貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

母は人気者

2011-09-28 23:23:26 | 家族のこと
退院して10日、食欲旺盛の上に微熱もおさまり、入院前の状態に戻りつつある母。
今日は入院していた病院へ診察に連れて行きました。(内科・皮膚科・泌尿器科)
車イスに乗せて玄関を入ったとたん受付の女性が、
「まぁ~、元気になってよかったわねぇ。顔つきもしっかりしてるし…」。
いきなりだったのでビックリしましたが、入院中にどこかで見て下さっていた方らしい。
入院中は、食事中以外ほぼ終日ウトウトしてたらしいので、そりゃ寝ぼけ顔だったことでしょう。
デイサービスでいろいろ刺激を与えてもらっているせいか、話しかけに対する反応も改善。
もちろん、私らの名前を呼んだり、大声で笑ったりするわけではありませんが…。

以前も書きましたが、母は苦労人。
小学校卒業後すぐ、広島の田舎から神戸の伯父(母方の祖母の兄=私の祖父)に引き取られ、
女中代わりにこき使われたらしい。
青春時代は太平洋戦争の真っ最中で、戦後復員してきたオヤジと無理矢理結婚させられ…。
そんな生活が染み付いたのか、生活態度はきわめて質素。
神戸から引っ越すとき、押入れから真新しいタオル(粗品のような)や石鹸がどっさり。
それもビニールの袋や箱に入ったまま保管されていて、「何年前のや?」と家族一同大笑い。
いわゆる『物喜び』する人ですから、もらい物でも大事に残していたのでしょう。
そして、食事は何でも「おいしい、おいしい」と食べるし、ちょっとしたことでも「ありがとう」。
デイサービスの職員さんも「お世話のしがいがある」って仰ってくださってます。
ごはんが硬いだの、味付けが薄いだの文句をいうお年寄りもいるらしい。
こっちには知人がいないので、人の悪口は言わないし、歩けないから徘徊の心配もない(笑)

というわけで、配達中にあちこちから「おばあちゃん元気?」と声をかけられます。
半生は苦労の連続で恵まれなかったかもしれないけど、晩年は気楽で幸せなんじゃないか?
認知症が進行して、本人が「たくさんの人が自分のことを気にかけてくれている」という幸せを
意識できていないだろうことはかわいそうですが、無意識でも生きる原動力になっているはず。
母の穏やかな顔を見ているとそんな気がしてきます。

暑さ寒さも彼岸まで

2011-09-19 23:43:34 | 季節の話題
異常といっていいほど暑かった去年同様、今年もお彼岸には峠を越しそう。
台風接近後(当地は明後日の朝か?)、最高気温が30℃を下回る、という予報が出ています。
とはいえ、今年の夏の暑さは「平年並み」だったようです。
6~9月の猛暑日の日数は、去年がのべ22日、今年はわずか6日。
30℃そこそこの日も何度かあり、おかげで「節電」の協力もできました(笑)
使用量でいうと、7~8月が【-22.1%】、8~9月も【-19.5%】という結果でした。
(冷房温度設定は28℃、扇風機併用)

さて、6月から入院していた母が昨日退院。
早速今日からデイサービスに復帰したものの、夕食前にまた微熱が…。
家内が「とろみ」をつけたアイソトニック飲料やお茶を飲ませると少し下がり、やれやれ。
久しぶりのデイサービスだったので、疲れが出ただけ※ならいいんですがね。
 ※入浴もしたはず
デイサービスでも家でも食欲はあるようなので、この程度で済んでくれれば…。
とりあえず「しばらく様子をみて」ということです。

母、その後

2011-09-14 00:32:11 | 家族のこと
6月下旬から入院している母、先日「要介護5」になりましたが、18日に退院することに。
(ふつう、入院はよほどの病状でないかぎり3ヵ月)
「涼しくなるまで…」とお願いしていましたが、今後のことを主治医と相談してきました。
入院直後の診断では、「このまま…」とのことでしたが、予想以上に安定している、とのこと。
とはいえ、食欲はあっても「栄養に変える」体の反応が鈍っている(=老衰)のは致し方なく、
劇的な回復は望めない、とのこと。
ケアマネさんとも相談しましたが、医師も勧める「介護療養型医療施設」へ入院させることも
考慮する時期がきたようです。
当面はデイサービスとショートステイの併用でしのごうと思いますが、発熱などが頻発すると
家での介護は無理。
ケアマネさんが良いといった施設の待機者は現在お二人。
主治医は待機中に再び悪くなったら「再入院」してもいいし、紹介状も書いてくれるとのこと。

