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2022年は客観的な予想を心がけます。

第49回シンザン記念(GⅢ)最終結論

2015-01-11 13:50:50 | 最終結論
第49回シンザン記念
◎ヤマニンマンドール
○レンイングランド
▲ダッシングブレイズ
△クイーンズターフ
×ロードフェリーチェ

 開幕2週目の京都。依然としてイン有利は変わらないだろう。スプリントで勝ち上がってきたレンイングランドクインズロンペールのハナ争い。お互いに距離への不安は払しょくできず、慎重なテンの運びになるのではないか。そうなれば、ますます先行、イン有利は明白だ。

 本命はヤマニンマンドール。前走の千両賞11着は、間隔が開いて12㌔増。腹回りに少し余裕があったのは確か。レースでは14番枠発走から行き脚がつかず後方からの競馬。しかも、頭を上げてモロに掛ってしまう。ガツンとハミを噛んで力んで走っていた。三分三厘でもハミを噛んでいる分、スムーズに動けず被される。直線を向き、大外へ持ち出すが、外から被され、内へモタれたところで手綱を引っ張るなど、全く競馬ができなかった。完全に脚を余した内容だ。トモが緩く、発馬が安定せず、トモが横に逃げて坂上は走りづらそうだ。前々走の未勝利戦1着は、岩田鞍上で好発を決める。縦長の平均ペースの流れを中団の外めから追走する。道中の折り合いは実にスムーズ。4角で少し手綱をしごいてスパートを開始させると、直線は大外へ。例によって内へモタれながらの追いになったが、切れ味鋭い末脚で差し切った。本来は掛るタイプではないし、ひと叩きしたことでいいガス抜きになっただろう。内へモタれる癖も2走前に鞍上が把握している。背中が柔らかく
首を上手く使えるタイプ。トモが緩いだけに直線平坦な京都に替わるのもプラスだろう。決め手はここでは上位だ。発馬を決めてインを取りに行きたいところだ。

京都金杯、中山金杯 最終結論

2015-01-04 09:55:32 | 最終結論

第53回京都金杯
◎マイネルメリエンダ
〇シェルビー
▲エキストラエンド
△フルーキー
×グランデッツァ
×ショウナンワダチ
注アズマシャトル

 外からホウライアキコが内の先行馬の出方を見ながらハナを奪う。前走のマイルCSは飛ばし過ぎたが、ここは積極的には行かない。ウインフルブルームもタメ逃げのタイプでガンガン飛ばすタイプではない。3番手のインにマイネルメリエンダが続き、流れはそう速くはならない。グランデッツァも当然の先行策。
 
 関東馬マイネルメリエンダで初笑い。前走のキャピタルS5着は、5番枠から抜群の発馬を決めて先団を伺う。2ハロン目からは無理に追い掛けることなく馬任せで4、5番手のインに控える。折り合いスムーズでロスなく立ち回る。直線を向き、最内を突いてジリジリと伸びたが、勝ち馬の決め手に屈した。最終週の馬場の剥げたところを通らされたのは痛かった。背中が柔らかく、首をしなやかに使える為に収縮の利いた走りができるタイプ。トモの蹴りが強く発馬が安定している点も魅力だ。開幕週のイン絶対有利の京都。2番枠から先行策で粘る。この中間はコースと坂路で入念な乗り込み。大晦日の坂路では、時計の掛る馬場で終い1ハロン12秒8。シャープな脚捌きで柔らかい動きを披露した。絶好調だ。

第64回中山金杯
◎ユールシンギング
〇デウスウルト
▲ラブイズブーシェ
△マイネルミラノ
×ロゴタイプ
×メイショウナルト
注アンコイルド

 メイショウナルトがハナを譲らない。しかし、軽量のケイアイアレガントヒュウマも絡んでくる。最内枠を引いたマイネルミラノはB着用で揉まれたくない心理が働き、ある程度はポディションを取りに来る。メイショウ自体も淀みない一貫したラップを刻むタイプ。マイネルのマークもきつく、レース全体は一貫した淀みないラップが有力。正攻法のラブリーデイロゴタイプも早めに動けば持続力のある末脚を持ったタイプの台頭が期待できる。

