東京家政学院大学学長であり、お茶の水大学名誉教授でもある天野さん。
老い、老いていくことについて深く考えさせてくれる。
生と、老い 死は、人生の両極ではなくって ひとつながりであり、自分が今 渦中にある若さの価値が 実は相対的なものでしかないことに気付いて欲しい、、、、と、言います。
戦後の一時期は「死にがい」の時代、高度成長期に盛んだったのは「生きがい」、何をどれだけ獲得したか、業績や地位が最大の関心事だった。
それから、、、失われた20年を経て高齢化社会が現実になった今を、「老いがい」の時代だと位置付け。
人生85年時代、65歳で仕事辞めても あと20年。
老後や余生という後ろ向きのイメージだけで過すには長過ぎる。
老い、、、、は、人生の最後ではなく、幼年ー青年ー中年ー老年ー死までの生きる営み全体を「老いる」、エイジングという進行形でとらえるべき。
老いは なにかを失うだけではない。
老人の日々は、衰退だけでなく、創造の連続。老年になって得るのは それまで知り得なかった新しい人生の見方。
天野さん、すごいです。
しっかりと年を重ねていきたいものです。