貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

みっ、水を~っ!

2005-06-29 01:07:46 | 閉架
当地は梅雨に入ってもほとんど雨がふらず、'94年以来の「水不足」になりそう。
地元紙の記事はこちら
水道や農業用水のかなりを高知県の早明浦(さめうら)ダムに貯めた水の
「おすそ分け※」に頼っており、そのダムの貯水率が30%余りしかなくなって
いよいよピンチ!
一部の町では「夜間断水」も決定され、ふたたびあの「悪夢」が…
前回の水不足のときは、子ども達がまだ小さかったので、神戸の実家へ
子ども達だけ疎開させましたっけ。戦時中じゃあるまいし(笑)
 ※非常にややこしいんですが、早明浦ダム建設によって新たに使えるようになった分を
   香川・徳島用水として両県に配分(香川県は圧倒的に少ない)するという
   しくみなので、取水口のある池田ダムに流れ込む吉野川本流の水すべてを 
   振り分けているのではありません。

前回高松などが時間給水に追い込まれたときも、吉野川が枯れたわけではなく、
ちゃんと流れていました。
池田ダム下流にも貞光・穴吹川など、香川県では一人前(!)の支流もあります。

昔から日照りのとき近隣の農民同士が水を巡って争い死人まで出た、という歴史が
あるように、こと水に関しては徳島と香川とは決して仲がよいとはいえません。
配分比率をもっと上げてくれ!っていう香川県の要望に対し、今まで洪水などの
被害は下流域の徳島に押し付けといて、水がないからもっとよこせ!というのは
ムシがよすぎる、と徳島が言ったとか言わなかったとか…。
まぁ香川県は瀬戸内海気候で、慢性的に降水量が少ないにもかかわらず、
いわゆる自主水源が小規模なわりに「一人当たりの水の使用量」が全国平均より
大幅に少ないわけではなく、えらそうなことはいえませんが。
ここ数年の間にも何度かピンチになりかけたんですが、そのたびに運良く(?)
台風が接近、大雨が降って一挙に解決!ということがありました。
メジャーになった「さぬきうどん」も、水をたくさん使うし難しいところです。

インターネット考

2005-06-23 11:39:00 | 趣味
世界の窓というサイトがあり、お気に入りに入れて、時々楽しんでいます。
5/30付の「富士山ライブカメラ」もこのサイトから見つけました。
パソコンの前に座ったままで、世界旅行も可能ってわけです。もちろん景色は限定ですが…

パソコンを購入、回線をISDNからADSLに切り替えスピードupしたころから、インターネットにどっぷり浸かるようになってしまいました(笑)
ADSLにしてから、動画ニュースなどもきれいに見れるようになりましたが、「光」にしませんか?っていう勧誘が、うるさいことうるさいこと。
NTTとIP電話の二回線使え、基本料金5,680円(消費税込み)*は、決して高くないと思いますが、フレッツ利用料をもっと下げてくれーぃ(笑)
 *NTT基本料+フレッツ利用料+モデム・スプリッタ使用料+プロバイダ料金

インターネットという「ツール」の一番のメリットは、自分の欲しい情報が必要なときに手軽に入手できる、ということでしょう。
テレビの番組、料理のレシピ(頼りっきりではありません!…笑)に始まって、交通機関の時刻表・地図や電話帳も有用です。特に広告だらけで重くてかさばる上、字が小さくて見づらい(老眼のせいもある…悲)いわゆる「本」の電話帳より、一部は地図まで一緒に検索できる「インターネットタウンページ」は情報も新しいし(はず)、ホント便利です。
PCがデスクトップなので、外へ持ち出せないのがつらいけど(笑)

インターネットの情報が悪用されて犯罪に結びついたとか、決していいことばかりではありませんが、私みたいに「ボケ防止」や「自分の世界を拡げる」目的で使えばいいのに。
先日の新聞に出ていましたが、ブログ人口はおよそ400万人とか。
これだけインターネットに比較的簡単に参加できるようになると、当然のように悪用(に結びつく情報を提供する人を含め)する輩もゾロゾロ出てきますわな。

