健康楽園。

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荘子。

2015-07-06 | 読んでみた。finding.
NHKテレビの番組100分で名著は、とても判りやすく噛み砕いて解説してくれるので、有難い番組。
荘子の内容も、玄侑宗久さんが読み解いてくれている。
荘子は今から2300年以前に書かれた思想書ですが、荘子自身の自署。
先輩たち、孔子、お釈迦様、ソクラテスは、自署でははく、彼等の弟子が書き残した、弟子との合作。
儒教が儒家(孔子、孟子、荀子)によって発展し、孟子の性善説と、荀子の性悪説に分化し、人為的でなくありのままを目指す老荘へ。
それでは甘い、法による縛りが必要と説いたのが韓非子。
他の思想家との比較も明快に記述されている。
荘子のもっとも目指したところは「心はいかにして自由になれるか?」
一切すべてをありのままにうけいれるところに真の自由が成立すると説いた、荘子。
私情をはさまなければ天下はうまく治まる。
ただ、
「アピールしないことが徳である」は、ちょっと現代にはあてはまらないかもしれない。

ただ、西行、芭蕉、鴨長明、仙崖、などに大きな影響を与え、
仏教伝来とともに、禅宗の普及に一役かったこともよく判る。

荘子の言う「自在」、自然でおのずから起る。
それと、西洋の「自由」みずから勝ち取る、の比較も興味深い。
コメント
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