先日、女房と二人で熊本の「銀杏中通り」にある居酒屋に行った。
入ったら直ぐにカウンターとテーブル席があり、奥には掘りごたつの席があった。 私たち二人がが堀ごたつの席に着いた時には、三つのグループが飲んでいたが、他のグループとは適度に離れていて、皆さん静かに飲んでいたので、とても居心地が良かった。
店員さんにビールと一緒におつまみを頼もうとしたら、「先ずお飲み物から伺います」とおつまみは後回しにされた。この店は順番に厳しいのだ。ビールの到着後、すぐに食べられれるようにと、枝豆と冷や奴とお刺身と野菜サラダを頼んだ。その後いくつかのおつまみを頼んだところ、枝豆以外の品物はすぐに出てきたが、何故か枝豆はなかなか出てこなかった。
普通、冷や奴と枝豆は直ぐに出てくるので。「枝豆は忘れたのかな」と女房と話しつつ締めのおにぎりを頼もうとしたところ、やっと枝豆が出てきた。『このタイミングか』と思いつつ、枝豆を肴に飲み続けた。出てくるのは遅かったが、湯気の出ている枝豆はうまかった。
しかし、約一月前に鹿児島でそれより凄い経験をしていた。
ある会の支部総会が終了した後、十名くらいで懇親会に行った。場所は中央駅の居酒屋であったが、土曜日ということもあって、店はほぼ満席であった。
テーブルにはすでに鍋の用意がされていた。生ビールを注文してから、ビールが出てくるまでに20分以上待たされた。店が忙しいときにはとりあえず瓶ビールを注文すべきであったが、3年間のブランクがあるので、そのことを忘れていた。
それでも、ビールや焼酎でほろ酔い気分になりそろそろ帰りの時間かなというタイミングで、店員さんが「締めのおじやです」と言っておじやを作り始めた時に、別の定員さんが、「刺身です」と言って、皿に盛られた刺身を持って来た。
「いやいや刺身を持ってくるのは、一番最初でしょう」と言いつつ刺身を食べ終わった頃に、「はいお通しです」と、店員さんがお通しの入った小皿を差し出した。 幾ら忙しくても、お通しが最後に出てくるとは、これは志村けんさんの居酒屋ギャグの世界です。これまで何十年も居酒屋に行っていましたが、お通しが最後に出てくるお店は、初めて経験しました。人生いろんなことがあるものです。