宇宙そのものであるモナド

生命または精神ともよびうるモナドは宇宙そのものである

『すべてはモテるためである』二村ヒトシ(1964生まれ)、文庫ぎんが堂、2012年

2016-07-24 19:05:42 | Weblog
まえがき
A 「ほとんどすべての苦しみは、そもそも『もてない』ことに起因している。」(3頁)
A-2 「では、なぜ、あなたはモテないのであろうか?」(3頁)
B 「なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょう。」(4頁)
C 「エロいセックスをするためには、コミュニケーションの能力が必要不可欠」。(9頁)


第1章 なぜ「モテたい」のか?なぜ「モテない」のか?
(1)そもそもモテとは何でしょう?
A なぜ「モテたい」と思うのか?「どいうふうに」モテたいのか?(16頁)(23頁)
A-2 「自分で、自分の欲望のかたちを把握する」ことが、非常に大切である。(16頁)

B 「モテたい」理由。(17-18頁)
①「なんとなく」楽しそう。
②「モテてるやつ」は、いかにも楽しそう。
③モテる人生の方が、なんとなく「マシ」。
④自分はちゃんとしてるのに、モテないのは、「なにかが、まちがってる」。
⑤俺にも、ちょっとくらい、異性となかよくする権利が「あってもいい」。
⑥「セックス」がしたい。
⑦「結婚」したい。
⑧恋愛したい。つまり、「向こうも自分を好きになってほしい」。
⑨モテないままだと、「人生が先ゆき不安」。

C どういうふうに、モテたいのか?(19-23頁)
①「セックスに不自由しない」。
①-2この場合、「誰」とセックスしたいのか?
①-3「誰でもよい」のか?

②「1度」セックスを経験したい。
③風俗・援助交際のようなお金を払うので「ない」セックスをしないと、「男として不完全」。
④「愛のあるセックス」をしたい。
⑤「お金を払わないセックス」の味を覚えたてで、したくてしたくてたまらない。
⑥すでに恋、交際、恋愛、お金を払わないセックスを何度もしたが、やっぱり「もっとやりたい」、モテたい。
⑦あなたが「よし」と思える「女の子が全員」、あなたとセックスしたいと思って「くれる」。
⑧「何度かセックスした相手」から嫌われず、付き合い続けることができる。(20頁)
⑨今の妻or恋人から「もっと、しっかり愛されたい」。
⑩「妻or恋人以外の女性」たちから好かれたい。

⑪ともかく、「一人でも多くの女性」となかよくしたい。女が好きでしょうがない。
⑪-2 「女性となかよくしてる自分」が好き。
(中略)
⑫「女の子全般」から、とにかく「嫌われたくない」。(21頁)
⑬「あらゆる他人から、まったく嫌われたくない。」「他人から好かれる」という意味でのモテかたを学びたい。

⑭自分の側から、「結婚相手」を選べる。
⑭-2 この場合、どんな女性なら結婚したいのか?
(a)家事もでき、めんどうを見てくれる「しっかりした」女性?
(b)「セックスの相性がいい」女性?

⑮好きな女性に、「恐くて、自分の好意を告げられない」ので、告げられるようになりたい。
⑮-2 自分が嫌いだが、「告白できない嫌いな自分」が、彼女に告白できれば、自分は変わることができる。
(中略)

⑯ とにかく、世に言う「恋人」が「一人」ほしい。(22頁)
(a)「連れて歩いて恥ずかしくないレベルの外見」の恋人がほしい。
(b)「人がうらやむ、すっげえ美人」の恋人がほしい。
(c)「あなたのことをしっかり愛してくれる貞淑な恋人」がほしい。
(d)あんまり「ブス」すぎては困る。(23頁)

⑰恋人を「たくさん」ほしい。
⑱セックスとか、恋人とか、愛とか、めんどくさい話じゃなくて、「キャバクラ」などで、なるべくなら、あまりお金を使わず、ともかく「ちやほやされる男」になりたい。

(2)モテない理由(24頁)
D 自分を「非モテ」と考えている皆さんへ向け、書いている。(二村ヒトシ)(24頁)
E 「あなたが彼女にモテにないのは、あなたが「キモチワルい人」だから。(25頁)
①あなたは「自意識過剰」でキモチワルい。
②「ちゃんと自分の頭で考えていない」から、キモチワルい。

F「恋愛マニュアル本を読む男」への女性の意見。(26-28頁)
①本屋でマニュアル本の前で立ち止まるという精神が、すでに負けている。
①-2 本の中身がよくても、「そういう本さえ読めば何とかなる」と思う感性が、モテないひけつ。(27頁)

②マニュアル本を読まなくても、あちこちにヒントがいっぱいある。
②-2 ドラマ、映画、バラエティの司会の芸人のアイドルの女性への口の利き方、マニアックな漫画、昔の小説などを見て、自分の感性に合うのを参考に、自分なりに工夫すればいい。
②-3 ゼロから考えるわけでない。(27-28頁)