 ユールシンギングの復活に期待。前走の金鯱賞9着は久々で太め残りの馬体。レースでは1番枠から中団のインを追走し、道中の折り合いはスムーズ。直線で馬群の中からジリジリと伸びてきた。久々にしては及第点の内容だ。持続力のある末脚が武器で、長く脚を使えるタイプ。この中間は大みそかのポリトラックで抜群の動きを披露。自らハミを取り前脚を高く突き上げた動きは復活を予感させるものだった。




















京都金杯(GⅢ)展望

2015-01-03 19:11:03 | 見解

謹賀新年。今年もどうぞよろしくお願い致します。今年の京都金杯は変則日程。1日は馬場は開かれず、2,3日は雪の影響で満足のいく稽古ができなかった。太め残りは要注意。特に外傷で31日に追えなかったフルーキー、エキストラエンドの影響が心配される。

アクションスター】54
前走の逆瀬川ステークス1着は、3番枠から好発を決めて先団を窺うも、スッと馬任せで2ハロン目から控える。少しハミに頼った走りの道中。35.3-37.3-34.9と中締まりの平均ペースの流れ。3ハロン目から縦長になったが、深追いせずにマイペースの道中。ペースが一気に緩んで馬込みが凝縮した3、4角では馬込みの中で脚を溜める。直線を向くと、1、2番手馬の隙間を狙ってスパートを開始させる。残り300メートル地点で少し狭くなって待たされたが、それほど大きな不利にはならず。坂上で一瞬の脚で突き放して差し切った。前脚の可動域が狭く、手応えほど伸びない印象がある。ゆったり走らせて馬込みで我慢させた方がいいだけに、1ハロン距離短縮と重賞の速い流れに戸惑う可能性あり。内枠を引き、直線でインを突いてどこまで伸びてこられるか。

アズマシャトル】54
前走のチャレンジC4着は、少し手綱をしごいてポディションを取りに行く。内、外の各馬の出方を見ながら好位からの追走。レースは、35.3-35.1-35.5の一貫した平均ペースの厳しい流れ。3、4角でも息を入れられない展開。直線を向き、インを突くが内へモタれて鞍上が思いっきり左手綱を引く。その後も右ステッキと左手綱で修正しながらの追い。それでも、ゴール前まではあわやのシーンを作った。先行馬総崩れの流れで唯一粘ったのは高く評価できる。いいポディションを取れるようになったのはトモが強化されたからだろう。右回りだと内へモタれる癖はあるが、一瞬の脚は魅力的。スッと好位に付けて一瞬の脚で突き抜けられれば。

ウインフルブルーム】55
前走のチャレンジC8着は、トモに重心が掛りそれほど良い発馬ではなかったが、二の脚でスーッと3番手へ。レースは、35.3-35.1-35.5の一貫した平均ペースの流れ。悔やまれるのは3ハロン目の3角に差しかかったところで前に壁を作れず流れに身を任せて溜めを作ることができなかった点。息を入れることができなかった分、直線は見せ場なく失速してしまった。12㌔増で太めも響いたか。大トビでいながら二の脚が速く先行して粘れるタイプ。マイルも対応できるし、開幕週の先行有利の馬場はこの馬には向く。再度、先行して息を入れられれば。

エキストラエンド】57
前走のマイルCS5着は、マイルGI仕様の激流を好発を決めてスーッと後方に控える。終始、インの経済コースを立ち回り勝ち馬の横と絶好の位置からの競馬。ペースが速く馬群がバラけたことでポディショニングが取りやすかった。3、4角もインをぴったりと回りロスがない手綱さばき。直線を向き、逃げ馬がバテてきた為、馬場の5分どころへ出すが、ロスのない出し方。ジリジリと伸びて5着だった。流れが向いて最高の競馬をしての5着。これが実力だろう。急がせるとよくないタイプで、バックストレッチとホームストレートが十分にある京都マイルはぴったり。昨年のこのレースは一瞬の脚で直線を突き抜けた。GⅢのここならしっかりと脚を溜められる。得意の舞台なら当然、主役。

グランデッツァ】575
前走のマイルCS3着は、3番枠から手綱を押してポディションを取りに行く。レースはホウライとミッキーの先行争いで、33.7-23.0-34.8のスプリント並の激流。一切、息を入れることができない流れにもかかわらず、3、4角は馬なりの手応え。4角から直線を向く時も手応えに十分な余裕があった。直線は一瞬の脚でジリジリと抵抗したが、上2頭の末脚に屈した。スパッと切れる脚はないが、ワンペースのスピードの持続力があるタイプ。クラスが落ちて流れが緩んでしまうと力が発揮できないタイプだろう。ここも展開次第でスピードの持続性を生かせれば当然、勝ち負けだ。開幕週のパンパン馬場は絶好の舞台といえる。

