第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫) | |
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幻冬舎 |
一般的には,安い物よりは,高い物の方が価値が高い。
例えば1千円の万年筆よりは,1万円の方が価値があり,140万円のカローラよりは,500万円のクラウンの方が高級感があると考えるのが普通の考えであろう。
しかし,こと本に関しては,この法則が当てはまらない。
「第2図書係補佐」はわずか495円であるが,その面白さは1,500円の単行本に劣らない。
内容は,本の紹介というよりは,ほとんどが又吉直樹氏の小さい頃からお笑い芸人になるまでの生活や考えたことを書いた「エッセー」である。
文庫本はポケットに入れて何処にでも持って行けるので,5分,10分の隙間時間に読むのもいいかもしれません。
「なおき」はパソコンで変換すると,先ず「直木」が出てきます。直樹氏が本格的に小説に取り組めば,「直木賞」も夢ではないと思う。