健康楽園。

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おのおの方!!!ご油断めさるな!!!

2008-04-30 | looking.
アカデミー賞・最多部門・4部門受賞した、コーエン兄弟監督の「ノーカントリー」。
油断のならない渡世だなーーーーーーって、あらためて痛感させられる映像。
こんなことは、ありえないだろうが・・・・・。
物語は、ある面・本質を鋭く描くことも出来る出来映えになっている。

冒頭は、1980年・西テキサスの砂漠・ベトナム戦争を生き延びた戦士モスは、ロングホーンをライフルで狙っている。
その標準機に映ったのは、おびただしい殺戮、そして近くの木の根元には死体と200万ドルの現ナマ。
モスは、南ベトナム戦歴に自信を持っているから逃げとおせると確信して、持ち逃げ逃避行。
雇われた殺し屋シガー。
パピエル・バルデスが、お河童頭髪の異様な風体で、家畜用のスタンガン・高圧ボンベを持ち歩いている。
危険が香り立つ・殺し屋。
なんの感情も無い。
乾いている。乾燥している。感情・情緒が流れ出さない。
快楽も一切無し・・・・、そのうえに苦悩さえも無い。
感じさせない!!
古い倫理観に凝り固まる保安官ベルと、部下のウインデル。
彼らも、正義を守る、殺し屋から守るという・秩序、それを保てるという自信を持っている。
三者三様の自信・自信同士のぶつかり合い。
さて、勝ち残るのは誰?????
やはり・やっぱり、悪の権化は、勝ち残るのだが・・・・・。
自滅していくモスの弱点にも気付く!!
メキシコからエルパソのホテルに向う、モスの女房とその母親。
歩くのを手助けしてくれた男に、宿泊するホテル名を離してしまう。
まさか・ジガーの手のものとは思わないよ・・・母親なら。
そして、発信機も破壊破棄したモスは、逃げ切れる確信を持ったのか???
ホテルプール横で、ビールを誘う・女に・・・女としゃべり、近付いていく。
その直後・モスは殺される。
モスの葬式のあと、自宅に帰った女房も殺される。
細心の注意を忘れたときには・・・・破滅が待っている。ゆるんだらオシマイ。
殺し屋として、すべての仕事を終えて、成功のうちに、住宅街を車で、颯爽と走るシガー。
突然・出会い頭の正面衝突事故。
骨が飛び出す重傷。
シャツを子供から・大金で買うが・・・・・・。

だから・・・・、ご油断めさるな!!!!
これを、痛烈に突きつけられる映画だ。

それにしても、ありえないこと・ありえない物語だとおもいつつ・・・、「うた魂」の、清く正しい成長物語よりも、核心を捉えている、生き抜いていくことのスリルを感じさせてくれるのは、この「ノーカントリー」。
どこにも、寄る辺の無い、頼るところの無い物語だけど、なんて本当っぽいんだろう。
厚みが感じられるんだろう!!??

コメント
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