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ダニと奇病
頭痛、関節の痛み、発熱、発疹という症状。関節リュウマチに似た症状。しかしながら、感染はしない。
1975年この奇病がアメリカ・コレチカット州で流行。
検査をしても原因は明らかにできなかった。患者の共通点を探るとダニ(Tick)が媒介とする病原体の存在が明らかになった。ダミンマダニが介在していた。ボレリア・スピロヘータが謎の奇病を起こしていたのである。“ライム病”と名付けられた。
ボレリア・スピロヘータはネズミとマダニの体の中に寄生して生きている生物。マダニは幼虫から成虫に成長するに従い、大型の動物に吸血する。
ダニの唾液腺を通じてスピロヘータが人間の体内に入り込む。さらに血管に潜り込み血流に乗って関節や神経、脳などに侵入する。神経や免疫機能を攻撃するのである。
体に付いたダニを取り除こうと摘まんだりすると、ダニがスポイトのような役目を果たし、多くのスピロヘータが体内に送り込まれる。
アメリカ国内のライム病患者の発生数は100万人以上にも上るという。
日本でもライム病患者が増えているという。
19世紀末にはライム病が発生していたが、近代化に伴ない、減少していった。ところが、近年になって自然環境を回復させる動きが高まり、再びライム病が激増しているという。
というのは草木を伐採することにより、ネズミや鹿が減少し、それを餌とするオオカミが減少していった。自然環境の回復に伴ない、ネズミや鹿が増えはするものの、繁殖力の弱いオオカミは増加についていけなかった。よってネズミや鹿に寄生するダニも急増し、食物連鎖の一部が欠けた状態で不自然な環境回復が進んでいったために、ダニが増え、自然消滅していったライム病が猛威を振るい始めたのである。
日本では別の種類のマダニがライム病を引き起こしていた。シュルツェマダニが媒介していた。アカハラという渡り鳥を介して、ボレリア・スピロヘータに感染していたのである。
厚生省はライム病を狂犬病、ハンタウィルス、レジオネラ症と並ぶ、危険度の高い感染症と判断するに至った。
さらにダニが媒介する病気が復活する兆し見せ始めていた。ツツガムシ病である。肺炎、高熱、肝臓障害、循環器傷害を引き起こす。かつてツツガムシ病リッチケアの発見に伴ない、治療法が確立された。
ところが、最近になって、増加している。自然回帰の兆候によるアウトドアブームが災いしていると言えよう。
ダニと奇病
頭痛、関節の痛み、発熱、発疹という症状。関節リュウマチに似た症状。しかしながら、感染はしない。
1975年この奇病がアメリカ・コレチカット州で流行。
検査をしても原因は明らかにできなかった。患者の共通点を探るとダニ(Tick)が媒介とする病原体の存在が明らかになった。ダミンマダニが介在していた。ボレリア・スピロヘータが謎の奇病を起こしていたのである。“ライム病”と名付けられた。
ボレリア・スピロヘータはネズミとマダニの体の中に寄生して生きている生物。マダニは幼虫から成虫に成長するに従い、大型の動物に吸血する。
ダニの唾液腺を通じてスピロヘータが人間の体内に入り込む。さらに血管に潜り込み血流に乗って関節や神経、脳などに侵入する。神経や免疫機能を攻撃するのである。
体に付いたダニを取り除こうと摘まんだりすると、ダニがスポイトのような役目を果たし、多くのスピロヘータが体内に送り込まれる。
アメリカ国内のライム病患者の発生数は100万人以上にも上るという。
日本でもライム病患者が増えているという。
19世紀末にはライム病が発生していたが、近代化に伴ない、減少していった。ところが、近年になって自然環境を回復させる動きが高まり、再びライム病が激増しているという。
というのは草木を伐採することにより、ネズミや鹿が減少し、それを餌とするオオカミが減少していった。自然環境の回復に伴ない、ネズミや鹿が増えはするものの、繁殖力の弱いオオカミは増加についていけなかった。よってネズミや鹿に寄生するダニも急増し、食物連鎖の一部が欠けた状態で不自然な環境回復が進んでいったために、ダニが増え、自然消滅していったライム病が猛威を振るい始めたのである。
日本では別の種類のマダニがライム病を引き起こしていた。シュルツェマダニが媒介していた。アカハラという渡り鳥を介して、ボレリア・スピロヘータに感染していたのである。
厚生省はライム病を狂犬病、ハンタウィルス、レジオネラ症と並ぶ、危険度の高い感染症と判断するに至った。
さらにダニが媒介する病気が復活する兆し見せ始めていた。ツツガムシ病である。肺炎、高熱、肝臓障害、循環器傷害を引き起こす。かつてツツガムシ病リッチケアの発見に伴ない、治療法が確立された。
ところが、最近になって、増加している。自然回帰の兆候によるアウトドアブームが災いしていると言えよう。