貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

夜なべ

2017-03-16 11:29:35 | 趣味

ったって別に手袋を編んだわけじゃありません
「老いてからの夢」の第二弾とも言える「真空管アンプ」を作りました
 ※第一弾は一眼レフ

昔、それも「大」が付く50年以上前の中学生の時、雑誌で見た「鉱石ラジオ」を作りました。
子供相手の雑誌でしたから、コイル(エナメル線)も「手巻き」という代物。
でも放送が聴こえた時の感動は、小学校の工作で作ったモーターが回ったとき以来。
それから「アマチュア無線」にあこがれ、進学先が工業高校の電気科…となった一因に。
高校2年のとき放送部に入ったのがきっかけで今度は「オーディオ」へ方針転換、
就職先もその関連企業に…となるほど、のめりこんだもんです。

紆余曲折の末、最終的に10年ほど前に買った安物のミニコンポが、オーディオと呼べる
唯一の装置になっていましたが、ホントのところは不満。
さりとて自分の書斎すらない狭いアパートでの年金暮らし、引っ越しのたびに処分した
コンポーネント(結構投資)が懐かしくもありましたが、「このまま」じゃイカン!
最近復帰したミニコンポが不調、よっしゃ!絶好のタイミングや…と。
 ※音量+ボタンを押すと小さくなり、その逆も…という致命的現象頻発

ネットで組み立てキットを検索、経験者とはいえ初心者同然の今の自分でも作れそうな
パワーアンプを見つけ、コレなら…が冒頭の写真。
パソコンラックに置ける大きさ&真空管の入手しやすさも決め手になりました。
半永久的寿命といわれるトランジスタやICと違い、真空管は圧倒的に短い。
真空管はご承知のとおり国内生産はとっくの昔に終了、ほとんどすべて輸入品です。
調べると↑の左側の左右2本より、右側の一回り大きい2本のほうが入手しやすく、
いかにも「真空管らしい風貌」も備えてる(笑)
なので、見栄え優先&B/U要員として別途発注。(キットには左側のが付いている)

2日ほどで届いたキットを開けてみると「ウーン、こりゃ本気出さんと…」。
「50年」のブランクは大きく、2日がかりの夜なべで格闘。
こんなにハンダ付けしたのって、入社直後の工場実習以来やなぁ…と。
完成し、電源を入れる瞬間のドキドキ感も50年ぶり、「手作り」ならでは…のもの。
部品を間違えたり、ハンダ付け不良でも、音が出なかったり煙が出たり…(笑)
私にしては珍しく、ノーミスで透き通った音が流れてきました

前々回の投稿で書いた、中古のスピーカーを一足早く入手、満足感も倍加。
 ※5万円前後のミニコンポのスピーカーのみを単体で売っていた
真空管ですから安物のミニコンポみたいに電源を入れたとたんの「ポン!」という
ノイズも入らないし、音量調節は「回転式」でないと
音源はPCに保存した音楽やYoutubeだし、スピーカーも「それなり」ですから、
真空管とトランジスタの音の違い、までは分かりません。
それよりなにより、モスキート音が聞こえないほど耳も劣化してるんだもの、
そんなことを語る「資格」すらもうない
ただ、「老いてからの夢」が実現したことはよかったなぁ…と。

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