今回は5月に満席で行くことが出来なかった
富士山すそ野ぐるり一周ウォーク・第4回に参加しました。
天気は曇り。
標高800mの道の駅すばしりから標高600mの地点まで下り、
最後の50m位は樹空の森まで上るコースでしたが、
歩くと暑く、思ったよりも大変でした。
今回も残念ながら富士山は見えませんでした。
行程
道の駅すばしり~伊奈神社~水土野山神社
昼食:御殿場カメヤ
さくら公園~野中至夫妻の顕彰碑
川柳浅間神社~印野丸尾溶岩流洞穴~樹空の森
日帰り温泉施設「ヘルシーパーク裾野」
歩行
約4時間半(休憩時間含む) 約12㎞・23,633歩
スタート地点の道の駅すばしりで
ストレッチ体操をして、10時20分出発。
前回見学した東口本宮冨士浅間神社の裏参道脇の
鎌倉往還を歩き、伊奈神社に向かう。
東口本宮冨士浅間神社にも付近の民家にもヤマユリが
咲き乱れ、道路にまで良い香りが漂ってきました。
伊奈神社
(10時54分撮影)
宝永4年(1707)宝永山の大爆発の際の被害者救済
に活躍した、伊奈半左衛門忠順を祀る。
11月23日(新暦12月16日)から約2週間、
富士山の5・6合目付近が爆発し、西風に乗って御厨地方に
膨大な火山灰を降らせた。
特に小山町、御殿場市、山北町付近は被害甚大で
須走浅間神社では3mもの降灰で鳥居の大部分が埋もれたという。
当時この地方は小田原藩領で、老中でもあった
藩主・大久保忠増は藩での救済を放棄し
亡所(廃村)として幕府へ返上した。
救済復興を命じられた伊奈氏はあまりの惨状に驚き、
幕府に救済金などを要求したが、
幕府の動きは鈍く、復旧は進まず、伊奈氏は老中の連署を
得ずに駿府の幕府の貯蔵米を放出し、飢え死にを防いだ。
しかし無許可で幕府の米蔵を開けた責任を問われ切腹させられた。
人々はその徳を偲んで各地に伊奈神社を祀り永く語り伝えた。
昭和32年にこれらを合祀した伊奈神社が須走下原に建立され、
さらに270回忌の昭和57年には銅像が建てられた。
辞世
「玉露と消えゆくわが身は惜しまねど、心に残る御厨の里」
水土野山神社
(12時04分撮影)
鎌倉時代に創建。
この地方の山仕事(農作業も含む)の人たちの神様だそうです。
道路の右側(西側)には自衛隊東富士演習場があるせいか、
自衛隊の車両をよく目にしました。
乗馬クラブを(写真ズーム)通り過ぎ、しばらくすると
午前中のゴール地点に辿りつきました(12時25分)
バスに15分ほど乗り、昼食会場の御殿場・カメヤさんに到着。
ドライブインには中国や東南アジアの旅行客の
バスが何台も止まっていました。
日本の観光は彼等で持っているようなものです。
富士山が見えなくてガッカリしたでしょうか。
ランチタイムは45分。
またバスに乗って午後のスタート地点のさくら公園に向かいます。
さくら公園内の電子基準点
(13時58分撮影)
さくら公園は2006年に年に開設された御殿場市にある公園で、
沢山の桜のソメイヨシノやフジザクラが植えられていました。
さくらが咲く頃はさぞ綺麗でしょう。
電子基準点とはGPSを利用して位置を正確に連続して
測定する為の基準点だそうです。
平均20Km間隔で全国に約1200点設置されているそうです。
野中至夫妻の顕彰碑
(14時08分撮影)
公園近くの林の中に富士山の気象観測に大きな功績を残した
「野中至・千代子夫妻」の顕彰碑があります。
野中夫妻の功績は新田二郎氏の小説「芙蓉の人」にまとめられ、
昨年、NHKのドラマにもなったそうです。(見ておけばよかった)
また宝永山の爆発と伊奈半左衛門の活躍は同氏により
「怒る富士」として著されたそうです。
機会があったら、どちらも読んでみたいと思いました。
川柳浅間神社
(14時36分撮影)
最近建て替えられた社殿で重厚さはないが、
社殿の前の杉の古木が見事。
根元で2本に分かれて樹齢500年と推定される。
御殿場に別荘があった明治の海軍大将
樺山資紀(のりすけ・白洲正子の祖父)が
「扶桑樹】と名付けたそうです。
川柳浅間神社の狛犬
印野丸尾溶岩洞窟
(15時27分撮影)
富士山麓の溶岩が冷えて固まる時に出来た洞窟で
5世紀頃のものだそうです。
印野丸尾溶岩洞窟の基底部
(15時31分撮影)
殆ど土はなく、溶岩の上に杉が生えています。
その生命力の強さには驚くばかりです。
樹空の森
(15時43分撮影)
ストレッチ体操をした後、隣の「御胎内温泉」で
入浴するはずでしたが、
小学生の団体が130人も入浴待ちだったので、
急遽、日帰り温泉施設「ヘルシーパーク裾野」
に変更することにしました。
今までこのシリーズには6回参加しましたが、
こんなに疲れたのは初めて・・・
曇りとは言え、とても暑かったので汗もびっしょり・・・
今回ほど温泉が待ち遠しく
感じられたことはありませんでした。
参加者31名がオールシニアにも関わらず、
一人も熱中症などで倒れなかったのは、
素晴らしいことだと思いました。
ツアーコンダクターさんもそのことを心配され
4~5人は倒れる人が出るのではないかと
案じられていたようです。
講師の先生、暑い中、丁寧な説明をありがとうございました。
皆さん、お疲れさまでした。