基礎教材をご覧いただいたと思いますが
教材(1)は、指の使い方のトレーニングです。
出題される問題は実に簡単な問題ですので、学習者は筆算で簡単に答えを出すことができます。
最初に「必ずそろばんで計算する」ことを堅く約束をしますが
なかなか約束を守れない児童もいます。
特に、すでに基礎計算が完成されている児童は、そろばんで計算するより
頭の中で答えを出す方が簡単なため、間違った問題などは、そろばんを使わいケースが多発します。
指導者は、このあたりに細心の注意をはらいますが、なかなかゼロにはなりません。
教材(2)は10の繰り上がりの問題です。
教材(3)は10からの繰り下がりの問題です。
このあたりは比較的壁にぶつかる児童は少ないのですが
教材(4)からは5への繰り上がり、5からの繰り下がりに入ります。
この辺りが基礎教材最初の壁になります。
1から4の加減は10への補数を求めていたのにたいして
5への補数を考えなくてはなりません。
例えば2の補数が8なのか?3なのかが判らなくなるのです。
ここで、頭が大混乱を起こしてしまいます。
保護者のかたにお願いです。
先にももうしあげましたように
お子様が、わからないと言ったとき、ご家庭での指導は絶対に避けてください。
この部分は、何度も反復するうちに、頭の中に正しいネットワークが出来上がります。
ただし、ご家庭で指導された場合、教室と家庭という二つの指導が混在し
ますます、抜け出すのが困難になってしまいます。
また、そろばんでは判らないけど、頭のなかでは答えを導き出すことができる児童は
筆算での計算に迷い込んでしまいます。
これは、指導者にわからないように計算するため、なかなか発見できません。
それらが発見できるのは自力で計算するのが困難になる
教材(5)の後半あたりになります。
発見次第、みとり算チェックポイントのプリント教材に戻ります。
病院の「集中治療室」のような「集中指導プリント」で矯正を行います。