三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

たどり着いたらヤンキーだった。

2019年08月19日 | 三味線のはなし
あるコンサートに行ってきた友人の感想話から
海外向けに発信される日本[風]文化(訪日客向けも含めて)に
なんとなく居た堪れなさを感じることがあるのは
何なんだろう、みたいなことに話が広がる。

ビジュアル面での演出の過剰、安易、チープさが目につくのか。
演奏のクオリティ、という大前提をすっとばして
見た目に派手なパフォーマンスで飽きさせないだけの。

…と、古典芸能を本気でやってる側からすると
ついついディスりたくなるわけですが、
〈飽きさせない〉というのは、実は重要なポイントかも。
地歌も義太夫も、正直な話、長くて飽きるよね。
そこをどうクリアしていくか、
ただし!演奏の質は絶対に落としてはいけないと思う。

そうやって
つらつらと、世の中でもてはやされている、とまではいかずとも
それなりに結構な支持を集めているものを考えてみたら。
いつぞや、飲み会の席でF先生が口にしていた
〈マイルドヤンキー〉がキーワードに浮かんできた。
和太鼓、津軽三味線、よさこいソーラン、
殺陣、忍者、花魁風着付、etc.
私だってキライではないのだけど、
それが最前面に出てきちゃうのは何か違うんよなーと思ってしまうのです。

ヤンキー文化論序説
五十嵐 太郎
河出書房新社

世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析 (角川文庫)
斎藤 環
KADOKAWA/角川書店

このあたり、そのうち読んでみたくなりました。


Shamisen + vocal 静月
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►演奏予定
8月31日(土) 天Qレディースナイト
 詳しくはこちら

►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
 こちらからお問い合わせください
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