③女性一般や、B型女性一般とかでなく、「あたし」を口説く。
③-2 口説き方もマニュアル通りなら、そもそも「あなた」もいない。(28頁)
③-3 恋愛やセックスは、一人ひとり違う。

(3)モテたいなら「自分について」ちゃんと考える(31頁)
G ごちゃごちゃ考えるのが、めんどくさい人が「バカ」である。
G-2 考えたが、データが不足してるとか、センスがない、答えが出ないと思い、自信がなく、間違った答えで相手から嫌われるのが恐いと思うのが「臆病」(「暗い人」)である。(31頁)
G-3 「暗い」のは、考えが堂々めぐりしているということ。(35頁)
G-4 女性からキモチワルがられる男は、「バカ」か「臆病」(「暗い人」)である。(32頁)

H 「いい人」すぎて、また「照れ」て、ラブモード、エロモードになれず、かくて女性から「あなたに性欲がある」と思われず、モテない男性も、多い。(32-33頁)
H-2 「照れ方が、自意識過剰でキモチワルい人」がいる。(33頁)
H-3 「自分で自分を『いい人』だと思ってて、それが他人から見るとキモチワルい人」もいる。(33頁)

I モテるためには、相手と自分の関係についてちゃんと考えて、「相手と同じルールで動ける、遊べる」方法を見いだせることが必要。
I-2 相手と同じ「土俵」に乗るということ。(35頁)

(3)-2 「モテる奴」と「モテない奴」の分類
J 「モテない奴」とは、以下の通り。(38-40頁)
(a)「かんじわるいバカ」(「かんちがいしてるバカ」&「臆病なのにバカのふりをしてる」)
(b)「暗い人」(「バカなのに臆病」&「考えすぎて臆病」):ネガティヴな自意識過剰。

K 「モテる奴」は、以下の通り。(38-40頁)
(c)「かんじのいいバカ」:ポジティヴな自意識過。
(d)「考えられる人だが、臆病すぎない」(「かしこく見える人」&「かしこいのにバカのふりしてる」)

L 「臆病さ」は、「自分が臆病であること」を認め、相手と自分との関係を「ちゃんと考える」ことで克服するしかない。(42頁)


第2章 姿かたち、かんじわるいバカ、臆病、オタク
(1)姿かたちのキモチワルさ(コンプレックス)の問題(46頁以下)
A 人間の「姿かたちのキモチワルさ」について(a)「治すことが可能」、(b)「ごまかすことが可能」、(c)「どっちも不可能」のいずれであるかについて、自分で「ちゃんと考える」。(46-47頁)

B コンプレックス各論(48頁以下)
①ハゲ
→治すのは難しい。ごまかす。いっそ丸坊主にする。
②ひどいニキビ、アトピー
→病気なので治す努力をする。

③太りすぎ、痩せすぎ
→ごまかせない。治すことができる。ただし、必ずしも治さなくてもよい。
③-2「デブ嫌い」は口実で、「内面のキモチワルさ」が、嫌われていることもある。(50頁以下)
③-3「いやー、ダイエットはツラいツラい!」と言うばかりで、一向に痩せないデブ男は、うるさいし、キモいし、嫌われる。

④歯がヤニで汚い、歯ならびが悪い
→ごまかせない。治すかどうか自分で決め、歯医者に行く。
⑤毛深い
→心底嫌いなら、せっせと抜く。「毛深い男が好きな女もいるらしい」と思えれば、ほっておく。

⑥「真性」包茎
→直ちに手術する。(52頁以下)
⑥-2「仮性」包茎
→手術する必要も、恥じる必要もない。風呂で包皮を向いて、ちゃんと洗い清潔にする。

⑦早漏
→早漏が問題というより、「早漏で悩んでいること」が問題。
⑦-2「長時間だと痛くなるので、早く終わってくれてかまわない」という女性も多い。
⑦-3 物足りない女性には、前戯をていねいにすればよい。

⑧短小
→セックス好きのスケベな女性のほとんどが、『男のセックスの魅力は、ちんちんの大きさでない!』と断言している。(二村ヒトシ)(53頁)

⑨体臭(54-56頁)
→(イ)「不潔だから臭い」のか、(ロ)「病気だから臭い」のか、(ハ)「健康なのだが、人よりちょっと臭い体質」なのか?
⑨-2 ともかく風呂、着替え、洗濯した服を着て、清潔にする。医者で治すべきかどうかは、自分で決断する。

⑩口臭
→歯を磨いているのに口臭がひどいのは、胃や歯の病気なので、医者に行く。(56頁)

⑪顔のマズさ(56-57頁)
→「イケメンなのにまったくモテない男」も、「へんな顔してるのにトータルとしてはなんかカッコよくて、モテまくってる男」もいる。
⑪-2 「手術で治す」のか、「親からもらった顔で行く」のか、自分でちゃんと考えて決めればよい。主体性の無さは、女性からキモチワルがられる。
⑪-3 美容整形手術については、「ずるい医者は、ものすごくずるく、へたな医者は、ものすごくへたくそなんだそうです」!(二村ヒトシ)(57頁)

