朝、車に乗ろうと玄関を出た時、庭の花の鮮やかさに気がつき一瞬立ち止まった。何回も出入りする玄関の外なので、いつも目にとまっているはずなのに、今日はいつもと違って一段と華やかに見えた。
和歌山市内のカーリンコンの交流大会に出発するために、車に乗る直前のことだった。花達が「出陣」を見送るために声をかけてくれた気がした。
出陣する我が青春クラブメンバーは、足腰に障害のある「障害者チーム」、元気いっぱいの「はつらつチーム」、相手を喜ばす「親善チーム」の3チームに振り分けた。勿論、自分は「親善チーム」だった。
県協会チームは、練習量も違うし全国大会にも出場するメンバーが揃ってるし、何よりも自分達がカーリンコンを始めた時に手ほどきしてくれた指導者達でもあった。誰もが勝てるとは思っていなかった。「ワイワイ楽しんで美味しいもんでも食べて来よう」というのが、合言葉だった。
メンバー発表をした時、皆から「試合になる?」と心配された。会場到着後、県協会メンバーにも、そのように紹介した。それを聞いてか、我が「親善チーム」に手心を加えてくれたのか、まさかの勝利を飾った。一緒に行ったメンバーの誰もが信じられないという顔をしていた。勝った自分達さえ信じられなかった。
でかけに一瞬目にとまった花達、きっとその花の妖精が目に見えないところで勝たせてくれたんだと思った。そんなオカルトめいたことは口には出せないが、自分ではそうとしか思えなかった・・・
ありがとう花の妖精たち!!!