「検定試験」
そろばんの検定試験の合格基準点は70点。
ただし、60点の種目があっても
三種目(かけ算・わり算・みとり算)の合計が
210点に達していれば合格となる。
(主催/大阪府珠算協会・大阪府下商工会議所)
8月の検定試験も終わった。
結果発表は来週になるが、10級~8級を受験した低学年の生徒にとって
70%の正答率を確保するのは大変な事である。
自分の教室で受験できるとはいえ、検定試験は一種独特の雰囲気がある。
試験官(指導者)は検定試験の規則て進めなければならない。
いつもと違う口調で試験前の注意から開始の号令まで説明する。
「そろばんは左に縦に置きなさい」
「プリントを裏返して」
「鉛筆は机の上」
「手は膝の上」
「用意の合図があれば、計算を始めてよろしい」
初めて受験する10級の生徒には、答えの記入の方法等の説明が入る。
「それでは試験を始めます」
「用意!始め!」
何度も繰り返したリハーサルプリント。
いつも、合格点を突破している生徒でさえ、突然頭の中が、真っ白になり
計算ができなくなることがある。
この緊張感を10級から体験するのだ。
場慣れという言葉がある。
百戦錬磨という言葉もある。
自分の頭の中に生息する「緊張という魔物」
これをやっつけるためには場慣れが一番のトレーニングになる。
私は、この歳になっても、未だに魔物退治には成功していない。