C あなたが臆病な人なら、モテないことや、キモチワルがられることを、(自分も気がつかないうちに)自分の外見や体臭だけの責任にしてしまいたがる。(58頁)

(2)「かんじわるいバカ」の治しかた
D 「心から幸せな時期」が長く続くと、だんだん、「感じ悪さ」も「下品さ」も治って来る。(63頁)
E 「ワイルド」・「エッチ♡」とプラスに評価されるか、「乱暴」・「下品」とマイナスに評価されるかは、彼女から「好意を持たれている」か、「持たれていない」かの違いである。(65頁)
F 「エラソーな態度」をとると、嫌われるし、モテない。エリート・ビジネスマン、優秀な起業家、エリート校の学生・卒業生など。(66-67頁)。
G なお、「かしこいのに、バカになれる人」は、自分と同じ土俵に乗ってくれそうな女性相手にだけ、バカなことをします。(70頁)

(3)「臆病」を治す
H 「適度な自信」を持つために、自分の「居場所」をつくる。(73頁)
H-2 自分が「なにが好きなのか」をよく知ってて、その理由も認識してる男が、モテやすい。(75頁)
H-3 職種や収入額が問題なのではない。あなたが「どんなことが好きか」が、「あなたとは何者か」が問題である。(76頁)
I 自分の「居場所」、つまり「臆病にならずにすむ、ふるさと」、つまり「自分がいちばんイキイキするもの」。それらがあることが、「しっかり自分を持っている」ということ。(76-77頁)
I-2 仕事、酒、パチンコ、ゲーム、ネットでもよい。「逃避してる」のでなく、だらだら座って玉を弾いてるのが「たまらなく好き」と、自信もって言えればよい。(77頁)
I-3 本気でハマる。あなたの全部でなくても、一部が輝けばいい。(78頁)
J ただし「エラソー」にならない。あなたの「好きなこと」が特別なのは「あなた自身にとって」だけだから。(80頁)

(3)-2 バカの中のバカ:「自分を守ろう」とする
K 「オレは『自分がある』し、『なにが好きか』自分の言葉で言えるし、自意識過剰になるほどヘマじゃないぜ」と思ってるあなた、あなたがいちばん臆病でバカ、バカの中のバカ。(83頁)
K-2 モテているのに、相手の女性と「ちゃんと愛しあえない」。
K-3 あるいは「自分がモテたくないような女性」からモテるから、「もっといい女にモテたい」と思い、全然幸せでない。(84頁)
K-3 「じっさいに仕事はできる」、「世の中の役に立っている」、そして「自分では謙虚だと思っている」が、「痛い部分」に誰かが触ろうとすると、ものすごい速さで逃げる。その意味でプライドが高いあなたこそ、いちばん臆病でバカ、バカの中のバカ。(84-85頁)
K-4 こういう男は、結婚すると、典型的な「つまらん夫」や「暴君」になる。(86頁)
K-5 あなたは「自分を守ろう」としているので、頭が「固く」、かつ「悪い」

(4)「オタク」は、治さなくていい(88頁)
L モテるために必要な[他者とのコミュニケーション]において臆病になりすぎない。
L-2 そのために「オレは、オレの好きなことに、はまっている」「オレには、居場所がある」という自信と誇りを持つ。
L-3 しかもそのことでけしてエラソーになるな、謙虚であれ。(89頁)

M 「さえない僕」のままでは、「現実の可愛い妖精」は来ない。「現実の女性」に声をかけないといけない。(96頁)
M-2 「『ナマミの女性』も、『幻想の優しい妖精』も、『両方とも』ほしい」というのは、ムシがよすぎる。どっちかを、取るしかない。(98頁)
M-3 「他人からどう見られてるか」に心を配れる[ちゃんとしたオタク]になることもできる。(99頁)

(5)すぐにナンパなどしては、いけない
N ナンパは、「できる人にはできる、できない人にはできない」。(104頁)
N-2 ナンパこそ、[土俵]の問題。
N-3 彼女が声をかけられたいのは、「ナンパというゲームの土俵に乗ってくれる、またはその土俵をもう用意してくれてる、ナンパ慣れした男性」、つまり「かけひきで、彼女たちを楽しませることができる男性」。(105頁)

(6)[現実の女性相手のコミュニケーション]のトレーニングは、お金がかかる。キャバクラ!次章参照。(104頁)


第3章-1 コミュニケーションの練習のため、「しゃべるだけの店」=キャバクラに行こう。(108頁以下)
A 「実社会でモテルための、練習の場」として「女の子のいるお店」に行く。お金はかかる。(109頁)
A-2 「女の子のいるお店」は2種類ある。①「しゃべるだけの店」(Ex. キャバクラ、ガールズバー)、②「エッチなことができる店」。(110頁)
A-3 恐ろしい店もあるので要注意!(繁華街のど真ん中、読み込みのお兄さんが強引等)(111頁)