当地のライブカメラは、こちらです。
正面に高松港と鬼が島(女木島)、右に振ると源平合戦の舞台「屋島」が望めます。高松へぜひお越しを(笑)

寅さん

2005-06-13 11:47:31 | よもやま話
NHK-BSで近々「男はつらいよ」シリーズを全作放映!って宣伝してますね。
受信料をちゃんと払って(笑)いる身としては、大手を振って視られるワケで嬉しい限り…
駄菓子(受信料)を買わないで、紙芝居(テレビ)の「ただ観」はだめだよ!ってか?
子どもの頃、お小遣いがなかったときよくやりましたっけ。

今までも民放で時々放映されてましたが、あまり視なかったので「今度こそ!」と
意気込んでます。
昔、テレビドラマで「泣いてたまるか」というのがあって、その流れ(今でいうところの
同じコンセプト)で制作された、と記憶してますが…
なにせ古い話なので記憶違い*ならスミマセン。
 *だいたい合ってました…(笑)参考ページ
  最終回が山田洋次脚本の「男はつらい」だったそうです。
  1966年放映だそう。しかし何事によらず詳しい人がいるもんだ…

「大いなるマンネリ」とかいわれますが、山田洋次監督が「寅さん」について語った言葉が
思い出されます。
『寅は確かに柴又界隈の「鼻つまみ者」かも知れないが、柴又の人達は(寅が子どもの頃に)
たとえ盗み食いをしても警察に突き出したりしなかったんじゃないか。
みんなで「大目にみてやれよ」といって、かばったんじゃないか…』

そういう貧しいもの同士のいたわり合いやかばい合い、やさしさというものを凝縮した
コミュニティが昔の日本にあった、というようなことでした。
言い換えれば「子どもを育てるのは親だけじゃなくて、社会全体の使命でもある」という
ことだと思います。
近所の悪ガキをご隠居さんが叱りつけ、泣きべそをかくと仏壇のお供えのお菓子や果物を
やって機嫌をとりながら諭す、という世の中って素晴らしいと思いませんか?
子どもはそんな体験を通して「社会から守られてる」って意識し、大人になったら今度は
社会のために働くということを自覚していくものだと思います。

「となりのトトロ」でメイがいなくなったとき、近所の人たち総出で池ざらいまでして
捜すシーンがありますよね。
そこにあるのは、「おたがいさま」という意識だけで損得の感情など存在しないはず。
ノーベル賞を受賞したアフリカの女性から(今の日本人が)逆に教えられた
「もったいない」と並び、日本が世界に誇れる「言葉」ではないですか?
それを忘れてしまったかのようなこの国が、荒廃・地位低下してしまったというのは
当然といえば当然ですが。

ただ、当地でGW中にタケノコ狩りにきた幼稚園児が行方不明になり、1ケ月以上たった
今も見つかっていません。
事故ではなく、誘拐や連れ去りの可能性もあるとして、私の自宅近くのマンションや
コンビニにまで情報提供を呼びかけるポスターが貼られています。

それから福知山線の事故の直後、操業を停止してまで救出・看護に当たった近隣の会社や
市場関係者がいたことも記憶に新しいところです。
日本の社会は、まだ根元まで腐ってるわけではなく、再び芽を出し「いい国だった日本」に
戻れる可能性はあちこちにあるのです。

水や肥料をやるのは政治の仕事です。そのための増税なら納得できるでしょう?
自分達の失政で「借金まみれ」になった埋め合わせの増税なら、まっぴらごめんです。

土星

2005-06-10 09:30:38 | 趣味
けさのgooのHP(アサヒコム)で、土星タイタンに『火山』というニュースがありました。
もっとも地球の火山や木星のイオとは、まったく違う「火山」のようです。
ご存知のとおり、イオのは強大な木星の潮汐力(軌道が木星と近いため)によって衛星内部の温度が上がり、地球の火山に似た活動をしているようですが、タイタンのは地形や噴出物(メタンらしい)を確認したというレベルなので詳細な解析はまだこれからのようです。