シェルビー】56
前走のキャピタルS1着は、4番枠から好発を決めるも、無理にポディションを取りに行かずに馬任せで中団のインまで下げる。これは前走の富士Sで折り合いを欠いた反省からのもの。その甲斐あって道中はスムーズな折り合いを見せてしっかりと脚を溜めることができた。経済コースを立ち回りロスなく捌いて直線へ。馬群がぎっしりと凝縮して中々前が開かないが、脚力があるだけに馬なりでもポディションをキープ。残り1ハロン手前で進路を見出すと、一気にスパート開始。一瞬の脚で突き抜けて差し切った。着差以上に強い内容だった。いくら経済コースを立ち回れたとはいえ、馬なりでポディションをキープできた脚力と一瞬の脚は本物だ。前々走の富士S15着は、大外枠発走で発馬から出して行った分、先行して前に壁を作れず。3、4角で手応えに騙されて気分よく行き過ぎてしまった。騎乗ミスだ。メリハリのある競馬ができれば一瞬の脚はここでも通用する。京都マイルはぴったりの舞台だ。

ショウナンワダチ】54
前走のオーロC5着は、1番枠から手綱をしごいてポディションを取りに行く。終始、好位のインから経済コースを立ち回る。直線を向き、手綱を抑えながら進路を窺う。坂上で馬場の3分どころに進路を見出しスパート開始。だが、そこからの末脚はジリで伸びずバテずの内容だった。消化不良。前々走のポートアイランドS13着は、休み明け。7番枠からソロッとした出だったが、前に壁を作れずに2番手まで押し上げられた。道中は少し力みが見られたし、その分、直線で伸び切れなかった。昨春のNHKマイルC10着は、道中は後方から折り合いに専念する形。折り合いスムーズで直線を向いたが、残り1ハロン手前までびっしりと前が壁になり仕掛けられなかった。そこから内へ切れ込んで猛追したが、時すでに遅し。それでも勝ち馬から0.5秒差なら評価できる。その前のNZT2着は、9番枠から発馬で行き脚がつかずに手綱をしごいて修正を行った。道中は中団まで押し上げられたが、脚を使った感は否めない。しかも、三分三厘で早めに動いて行く正攻法の競馬。直線は逆手前のままで若さも見せた。それでも、勝ち馬と首の上げ下げまで持ち込めたのは評価できる。スパッと切れる脚はないが、ある程度流れてくれれば長く脚を使える。

フルーキー】56
前走のチャレンジC2着は、35.3-35.1-35.5の一貫した締まった流れを11番枠から無理することなく中団からの競馬。道中の折り合いはスムーズ。4角で少しずつ気合いを付けて直線へ。力強く一完歩ずつ伸びたが、勝ち馬の末脚に屈した。一貫した厳しい流れでも末脚を持続できた点は評価できる。まだトモが緩く発馬には不安を残すが、長くいい脚を使えるタイプで当然ここも有力だ。

マイネルメリエンダ】54
前走のキャピタルS5着は5番枠からポンと好発を決める。これはトモがパンとしている証拠だ。だが、外の先行勢を見ながら無理に追い掛けず道中は4,5番手のインに落ち着く。終始、経済コースをロスなく立ち回れたし、折り合いもしっかり。直線は最終週で芝の剥げた最内からジリジリと伸びた。勝ち馬からは僅か0.2秒差だし、及第点の内容。前々走の秋風S1着は、13番枠から好発を決めて内の出方を見ながらスーッと3番手の外めからの追走。縦長の淀みない流れだが、無理に追い掛けず自身のペースを保つ。流れが落ち着いた3、4角で前との差を自然と詰める。直線は早めに先頭に出される形となり辛かったが、渋太く粘って押し切った。トモの蹴りが強く、スッと先手を取れるのは大きな強み。背中が柔らかく、首をしなやかに使える為に収縮の利いた走りができる。一瞬の脚も使えるタイプ。開幕週のパンパン馬場はこの馬向き。2番枠も最高だ。一発ある。