B 「しゃべるだけの店」(①)=キャバクラに行こう。コミュニケーションの練習のため。(112頁)
B-2 キャバクラは、焼酎とか安いウイスキー水割り飲み放題。しかし飲み過ぎて時間オーバーし、お金をたくさん払うのは失敗。(112頁)
B-3 また酔っぱらったお客は、女の子から確実に嫌われる。(112頁)

C キャバクラで、「女の子と同じ土俵に乗る」ことを覚える。(112頁)
C-2 「恋人を作りに行く」のでもない。(112頁)
C-3 キャバクラは、「現実の肉体と感情を持った女の子を好きになって、その子を口説く、という[つもりになる]ことが許されたバーチャル空間」。(113頁)
C-4 人工の釣堀のようなもの。練習をする。(113頁)
C-5 普通、1時間の間に2回から4回、女の子を変えてくれる。(113頁)

D 「練習」をしに、キャバクラに来ているので、指名をしないで、女の子の数をどんどんこなす。いろんな女の子としゃべる。(114頁)
D-2 あなたの側から、明るく話しかける。(114頁)恐がっていないで、話しかける。ずーっと黙っている客は、女の子がいちばん嫌がる。「この仕事、長いの?」とか、「どこの生れ?」とか聞き、また自分のことを聞かれたら自己紹介する。(115頁)
(1)時間が有限だからといって、あせらない。(以下115頁)
(2)彼女とは、必ず別れの時が来る。運命のように、ボーイさんが彼女を連れて行く。まるで人生そのもののよう。
(3)自分ばかりしゃべらないで、彼女のしゃべることをじっくり聞く。
(4)臆せず訊く。しかしプライベートのことは、根掘り葉掘り訊かない。

D-3 よく知らないが、でもしばらくの間は、確実にあなたと一緒にいてくれる女性との「まともなコミュニケーション」の練習。(115頁)
(5)肩の力を抜いて、だが礼儀正しく。(以下116頁)
(6)どうしても緊張するなら、「お見合いの練習相手になってください」とか頼む。
(7)失敗してもいい。バーチャル空間なんだし、お金を払ってるのだから。
(8)うまく喋れなかったときは、「話があわなかったんだな」と思い経験値を積む。
(9)練習なんだから、失敗して傷ついたら、すぐに忘れて、落ち込んでないで、次の女の子に新たな気持ちで話しかける。
(10)話が弾まない女の子を、替えてほしい時は、ボーイさんにこっそり、彼女に分からないように頼む。デリカシーは必要。(116-7頁)
(11)キャバクラ慣れしている友だちに、恐くない店、いいコがいる店を紹介してもらい、一回くらい帯同してもらうのはいい。しかし、次からは一人で行く。(以下117頁)
(12)早い時間がねらい目。女の子がくたびれていないし、基本料金が安い。
(13)時間いっぱい頑張る。彼女がメアドや電話番号を教えてくれたら、あなたの勝ち。彼女に勝ったのでなく、あなたが「あなたのキモチワルさ」に勝った。


第3章-2 キャバクラ=「しゃべるだけの店」(①)でコミュニケーションの練習をしたら、今度は「女の子がエッチなことをしてくれる店」(②)に行く(118頁)
E 「現実の女の子の肉体と気持ちを相手にして、エッチつきのコミュニケーションをする」練習の場!
E-2 ちゃんと身ぎれいにしていく。
F 「女の子がエッチなことをしてくれる店」の種類:(a)「エッチなことができるけど、セックスはできない店」(ピンサロ、ヘルス)と(b)「セックスができる店」(ソープランド)がある。さらに(c)「女の子が一方的に触ってくれるから、男(お客)がマグロ状態でいる店(むしろ触ろうとすると怒られる)」と(d)「客の方から、女の子に触ってもいいことになってる店」がある。(118頁)

G モテたいあなたは「女の子に触ってもいいことになってる店」((d))に行きましょう。(「男がマグロでいい系」((c))の店には行かない。)(120頁)
(1)お店に行って、女の子が隣に寄り添ってきたら、まずは会話から始める。(キャバクラと同じ。)エッチなお店でも「じっと黙ってる客」はキモチワルイ客。(120頁)
(2)一方的にエッチなことをしてもらうのでなく、もちろん「触るのも料金のうちだ」と乱暴にいじくりまわすのでもなく、紳士的に、つきあい始めたばかりの自分の恋人に触るつもりで、優しく触りましょう。エラソーにならないように。下品にならないように。(121頁)

H エッチなお店で働いている女性:(イ)「仕事では絶対感じない(ようにしている女性)」、(ロ)「キモチワルくない客に、上手に触られると感じてしまう女性」(なお、「キモチワルい客だが、体だけ感じる」ということは絶対にない)、(ハ)「まったく感じてないのに、演技で反応してくれる人」。(121頁)
H-2 (イ)(ロ)(ハ)いずれかは、分からない。(実は素人の女の子とセックスするときも、わからない。)悩み始めるとキリがない。(121頁)