中学生のとき理科の先生が、自分が宿直(当時は先生方が交代で)の夜なら、教材の天体望遠鏡を使って天体観測をしてもいいと言ってくれ、友人数人と出かけたことがあります。
今だからいえますが、実はそれまでに放課後こっそり理科室に忍び込み、ひそかに望遠鏡*を組み立てて太陽の黒点とか観ていました(笑)
 *標本のガイコツ(笑)のそばに保管してあったが、授業で使った記憶がまったくない! 
その夜は月と念願だった土星を観ましたが、図鑑どおりの「土星の輪」に感動したのを憶えています。
昔は「そんな先生」がいっぱいいました。「いい時代」だったんだなぁ…

小学生のころ(きっかけは同級生の家にあった天文図鑑)からの天文好きで、知識はなかなか付いていきませんが、一生関心だけは持ち続けていたいと思っています。
今でも夜空を見上げるのが好きで「彗星」も観たし、次の目標は「カノープス」と「水星」ですね。
カノープス(観れれば長生きできるらしい)は、足摺や室戸岬へ出かけたとき(観望期は冬ですが、現地はちょっと暖かい?)にチャレンジできれば、と思っています。
ハッブル宇宙望遠鏡やボイジャー・すばるの画像を取り込んで楽しんでいますが、私の好きな写真は↓です。


地球からは絶対に不可能なアングルからの撮影で、ボイジャー(1号か2号)のどちらが撮影した画像か失念しました。
ボイジャーが今も秒速十数kmという猛スピードで我々の太陽系を出て「宇宙のかなた」へ飛行を続けているなんて、ロマンだなぁ…
積んでいるコンピュータの能力が、ファミコン並みらしいというのも妙に「けなげ」というか(笑)

6/12追記:
ボイジャー1号が「太陽系の果て」に到達(太陽からおよそ140億km)した、とのNASAの発表がありました。こちら
まぁ、素人の我々の感覚からすると、もっと前の冥王星(鮮明な写真はまだ撮影されていない)の軌道を抜けたとき「太陽系から出た」ということでいいんじゃないでしょうか?


緩み(2)

2005-06-06 11:16:42 | 季節の話題
溜めている(笑)新聞を読んでいたら、5/5付「緩み」発言の方が分かりました。
5/28付の朝日「私の視点」欄にある、小寺一矢氏で弁護士さんです。
アサヒコムで検索しても記事が出ない(有料検索でないとできない?)ので、以下…

「(前略)~体育館で約40時間、ジリジリとしながら待つしかない(注:妹さんの遺体確認のため)中で感じたのは、この事故は単に一鉄道会社が引き起こしたのではなく、緊張感を失った現在の日本社会の緩みが生じさせたのではないか、という思いだった。
そこで取材を受けた時、私は『そういう社会の緩みを生んだのはあなたたちマスコミも含めた、私たち自身だ』と話した。~(後略)」

後半のかなりの部分は、文字通り表題の「遺族の力になれる報道を」望むと書かれており、過熱するメディアに対し「JR西日本はこんなにひどいと報じることで、遺族の怒りを代弁したつもりになっているように感じる」と警鐘を鳴らしておられます。

私の経験からしても、何事によらず「ある程度慣れた」ころ緩みが出ると思います。
仕事、車の運転、子育てなどなど。慣れが狎れになるというか。
多少周囲が見え出してくる(=少し余裕が出てくる)ころ、初心を忘れ「これくらいなら大丈夫だろう…」と、誘惑(手抜き・ズボラ)に負け失敗するのが人の常です。
失敗が骨身に沁みず、繰り返し、エスカレートしていくのもまた人の常。
あとで笑い話で済む程度ならまだしも、人命に関わるようなことは放置できません。
防ぐ手立てはマニュアルではなく、「責任感だけだ」と思います。
マニュアルがちゃんと出来ていても、トラブルや事故が起きるのは「実際にやるのは人間」だからでしょう?
これは学校の成績のよしあしではなく、個人の資質や周囲の環境によって育まれるように思われ、それぞれの「持ち場」をきちんと守ることが大事なんだと、しつけ・教育の場で叩き込むしかないのではないか?と思います。