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迷歩録  おさめる

2016-12-27 09:52:27 | 日記
  風強く  大木揺れる  野里かな  来る年準備  気持ちばかり



                             ひのひら  ろくべえ



    「おさめる」一年の年の瀬は、様々な物にけじめをつけて、新年に新たな気持ちで向かう

    そのようなけじめをつけるというので「おさめる」などと言うが、「おさめる」とは、修

    める、納める、治める、収めるなどの同音異語が存在する。治めるの意は混乱している事

    物を安定した状態にする。修めるは、乱れをただす、収める納めるは物事を落ち着ける所

    に落ち着ける。と広辞苑にはある。

     漢字ではなくひらがなで「おさめる」と現した場合、このすべての意味を含みながら、

    TPOの応じた使い方を読み手あるいは聞き手が判断するということになる。言葉の難

    しい所である。コミュニケーションのほとんどは言語的つまり言葉だと思っている人も

    いるようだが、この「おさめる」のように発音だけでは、意味が伝わらないことが多い

    ということを知ってほしいものである。そこで人間は、非言語的な、身振り手つき目線

    言葉の強さ、イントネーション、その場の雰囲気など様々な物を組み合わせて、伝わっ

    てくることを理解しょうとしていることを知ることが大切ではないだろうか。

     「おさめる」行動と言うよりかは、「おさめる」意識が大切なのかもしれない。この

    一年の自分を「おさめる」精神的に整理をするということの大切さが「おさめる」とい

    う言葉の中に含まれる時期それがこの年末ということになるのかもしれない。

     対人援助の場は、日常的に目まぐるしく変化をしていく、その変化の中でただ単に、

    流れに乗ってるだけとか、流されているだけになったなどの思いを巡らす者は多いので

    はないだろうか。そうならないためにも精神的に「おさめる」ケジメをつけるという精神

    活動をすることで、自分という者の整理整頓が精神的につくのではないだろうか。そのこ

    とがとても大切で、それをしたことで新しい年の夜明けも見えてくるのではないだろうか。

     長い暗いトンネルの向こうに、一点の明かりが見えるように、平凡な日常が見えれば、

    それでいいのであろう。自分を「おさめて」新たなる自分を目指したいものである。この

    体験こそが、対人援助の場で無形ではあるがクライアントに好影響を与える者となるであ

    ろう。生き方のモデルとしての対人援助職を目指したいものである。