I 「女の子のまんこを指でいじったりするときに、耳元で小声で・・・・『痛くない?』と必ず訊きましょう。」(121-122頁)
I-2 彼女が嫌がらなければ、優しく続ける。(122頁)
I-3 気づかいの練習を、生きた女性の体を使ってさせてもらうために、お金を払う。(122頁)
I-4 痛がられたら、別のところを触る。
I-5 「お客からは触られたくない人」のこともあり、その時は、触るのをやめる。

J 女性というのは、いろいろいる。(122頁)
①話しかけて、コミュニケーションしてくれたり、してくれなかったりする。
②コミュニケーションしながら触って、女性の体が、感じたり感じなかったりする。
③あなたの冗談で、笑った女性と笑わなかった女性がいる。
④「芸能人の誰それに似てるね」と言われ、喜ぶ女性と、不機嫌になる女性がいる。

K 嫌われる客(123頁)
(a)金払ってるんだから、店で禁じられていること以外、「何してもいい」みたいな態度。例えば、しゃぶってくれる彼女の顔を、押さえつけたりする乱暴。
(a)-2 そういう人は、素人の女の子にも、同じことをする。「オレの彼女なんだから」とか、「オレの女房なんだから」とか。
(b)「なんで、こんな仕事してるんだ!」と説教する客は、酔っ払い、不潔な客と並んで、嫌われる。
(b)-2 彼女の境遇を、悲しんだりしてはいけない。どっちも大きなお世話。
(b)-3 そういうバカなことを、口にしちゃいけないのは、キャバクラでも同じ。
(c) お店のホームページの画像と、指名した子のイメージが違っても、不機嫌にならない。画像は実物より良い。(124頁)
(d)お店の中で恋してもよいが、店外では、恋し続けてはいけない。あなたは、何百人ものお客のひとりにすぎない。
(d)-2 「こんな環境から、オレが救い出してあげる」とか、アホなことを、思ってはいけない。ストーカー犯、レイプ犯になっては、いけない。
(d)-3 お店の中はバーチャル空間で、「釣っても、持って帰ってはイケナイ」釣堀のようなもの。女の子にモテるようになるための練習の場!(125頁)
(e) エッチなテクニックのマニュアル本を読んで、「覚えたテクニックを、女の子に試す」とか、「女の子をイカせる練習を、しに行く」という考えは、やめる。
(e)-2 女の子は、性感帯・性格・感情の持ち方が、一人ひとりちがうのだから、そんなことをしても意味がない。
(e)-3 むしろエッチなお店には、「女の子が、どんなことを嫌がるのか」を知り、それを「しない」訓練のためために行く。


第3章-3 素人の女性と、どうやって出会うのか 
L 相手と「同じ土俵に乗れる」ようになったか、分からないにしても、少なくとも「お店」では、臆病すぎたり、エラソーにしすぎたりしなければ、そんなにキモチワルがられない。
L-2 現実の女の子だって、そんなもんです。(126頁)

(1)趣味のコミュニティサークル
M 1つ目の注意点:「身近に素人の女性がいないあなた」にお薦めなのは、フェイスブックやミクシィなどソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を使って[趣味のコミュニティサークル]を見つけること。(128頁)
①「ネット上だけで語り合う」のでなく、「メンバーが顔を合わせ交流できる」サークルがよい。
②クローズドでなく、定期的に新しいメンバーを募集するサークルがよい。
③勉強会でもいいが、「会費が異常に高い」ところはやめる。
④メンバーに、「何か義務的なこと」を要求してくるところは怪しい。
⑤[あからさまに出会いを目的にしたサークル]はやめる。女性は、男性の容姿・収入・キャラのスペックに注目するだけだから。(129頁)
⑥「超多人数による合コン」のようなイベントもダメ。結局、すでにモテている人がモテる。
⑦趣味・勉強・スポーツなんでもいいが、本来の目的が「出会い」じゃないサークルがいい。

(2)ガツガツしない
N 2つ目の注意点:あまりガツガツしない。
(a)まず、「話の通じる異性」を見つける。
(b)すぐに急接近しないで「ふつうにコミュニケーションすること」から始める。
(b)-2 いきなり「二人っきりで会いましょう」とか誘うのは論外。あせらない。(130頁)
(b)-3 下心はあってもいいのが、あからさまに相手や他のメンバーにばれると、キモチワルがられる。
(c)ほんとは、一番いいのは、[モテること、女の子となかよくなること、セックスすること、彼女をつくること]等を一度、「本気で忘れちゃう」くらい、まず、そのサークルを楽しむこと。

(3)目的は「コミュニケーション」
O 3つ目の注意点:自分の知識を自慢しすぎない。夢中になって一人でしゃべりすぎない。(130頁)
(イ)目的は「コミュニケーション」である。
(イ)-2 「あなただけが楽しむこと」、「他の人たちに、あなたのスゴさを見せつけること」が目的でない。(131頁)
(ロ)[接点があるけど、ちょっと外れてるくらい]のサークルがいい。
(ロ)-2 自分の我(ガ)をぶつけに行くのでなく、新しいことを吸収できる、「教わることがある」くらいのサークルがよい。

