日々の暮らしの中で「楽しみにしている日」があるのはいいことだと,つくづく思う。
私にとっては,11月28日というのが「楽しみにしている日」でした。そうですあの,椎名誠氏の講演会が,城山観光ホテルのエメラルドホール(エメラルドホールですよ)で開催されました。しかも入場料がただ。テーマは『世界はまだまだおもしろい 食べ物を中心にして』でした。
開演50分前到着。通常せいぜい10分目にしか会場に行かないのですが,指定席でないというのと,できるだけ近くで聴きたいとの理由で,早めに行きました。
約束の時間に登場した生椎名氏,顔が日に焼けて赤銅色になっており,精悍な顔つき。私より一回り上の世代であるにも拘わらず,髪の毛がふさふさしていて,とても60代半ばには見えません。しかもスリムである。
話し方も穏やかで,紳士的である。文体から受けるイメージとかなり違います。しかし,考えて見れば氏は作家であり,落語家や漫才師ではないのだから,テンションが高くないのは当たり前の話である。
話は一昨日に行ったという,網走のローソンでの話からお酒の話に移る。ビールと呼ばれるお酒の定義や醸造酒と蒸留酒の作り方,さらにオジサンやオバサンが足で踏んづけてワインを作る話から,次第にエスキーモーの話に移って行きました。
公演が始まって30分頃からは,氏の表情も大分柔らかくなり,段々文体と一致してくるから不思議です。
「エスキモー」という言葉は民族を指すのではなく,生肉を食べる人という意味の言葉であり,「イヌイット」というのが民族を指す言葉であることを知りました。いや,そういえばどこかで聞いたことがあるような。
イヌイットがアザラシを仕留めてすぐに解体するのは,直後なら(体温が残っているから)素手で解体できるが,時間が経つと凍り付いてそれができなくなるからである。
シベリヤやアマゾンには,トンボの様な蚊(おまえは蚊かと言いたくなうような蚊)が群れをなして飛び回る時期があり,シベリアでは油断して幾重にも顔を蚊に刺されたこと。
コブラは心臓をとっても,動き回り,さらに15センチほどの長さに切り分けてもまだ動き回っている話など珍しい話にこと欠かない。
中でも,氏が是非伝えたかったのは,水は無尽蔵にあるものではなく貴重な資源であり,水の管理を外国人に管理させるような事態は避けなければならないことと,長良川の河口堰のダムのようにダム建設は単なる金儲けの手段に利用されており,ダム建設は大切な川の形を変えてしまう,ということだったのでは。
公演終了後,会場で購入した『新宿遊牧民』にサインをして貰い,握手をしたのですが,ごつごつとした男らしい手でした。できれば,氏のように世界各地を旅して回りたいと考えるのは,聴講者の共通の「思い」「想い」「願い」では・・・
私にとっては,11月28日というのが「楽しみにしている日」でした。そうですあの,椎名誠氏の講演会が,城山観光ホテルのエメラルドホール(エメラルドホールですよ)で開催されました。しかも入場料がただ。テーマは『世界はまだまだおもしろい 食べ物を中心にして』でした。
開演50分前到着。通常せいぜい10分目にしか会場に行かないのですが,指定席でないというのと,できるだけ近くで聴きたいとの理由で,早めに行きました。
約束の時間に登場した生椎名氏,顔が日に焼けて赤銅色になっており,精悍な顔つき。私より一回り上の世代であるにも拘わらず,髪の毛がふさふさしていて,とても60代半ばには見えません。しかもスリムである。
話し方も穏やかで,紳士的である。文体から受けるイメージとかなり違います。しかし,考えて見れば氏は作家であり,落語家や漫才師ではないのだから,テンションが高くないのは当たり前の話である。
話は一昨日に行ったという,網走のローソンでの話からお酒の話に移る。ビールと呼ばれるお酒の定義や醸造酒と蒸留酒の作り方,さらにオジサンやオバサンが足で踏んづけてワインを作る話から,次第にエスキーモーの話に移って行きました。
公演が始まって30分頃からは,氏の表情も大分柔らかくなり,段々文体と一致してくるから不思議です。
「エスキモー」という言葉は民族を指すのではなく,生肉を食べる人という意味の言葉であり,「イヌイット」というのが民族を指す言葉であることを知りました。いや,そういえばどこかで聞いたことがあるような。
イヌイットがアザラシを仕留めてすぐに解体するのは,直後なら(体温が残っているから)素手で解体できるが,時間が経つと凍り付いてそれができなくなるからである。
シベリヤやアマゾンには,トンボの様な蚊(おまえは蚊かと言いたくなうような蚊)が群れをなして飛び回る時期があり,シベリアでは油断して幾重にも顔を蚊に刺されたこと。
コブラは心臓をとっても,動き回り,さらに15センチほどの長さに切り分けてもまだ動き回っている話など珍しい話にこと欠かない。
中でも,氏が是非伝えたかったのは,水は無尽蔵にあるものではなく貴重な資源であり,水の管理を外国人に管理させるような事態は避けなければならないことと,長良川の河口堰のダムのようにダム建設は単なる金儲けの手段に利用されており,ダム建設は大切な川の形を変えてしまう,ということだったのでは。
公演終了後,会場で購入した『新宿遊牧民』にサインをして貰い,握手をしたのですが,ごつごつとした男らしい手でした。できれば,氏のように世界各地を旅して回りたいと考えるのは,聴講者の共通の「思い」「想い」「願い」では・・・