先日、「お稽古のススメ?」と題したブログを書きましたが、
読み返してみて、引っかかりとして挙げた2点が
つながっていることに気がつきました。
つまり、”師弟の礼”が随分と強調されていることへの違和感。
趣味の習い事に来ている人に対しても
プロの修行をしている弟子に対するのと同様に
”師匠”として振る舞うのが本当に良いのか、という疑問なのですが、
これ、逆に言うと、師匠はいつでもどこでも誰からも師匠扱い、
それって、日頃は社長さん、先生、などと呼ばれる地位にある人が
周りから小言や注意を受けることがない、だからこそお稽古事を、
という話と同じことなんじゃないのか。
伝統芸能の世界で、師匠の地位にある人が
趣味で習いに来る生徒たちから
ほかの世界の考え方や価値観を知ることもまた大切なのでは。
いつでもどこでも誰からも師匠扱い、という状態が
伝統芸能を特別えらいものに思わせてしまってはいないか。
伝統芸能はすばらしいもの、
だから大切にしなければならない、
それなのに今のこの状況はおかしいでしょう、
そんなふうに視野が狭くなっていないか。
私は”伝統芸能だから”三味線をやっているわけではない。
単純にあの音が好きだというだけ。
三味線をやっていて得られたものはたくさんあるけれど、
他の何かをやっていても、きっと同じように
得られるものがあるのだと思う。
伝統芸能のお稽古については
一般に知られていないことが多すぎる。
まず、その存在が知られていないし
誰でも習えるものだとも思われていなさそう。
でも、案外、入口はたくさん用意されているし
ネットでいろいろ調べられる時代になったので
興味があれば飛び込んでみたらいいと思う。
別に合わなければやめればいいだけのことだし。
伝統芸能だからって何も特別なことではなく。
私は三味線をやっていてよかったと思っているし
三味線をやってみたい、興味があるという方があれば
お手伝いしたいなとは思っています。
椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
6月14日(金) 三味線三昧@京都・天Q
6月22日(土) 義太夫体験教室@一心寺
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ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
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