今昔館では定期公演をさせていただいております響喜です。
9月公演では、
花道を作って衣装替えもして、
ショー形式でやらせていただき、
とても楽しかったです。
ですが。
来年2月の次回公演の打ち合わせで、
「本格的な津軽三味線の公演を期待する声もありました」
と担当者から言われてしまい、
若干へこみ気味。
あのショーの楽しさは、自己満足に過ぎなかったのかなと
哀しく反省中。
でも、
9月の今昔館でのアイヤ節は“本格的”だったんです。
私からすれば。
手踊りは日本一だし、
私のアイヤ節のリズムはネイティブだ、っていわれてるぐらい。
でも、一般的な津軽のイメージとは違う、ってこと。
お客さんが聴きたかったのは“本格的な曲弾き”だったんだよね。
私としては、
あくまで「響喜」というユニットで出てる、と思ってるから、
響喜だからできること、響喜にしかできないこと、
そういうのを見せたかった。
民謡を民謡らしく演奏することなら、
響喜じゃなくて、もっとふさわしい人がいるだろうし、
そうじゃなくて、
和楽器でこんなこともできる、っていうのを追求するのが
私にとっては響喜らしさ。
でも、それは
「私が表現したいこと」であって、
「お客さんが求めていること」ではなかった。
ああ難しいーーー。
とりあえず、私は曲弾きが好きじゃないんですよ(笑)
津軽といっても、速弾きとか叩きばっかりじゃなくて、
もっと繊細で甘い音色で渋いリズムで、
そういうのが私にとっての「本格派」なんだけど。
でも、次回は曲弾きやりますよ。
もちろん、こだわりのヨサレもやるつもり。。。