(4)「対話する」=相手と「同じ土俵に乗れる」
P 4つ目の注意点:モテるためにいちばん大切なのは「相手と対話できるようになる」こと!(131頁)
P-2 「普通に話す」のと、「対話する」のとは違う。(132頁)
対話:①対話とは、まずは「意志を持って聴く」こと。脳や心できちんととらえていく。
対話:②けれど[判断]しない。決めつけない。
対話:③それから「自分の肚(ハラ)を見せる」。
P-3 これは、キャバクラでの会話のしかた、風俗でエッチなことをする前にすべき話しかた、さらに言うと、エッチの上手なやりかたとも同じ。
P-4 「対話できる」ことが、つまり「相手と同じ土俵に乗れる」ということ。(132頁)

Q 対話:①「意志を持って聴く」こと。
Q-2 うわべだけ聞いてうなずいているのではダメ。「自分は次に何を話そうか」など、考えていてはダメ。「あなたが話を聴いていないこと」は相手に全部、ばれます。(132-3頁)

R 対話:②「決めつける」のはダメ。
R-2 つまり、「上から目線」はダメ。(133頁)
R-3 例えば、「彼女がなにかに悩んでいる」とわかったとしても、分析したり、アドバイスしたりしない。それらは、相手をコントロールすることであり、ダメ。
R-4 例えば、彼女が「ひらきなおって」いたり、「いじけて」いたりしていても、「良い」とか「悪い」とか判断しない。お説教しない。しかし無視はしない。ただ「聴いている」ことが大事。むずかしいが、肝心なこと。

S 対話:②-2 (モテたくて、来てるのなら)「オレは変わらなくていい」と思ってはいけない。
S-2 「自分が変わるのを恐れている」のはダメ。「この人、いったい何しにここに来てるんだろう・・・・、キモチワルい・・・・」と、彼女に思われてしまう。(135頁)
S-3 「自分が変わることを、おそれず」ちゃんと聴く。これがコミュニケーション。「謙虚」さが必要。
S-4 「相手に媚びる」「へりくだる」「相手に影響される」「洗脳される」ことではない。あなたの「心のふるさと」が変わってしまうのではない。
S-5 「心のふるさと」の「とらえかた」が変わるかもしれないが、それは歓迎すべきこと。(136頁)
S-6 「ふるさと」を「ちゃんと持ってる」人、自分が「なにを好きなのか」「なにをしたいのか」わかっている人は、それを相手に押しつけなくても、自然と伝わる。

T 対話:③(セックスしたい、恋愛したいと)「ギラギラ」してると、モテない。(136頁)
T-2 「エラソーさ」、「下品さ」、「臆病さ」は、自覚すれば改善できるが、「ギラギラしてること」は、なかなか自分ではどうすることもできない。(137頁)

U 対話:③-2 自分を「守ろう」とするのをやめ、今の自分を開示すると、あなたは「ごきげんに」なり、かくて自分のギラギラに対処できる。(138頁・140頁)
U-2 ただ「自分を見せて」どう受け取られるかは、「相手にまかせる」。
(1)「こう受け取ってほしい」と押しつけるのでない。
(2)弱いダメな自分を「許してほしい」と押しつけて甘えるのでない。
(3)自分は醜いと自己嫌悪するのでない。
U-3 「バカな自分を開示し、みんなに笑われる」ことで、あなたは、「みんなを和やかにする」ことができる。(139頁)すると、あなたが変化する。あなたは「きげんがよくなる」。(140頁)
U-4 自分を「守ろう」とするのをやめる。すると、あなたは「ごきげんに」なる。すると女の子も、「チョットキモいけど、ごきげんな人」と話してみたいと思ってくれるようになる。


第4章 どうやって「恋愛」するのか
A [あなた]は、キモチワルくなくなり、[いい人]になった。(142頁)
A-2 女性の知り合いも、何人かできた。それなのに、彼女ができない。(142頁)
A-3 彼女は、「あなたに、恋や性欲が、めばえている」と気づかない。あなたが、自分は「口説ける男ではない」と決めてしまっているため。(143頁)

B 実は、あなたの中には、いろんなキャラがいる。あなた一人で、いわばスーパー戦隊のようなもので、何人かのキャラがあなたの中にいる。「彼女を作る」or「モテるようになる」ための戦隊!(145頁)
①[リーダーの熱血漢]=[熱いあなた]。自分の気持ち(恋するorセックスしたいだけ等)に、正直なホットな男。「あなたの中のヒーロー」。口でなく、行為で示す。例えば、彼女だけでなく、女性たちみんなの重い荷物を持つ。(146頁)
②[キザでクールな奴]=[キザなあなた]。[カッコよさ]を、こっそり彼女の前だけで演じるキャラ。ナンバー2。例えば、(1)彼女の服や髪型をほめる。(2)キザなプレゼントを贈る。(3)恥ずかしい「愛のことば」を口にする。(146-7頁)