日付が変わったので昨日は「オヤジの命日」、病院で母に尋ねると「…」。
カワイソウなオヤジ、というわけですが認知症が進行しているので分かってくれるでしょう(笑)

NHKオンデマンド

2011-09-12 13:45:05 | 趣味
亡きオヤジの遺伝か、若い頃からテレビ好き
その中でも特に好きなのが「科学ドキュメンタリ-」「自然・紀行」「歴史もの」番組です。
もちろん、その手の番組でも「ヤラセ」編集的な臭いが無きにしも非ずですが、
バラエティなんかよりまだマシじゃないか?、と。
特に過去放映された「人体シリーズ」「プロジェクトX」など、ビデオに録画して残していますが、
もっと手軽に見逃した番組も視られます。
『月額945円特選見放題パック』がそれ。
NHK受信料にプラスかぁ、と少し躊躇しましたが、フレッツ光の料金が下がった(2年契約)ことだし、
まぁいいか…、と先日申し込みました。(tonaさんに紹介した『遺伝子…』もあります)
NHKに宣伝を頼まれたわけじゃないけど、8月現在で約4,000本。
レンタルビデオ店では「ほとんどないジャンル」ですから、月9本視れば元がとれます(笑)

とはいえ、いつまでも視られるわけではなく、「間もなく終了」告示のも。
「プロジェクトX・炎上 男たちは飛び込んだ…」もそうです。
昭和57年ホテルニュージャパン火災時、東京消防庁レスキュー隊員の決死の活動がテーマ。
関東時代、翌日発生した「日航機・羽田沖墜落事故」とともに記憶に残っています。
赤坂の関連会社へ行くとき、放置されたままだったホテルの前を何度も通りました。

ちなみに、いくら有料とはいえPCに取り込むことはできません。
画質も光でないとキビシイかも…。
新しいハイビジョンの番組は16:9で配信されてますから、ディスプレイもその方がきれいに。

思い込みⅡ

2011-09-08 23:51:54 | よもやま話
前回の記事で参考にした、「主要死因別死亡率」のグラフ。
分析については記事をご覧いただくとして、「ガンで死ぬ人が急増、という思い込み」が。
記事の末尾にある小さなグラフがそれで、高齢者の急増を勘案しないと正しいデータとは言えない。
したがって、高齢者に多い「脳血管疾患」「心疾患」「肺炎」の比率が高いのは当然の結果です。
ガンは言うに及ばず、脳も心臓も医療の進歩や早期発見で実際のところ(年齢補正をかけると)は
かなり押さえ込まれているのではないか?、と考えられます。
一方、「老衰」「肺炎」は加齢によるどうしようもない現実で、今後も増加し続けるでしょう。
免疫力の低下で自然治癒力が落ち、発熱したり内蔵が弱る、というのは年寄りに共通。
元々内臓に病気などがあると一気に弱る、ということが考えられます。

前回記事で「アルコール批判」にちょっと触れただけで、スパムコメントが届きました。
もちろん、私の主張への反論を記載してあるわけでないし、だいたいアドレスも入ってない(笑)
今後も自分のブログやウェブサイトのアドレスすら記載していないコメントは、スパムコメントとして
同様の対処(スパム通知して削除)をさせていただきます。

【補足】「勝ち馬」とは、「タバコは健康被害を撒き散らす」と言ってさえいれば、
    世の中から賛同を得て、支持を得ようとすることを指します。
    どうやって「共存の道を探るか?」という建設的な意見はそこにありません。
    非飲酒者の私が「付き合いだから…」と宴席に同席しているのに、です。

勝ち馬に乗る

2011-09-06 12:12:55 | 季節の話題
発足したばかりの野田政権、小宮山厚労相が「タバコ700円!」と発言、物議を醸し出してます。
曰く、「700円くらいまで値上げしても、税収は減らない(という試算がある?)」。
いくらタバコ嫌いとはいえ、それはないやろ
ま、百歩譲って「国民の健康」を考えての発言としても、タバコなんかより放射能汚染が先やろ?
早速「オヤジ狩りだ!」「たばこ税は財務省所管(=管轄外)」との反発の声が。
政治家に顕著な「勝ち馬に乗る」という一端が見えた、ということか…。

前回の暴言などでも書きましたが、タバコの害毒については昔から分かっていたこと。
他の要因による死亡率が下がり、ガンがトップに出たことと、タバコを短絡させてるんじゃ?
我々愛煙家は「世の趨勢として、多少の値上げはやむを得ない」と我慢し、マナーも向上させてきた。
それでも「タバコ値上げの増収分から、喫煙スペース設置の補助金を出す」という話を聞かない。
無害なタバコ開発のための「研究費助成」についても同じ。
「健康被害を減らすための値上げ」をお題目にするなら、そっちの方にもカネを出せ!

