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迷歩録  ひきざん

2016-12-02 12:37:25 | 日記
  空高く  陽射暖か  師走かな  喜びはずむ  禽獣草木


                           ひのひら  ろくべえ




     日本は戦後の混乱期から、脱するために経済発展の道を選び、高度経済成長という道を歩んできた

    経済的には世界に誇る発展をしたが、その弊害というか、その時に得た習慣が今となっても整理でき

    ない状況にあるのではないだろうか。物不足の中でもったいないという教育を行った戦前の教育、使

    い捨てという、経済発展教育を行った戦後教育、この両方が混在している今の時代、基本的には足し

    算的に、物や知識、活動域まで、すべてが行政も民間も足し算をしてきた。それ故にいまだに足し算

    の価値観から抜けることができない状況にあるのではないだろうか。その証拠に予算は増え続け破綻

    するところまで来ても、まだいまだに足し算をし続けている。増える一方である。医療費についても

    引き算はせず、収入ばかりを増やそうと躍起になる。国民もそのことになれてしまい、あたりまえ、

    で感覚で見つめている。予算というものは収入でやりくりするのではなく、収入に合わせた支出で調

    整しなければならないのは当たり前だがそのことができない。そのことは個人にも波及していて、六

    畳の部屋に入らないほどのものを買い、まだ欲しいものがあるからと物を買い、倉庫まで借りて物を

    増やしているような現状である。そのためかこの頃は断捨離などと言う言葉が流行したり、ダイエッ

    トという言葉が流行している。つまり、足し算的価値観ではなく、引き算的価値観が優先してきたと

    いうことではないだろうか。

     足し算的価値観は対人援助の場でもいまだにある、様々な職種がかかわるケアの場でも、それぞれ

    がケア材料を足し算してケア計画を行い。その計画を見直すことなく新しい計画を足し算していく、

    そのことで、机上の計画倒れということにもなる。

     このように高度経済成長の負の遺産をいまだに引きずる状況にある。ここから脱するためには、忘

    れ去っている合理性を思い出し、合理的な運用とというものをあらゆる場で回復しなければ、足し算

    に中に埋もれてしまうのではないだろうか。

     オリンピック問題、豊洲問題、韓国との関係、介護問題、医療問題、教育問題、ありとあらゆる問

    題の引き算が必要な時期に来ているのではないだろうか。引き算をして合理的な価値観を持つことで

    全ての問題を解決しなければならないのではないだろうか。ぺんぺん草が蔓延る高速道の管理維持費

    が本当に必要なのか。

     支出を議論なしに収入だけを増やすことが議論される。そのような足し算的価値観を払拭して、今

    あるものが、本当に必要なのかなどを検討し、引き算をして、すべてを見直し、合理化することで、

    ダイエット、断捨離を行ないスリムな日本になることが大切なのではないだろうか。

     目指そう合理化、合理化を達成して、スリムな自分、スリムな社会をつくりたいものである。