C 彼女が「ちょっと自分の方を向いてくれた」と感じる、または彼女と同じ土俵に乗れたと思う、そういうタイミングで、だいたい「二人きり」になれる機会が来ます。(147頁)
C-2 そういう機会がなかなか来ない場合は、まだ「その時」じゃない。待ちましょう。
C-3 「その時」が来たら、ちゃんと目を見て、「好きです、つきあってください」あるいは「やりたいです、させてください」と伝えましょう。

D いちばん大事、また難しいことは、「つきあってください」「やらせてください」「愛してる」に対して、「イヤ」「だめ」の答えが彼女から帰ってきた時、いじけたり、駄々をこねたりせずに(逆切れなどもってのほか)、すぐにあきらめること。しつこくしない。「いやよいやよも好きのうち・・・・」は妄想。(147頁)
D-2 この場合、「あなたのすべてが拒絶されたor否定された。」わけでない。必要以上に、傷つかない。(148頁)
D-3 あなたの気持ちが伝わり、彼女の「それはイヤ」がちゃんとあなたに伝わった。「伝わった」ことは、彼女にとって「キモチワルくない」こと。
D-4 あなたのなかの、ある一つの「その時に出すべきじゃなかったキャラ」が拒否されただけ!

E 自分の中に「あっ、こんなキャラも、いるな」と思ったら、彼女の前に、どんどん登場させる。(148頁)
E-2 「好きになった女性・気になる女性」という存在を意識すると、自分が「けっこう、いろんな面を持っている」と自覚できるようになる。自分の中のキャラたちの「点呼をとってみる」。

F「いろんなキャラ」を出したり引っ込めたりするのは、しかし、あなたも、そして実は彼女も、くたびれる。F-2 かくて、たまに「リラックスする奴」というキャラを登場させる。なんにもしない人、無防備に、くつろいでしまう男。あなたが先にリラックス出来たら、彼女もリラックスしてくれる。(150頁)
F-3 キャラの全員をまんべんなく登場させることができる男が、モテる。(151頁)


第4章-2 どんな女性を口説くのか 
G 外見から好きになるのもいいが、性格のいい女性、「自己評価が低くなくて高すぎない、自然な女性」、「笑顔がすてきな女性」がおすすめです。(152頁)
G-2 早い話が「キモチワルくない、さわやかな女」がいい。
G-3 著者の好みでは、自分のキモチワルさ(コンプレックッス、臆病さ、かんじわるいバカさ)と格闘してる女性は「同志」という感じがする。(154頁)


第4章-3 セックスするなら(154頁)
(1)「セックス好きの女」
H まずは「素人の女とセックスしたいのだ!」と思っているなら、「セックス好きの女」を狙うべき。(155頁)
H-2 「下ネタが好きだけど下品じゃない男」、「ギラギラしてないけどエロい男」、「下ネタもOKで気さく」というキャラを加える。あなたが「エッチな一面もある」と開示すれば、そういう女性と出会える。
H-3 ただし「空気は読む」。&「紳士的に上品に開示」!

I 男性的な感性は「自分とは縁もゆかりもない相手の身体(記号sign)にも興奮できる」。女性は「好意を持ってる相手から、自分に向けてあらわされた信号(signal)」に興奮する。(155-6頁)
I-2 本当にスケベな紳士は、「巨乳が好きなんだ」なんて言わないで、「あなたの、胸に触ってみたいんです」とささやく。(157頁)

J 「[セックス好き]を認めている女性」とのセックスは楽しい。「セックス好き同士の幸せな出会い」!
J-2 なんだかすぐにやらせてくれちゃう女性も、世の中には結構います。(157頁)
J-3 セックス中に過剰に「ひとりよがり」、または「ぜんぜん無反応」で、「セックス依存」の女性もいる。
J-4 「セックスというのは、[コミュニケーション]じゃないとエロくない。」(158頁)

(2)オナニーをする女性
K オナニーをする習慣がない女性は、わりと「つまらんセックス」をすると思う。(二村ヒトシ)(158頁)
L 「女は処女にかぎる!」と考えると、「彼女の性感帯やオーガズムを、あなたが一人で開拓していかなければならない」ということで、わりとめんどくさい。(二村ヒトシ)

(3)アブノーマルor変態
M 「私は変態ですが、あなたに迷惑は掛かりません」と開示できる[卑屈でもエラソーでもない変態さん]は、けしてキモチワルくありません。(162頁)
N ストーカー、痴漢、レイプは、変態でなく、「相手を支配したいという欲求を、こじらせてしまった状態」で犯罪!(163頁)
N-2 ロリコン、ショタコン、相手を殺害しないと満足できない人などは、犯罪。欲望の対象と「同じ土俵に乗る」ことができないため。(163頁)

