吉野弘詩集 (ハルキ文庫) | |
吉野 弘 | |
角川春樹事務所 |
先日本棚を整理していたら,吉野弘 詩集が出てきました。「いつ買ったたんだっけ?」とぼんやりとした記憶をたどって行くと思い出しました。
そういえば,「正しいことをいうときは少しひかえめにする方がいい」という詩を書いたのが吉野弘さんだと知って買った詩集でした。しかしいつ買ったかは,思い出せない。
ページをめくるとこの季節にぴったりの詩が目に入りました。
『 二月の小舟』
冬を運び出すにしては
小さすぎる舟です。
春を運びこむにしても
小さすぎる舟です。
ですから、時間が掛かるでしょう
冬が春になるまでは。
川の胸乳がふくらむまでは
まだまだ、時間が掛かるでしょう
なるほど,なるほどいい詩だなと思ったのですが,「川の胸乳がふくらむまでは」
の「川の胸乳」って何でしょう?
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