鹿児島市の司法書士喜山修三のブログ

相続や売買の不動産登記,会社設立や役員変更,債務整理,成年後見等を業とする司法書士事務所の所長の法律や日々の雑感を掲載。

尾道と向島

2016年03月11日 | 旅行

 

 

 先週金曜日,午後5時過ぎの新幹線で尾道に行った。尾道は,小説『暗夜行路』や『放浪記』,映画『転校生』,『時をかける少女』の舞台になった町である。私は,放浪記は読んだが,尾道に関する記憶は曖昧で,その他の小説や映画は見たことがない。
 新尾道駅を経由して,尾道駅に着いたのは午後9時過ぎであったが,なんと目の前に,大きな向島がどーんとそびえていた。
 向島と尾道の間には確かに瀬戸内海があるが,まるで川の様。なるほど,だから「尾道水道」か,と一人で納得する。ネットで調べると,尾道水道の幅が200~500メートルとあった。ガイドブックを見ると,向島までの各航路の所要時間は3~5分で,料金が100円となっていた。
  チックインをすませ,尾道駅の周辺をブラブラしたが,決して人通りは多くない。居酒屋の数もそれほど多くなかったが,学生時代,博多(薬院)で友人とたまに行っていた『権兵衛』という。同じ名前の居酒屋を見つけたときは,驚いた。
 向島に登る朝日を見ながら食事をすませる。午前9時28分には,新尾道駅から松山行きの高速バスに乗らないといけないので,あまり時間がない。タクシーで千光寺の側の展望台に行った。高い所から,尾道の町と瀬戸内海の風景を眺めて見たかった。
 車は緩やかなカーブを繰り返す,街中の細い坂道を展望台に向かって走った。道が狭い。昨晩,新尾道駅から尾道駅へのバスの中でも「こんな狭い道をバスが走るのか」と思ったが,展望台に向かう道も同じくらい狭い。
 運転手さんが,「尾道は道が狭いので,車で来た人も駅に車を止めて,タクシーで観光をしますよ」と話されていた。
 街中の家も,歴史を感じさせる古い木造住宅が多い。これも運転手さんの話だが「尾道は,四国山脈があるので台風の被害も少ない。中国山脈があるので,雪もほとんど積もらない。また,先の戦争の被害もなかった」とのこと。
 なるほど,戦争で焼けなかったから,歴史的な古い町並みが残り,昔からの尾道を現在に伝えているのだ。尾道は昔も今も変わらない。ここが,多くの観光客の心を伝えているのでしょうね。
 展望台からは,向島,因島,生口島,百島などたくさんの島広がっていた。「なるほど瀬戸内海は島だらけである」,ということを実感する。私の中では,島といえば「平たくて,小さいもの」というイメージがあったが,目の前にそびえているのは,立派な山々である。
 いつの日かゆっくり尾道の町を観光したいと思ったが,そのときには「尾道は,どうしてこんなに寺の数が多いのか」という謎も解けるでしょう。 
  2,3日前,名古屋に転勤する人が,向島出身であることが分かった。「今度は都会に行かれるんですね」なんていう,ごく普通の会話から向島の話になったのであるが,尾道に行ったばかりのこのタイミングで向島が出てきた偶然には,驚いた!

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