5月の初めに
K君が左腕を骨折しました。
彼は今回の日商検定に申込み済み。
検定に関係なければ
暗算トレーニングで
暗算能力を優先するのですが
何としても、そろばんのトレーニングを
中断するわけにはいきません。
その日から、まったく使えない左腕で
検定練習が始まりました。
3級を受験しますので
小数点をどう解決するか?
こうなれば観察定位法しかありません。
また、みとり算はそろばんを上から下に移動できないので
下に固定したままの練習と
大きなハンデを背負っての練習です。
練習しても、思うように点数が取れません。
合格点とは程遠い点数が続きました。
試験日が近づくにつれ
この過酷な練習でも徐々に数字がだせるように
なってきました。
そして、ようやく石膏から解放された昨日
合格点に到達しました。
あえて過酷な環境でトレーニングする
大リーグ養成ギブスではありませんが
骨折して今日まで、彼の集中力は普段の
何倍も成長したのではないかと思います。
明後日の検定試験では
だめもとで精いっぱいの力を振り絞って
ほしいと思います。