インクリメントP、3G携帯で「真のカーナビ」を

インクリメントP、3G携帯で「真のカーナビ」を(ケータイWatch)
インクリメントP、3G携帯で「真のカーナビ」を(インターネットWatch)
(記事内容は同一)

　インクリメントＰは、3G ケータイで「ドライブナビゲーター（仮称）」を2006年中に開始するという。
　本格的なカーナビ機能を 3G ケータイに盛り込むようだ。プライベートイベントでの発表でプレスリリースはまだ無いので、上記サイトをご参照いただきたい。
　ルート検索や地図情報はサーバで持つ。登録地点などをケータイで持ち運ぶというスタイルだ。なお記事によると「目的地までのルート探索が完了すると、それに必要な地図データや音声誘導データをSDカードなどにダウンロードして保存」とあるので、サーバとローカルにあるデータをうまく使って使用者がストレスを感じずにナビができるよう工夫していると思われる。
　ケータイだけあって当然、カーナビとして使うこともできるし、車から降りても徒歩ナビとして使うことができる。

　気になるのは、「通常のカーナビと同様、車両の現在位置や進行方向に応じて地図がスクロール・回転する」(記事)という部分だ。スクロールはいいとしても、回転するための情報をどう得ているのだろうか。単独のGPS装置の場合は、測位結果から進行方向を割り出し、向きを判断している。しかしこの方法では仮に何らかの要因で測位結果が飛んだりすると誤るし、車が停止しているような場合に誤りが出やすい。この問題をどう扱っているのだろうか？
　また、当然トンネルなどで GPS の電波が届かなければ動作しないはずで、「真のカーナビを目指す」(記事)インクリメントＰがどう対策をしてくるのかが楽しみだ。

　なお、「「マップマッチング」処理も実装しており、このような重い処理を携帯電話向けに実現できたのは同社だけだけだとしている」(記事)そうだが、EZナビウォークやEZ助手席ナビもマップマッチングはしているはずで、どの点を「同社だけ」とインクリメントＰが説明しているのかが興味ある。


　2006年といえば DoCoMo 903i に GPS 機能が標準搭載される(とわたしは思っている)時期だ。この時期に向けてさまざまな魅力あるサービスが提供されることで GPS 機能の使用者も増え、よい循環が生まれればと願っている。
　また、カーナビは流行っていて便利だということも分かるが、いかんせん高価だ。そして高価なものしか無い。中古品は安いが地図が古く使えない。わたしから見れば、複数のメーカが高く売るために機能拡張競争をしているようにしか見えないのだ。
　そんな中、「ケータイでカーナビ」が充実すれば、新しい地図を使えるカーナビが安価に手に入るようになり、ユーザーにとっては魅力的な選択肢が増えることになるので、大歓迎だ。

　2006年のリリースでどのような形のものが発表されるのか、楽しみに見ていきたい。

　ケータイカーナビと道路交通法との関係は気になるが、
・手で持って通話する
・手で持って注視(2秒以上画面を見続ける)する
の２つのみが違反になるように思える。
　このサービスがリリースされるときに、ハンズフリーで音声認識、が一般的になっていればおもしろい。