O ナマミの女性で、すごく美しい、あなた好みの完璧な外見をもつ、しかも性格のいい女性に恋をして、声をかけ、二人は交際するようになりました。(167頁)
O-2 ある日、その人が言いました。「ごめん、あたし変態なの。」「あなたに、あたしのウンコ食べてほしいの」と。あなたは、どうしますか?(まんざら、ありえない話じゃないですよ。)(167頁)
O-3 「食べるのだけはゴメンだ」ですか?では、「だったらせめて、あたしに、あなたのウンコ食べさせて」って言われたら?(167頁)

第4章-4 あなたの中に住んでいる女の子(168頁)
P あなたの中には「理想の女性」が住んでいる。ある女性を好きになったら、その現実の女性は、「あなたの中の[女]」に似ているところがあるはず。(169頁)
P-2 女性の心の中にも、[(理想の)男]がいる。(170頁)
P-3 あなたの中の[(理想の)女]が「ろくでもない女」だと、せっかくあなたに恋してくれる女性を、「あんな女ダメ、こんな女ダメ」と次々捨てる。(171頁)
P-4 心の中に[たちの悪い女]が住みつき、「毎回、性格の悪い女にばかり恋してしまう男性」がいる。(171頁)
P-5 あまのじゃくな[女]や、すごいバカな[女]に住みつかれている男性は、大変。(172頁)

Q [あなた中の(理想の)女]と[あなたのお母さん]は、ある部分似ているだろう。
Q-2 [自分の中の(理想の)女]と[お母さん]がそっくりな男は、マザコンと呼ばれる。(172頁)

R あなたと彼女が、初めて一緒に泊まった。彼女がメイクを落とし、補正下着を全部、脱いだ。それをみて[あなたの心の中の男たち]は、いっせいに「ウッ」となった。愛していても、そうなるのが男です。そんな時、[あなたの中の女]が強い女なら、「あんたたち、そんな顔するもんじゃないの!」と[あなたの中の男たち]をたしなめます。(177頁)
R-2 すると現実のあなたは、現実の彼女の前で「ウッ」という顔をしなくてすみます。そういう男が、モテます。(177頁)


[最初のピンクの表紙の本のあとがき](1998年)(二村ヒトシ、34歳)
S モテる男への道は、一生続くのだ。死ぬまでだ。ひー。(183頁)


[文庫版『モテるための哲学』解説](2002年)(上野千鶴子)
T あたしには、各分野に情報提供者(インフォーマント)がいて、情報をスクリーニング(よりわけ)してくれる。情報グルメになるため、大量の情報を消費し、カスとそうでないものをより分ける。グルメ(美食家)はグルマン(大食家)!一人で、全部読めるわけがない。(185頁)
T-2 そこで、情報提供者の登場。「これ読むといいよ!」と言ってくれる。その1冊が、この本『すべてはモテるためである』だった。(185-6頁)
U キーワードは「キモチワルイ」。「あなたは、なぜモテないか?ずばり、あなたがキモチワルイからである。」(189頁)
V 「あなたの居場所」とは「あなたが、一人っきりでいても淋しくない場所」です。(二村ヒトシ)「これ、ツボにはまったね。うーん、しびれました。」(上野千鶴子)(194頁)


第5章 モテてみた後で考えたこと(15年後、2012年、二村氏48歳)
A 「愛することによって自分が変わるのを、恐れない」のが、「大人になる」ということだろう。(209頁)
B 大人だということは、「もう、そんなに長い時間は残ってないんだから、なるべく他人を幸せにしよう」と考えることだ。(209頁)


[特別対談]国分功一郎×二村ヒトシ、この本は単なるモテ本ではない。実践的かつ、真面目な倫理学の本である。(2012年)
C ルソーの自然人は、誰かと一緒にいるのはイヤで、みんな好き勝手にブラブラしている。だから男女が出会って一晩過ごしても、翌朝には、何もなかったかのように分かれてしまう。(国分氏)(218頁)
D 自己肯定してない人間は、「今ある自分じゃないもの」になろうと生きるから、苦しい。(二村氏)(225頁)
E 今の若者のある層は「被害者意識を持ったまま、自分がモテないことをあきらめたままで、同時に加害者にもなろうとしている」。「冷笑的なネットの民」にも、「熱いネット右翼」にも共通しているように見える。(二村氏)(230頁)


[あとがき](236-7頁)
F AV業界人にとって代々木忠監督は、[偉大なる精神的指導者(メンターあるいはグル)]であり、[母]のような存在。
F-2 村西とおる監督は、[神(ゴッド)](創造主でなく、古事記やギリシャ神話に出てくるメチャクチャな神)で[父]のような存在。
F-3 女性の読者の皆さんへの言葉:「セックスしている時は相手の目を見よう、相手の名前を呼ぼう。」(代々木監督)

G 男性の読者の皆さんへの言葉:「おまんことは『ありがとうの心』でございます。」(村西監督)
G-2 「モテようがモテまいが、男なら、この言葉を胸にきざんで生きてゆけ。おれもそうする。ときどき忘れるけど、忘れるたびに痛い目にあうのだ。」(二村氏)
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