喫煙者<飲酒者という現状からして、アルコールの害毒に対して世の中は甘すぎる。
『酒の上でのことなので大目に…』を私は認めない。
酔いが醒めたら土下座して平謝り、なんてのはカワイイほう。
街中や電車内にブチまけた吐しゃ物を掃除した、というヨッパライを見たことがありません。
「人として当然のマナーを守れなくなるアルコール」に対して、もうちょっと見方を変えて欲しい。

今日の暴言はこれくらいにしときます

ヘンな台風

2011-09-03 15:31:04 | 季節の話題
現在香川県(善通寺市付近、レーダー画像の中央やや右上)に滞在中(笑)の台風12号。
接近前は関東沖を通過の予報が、あまりの迷走で上陸予想は東海⇒近畿⇒四国と西へ西へ。
時速10キロのノロノロ運転で、朝10時ごろ高知県東部に上陸したのに「まだおる!」。

「ヘンなの…」と思うのは、まだあります。
①雨に関して言えば「右(東)半分台風」。
 レーダー画像を見ると広島・愛媛・高知県には一部山間部を除き活発な雨雲が写っておらず、
 広島市や高知市では15時現在降ってさえいません。
②最接近しているのに風が弱い。
 高松も雨はそれほどでなく、一時間10ミリほどですが、風は「そよ風」程度。
 一番強かったのはゆうべで、瞬間最大風速24.5m/s(22時前)を記録。
 お昼頃からピタリと止まりました。
まさか「台風の目」に入ったか?と思いましたが、もうつぶれてるし(笑)

心配※された高潮もそれほどでなく一安心。
 ※台風の風で紀伊水道から瀬戸内海に潮が吹き込み、通常より潮位が70センチほど高くなった
ということで、離れているにもかかわらず大雨の被害を被っている他の地方の皆さんに
台風に近い私どもがお見舞いを、という次第。
避難勧告が出たら、すぐ逃げてくださいね。

リスクマネジメント

2011-09-01 01:58:11 | 季節の話題
gooトップにあった日経ビジネスの記事 なぜ日本人はリスクマネジメントができないのか?
 ※日経ビジネスオンライン会員でなくとも全文閲覧できます

Mr.ニュースこと池上さんと、NHK「さかのぼり日本史」の東大加藤陽子教授の対談形式で、
「人を資産とみるか、コストとみるか」で戦争中の軍部と現在の政府・東電を対比。
ちょっと考えさせられる内容になっています。
飛躍するかもしれませんが、マニュアルvs.職人技と似ていなくもない気がします。
対談の中で「フールプルーフとフェイルセーフ」という言葉が出てきましたが、
前者がマニュアルとするならば、後者を設計するのは職人技とも言えましょう。

日本の新幹線が昭和39年の開通以来、ただの一度も死亡事故を起していないのは、
国鉄技術陣の職人技によるフェイルセーフが奏効した例でしょう。
一番危なかったと思われるのは、'04年の新潟中越地震の際の上越新幹線脱線事故で、ここでも
 ・「早期地震検知警報システム」を導入していたことで、非常ブレーキが作動
 ・阪神大震災の教訓から高架支柱を強化していたことで、高架橋の倒壊を防げた
 ・強制停電させ全列車を停止させたため、二次災害を防げた
など、他にいくつかの偶然はあったものの、乗客・乗員全員無事でした。

ただ心配が残るのは、そういった「職人技が継承されているのか?」ということ。
民営化後24年、当時の働き盛りの世代はほとんど定年退職。
先日放映された、NHK「復活~山田洋次・SLを撮る~」でルポされたC61のボイラー修理。
日本で唯一というボイラー修理工場の社長さんは80歳代という高齢、熟練リベット工も70歳代とか。
JR各社が、人をコストとみていないことを「一鉄道ファン」として祈るのみ。