三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

衣装として着物を着ること。

2016年10月31日 | 着物
昨日みたいなフォーマル着物は
お洋服よりは断然しっくりくるのですが、
個人的な好みでいえば、ちょっと違う。
もっとパキッとした感じのが好きです。

そういえば先日、
上方唄で舞台デビューされた松浪千粋さんと
師匠のお宅でお会いしたときに
舞台衣装の話になりまして。

その着物を着たときに気分が上がる、というか
衣装が決まると気持ちも乗っていきやすくなる、というか
そういう自分を気分よくさせてくれる着物を選ぶ。
というような話をしました。

衣装ってやっぱり大事なんですよ。
見た目、という面だけでなくて
自分の気持ちの上でも大事。
今日は着付けがイマイチ、とか
この着物ちょっと違ったな、、とか思う日は
テンションを上げていくのが大変。

自分好みの着物選びは得意な方です。
師匠からもお墨付きいただいております(笑)。

私の参考書。こんなんです。


岩下志麻のきもの語り
岩下志麻
ブックマン社

平成浮世の着物絵巻
濱田久代
梓書院



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結婚式での津軽三味線演奏。

2016年10月30日 | ライヴ日記
本日は
大阪マラソンでもハロウィーンでもなく
結婚式で三味線演奏をしてきました。

結婚式での津軽三味線演奏、私的鉄板は津軽アイヤ節。
「結婚行進曲」のイントロ付き。

結婚行進曲の
ターン タタタターン タタタターン
というフレーズが、
津軽三味線の糸合わせに似てるよなー...
なんて思いつきから生まれた飛び道具です。
分かるか分からないか、くらいの一瞬で終わって
何食わぬ顔してアイヤ節に入るのがポイントです。


アイヤ節は

〽雨に打たせず風にも当てず 育て上げたよ ひとつ花

〽津軽娘に蝶々がとまる とまるはずだよ花じゃもの

〽今宵目出度い花嫁姿 親もみとれて うれし泣き

という歌詞がぴったりはまると思います。
破れ障子に鶯・・・ は今回は封印。




結婚式なので
きちんと訪問着。
実はこういう上品な着物はあまり得意ではありません。
帯締めのグリーンで私らしく引き締めてみました。
(ちなみにこの帯締めは松浪流の帯締め。
 あるものは活用しないとね。)


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もう唄うしかない。

2016年10月29日 | 鑑賞
日本シリーズの夢破れて
今とても悲しい気持ちでいっぱいです。

そんなときには
思いきり唄うのだ。
唄って気持ちを発散させるのだ。


いつかやってみたい曲、
というのは幾つかありますが、
これもその一つ。

巡恋歌
長渕剛
Universal Music LLC


長渕剛の巡恋歌。
ある意味で私の原点でもあります。

これを弾き語る先輩が上手くて
フォークギター同好会なるものに
うっかり入ってしまった高校生の私。
先輩のおかげで
ライブハウスデビューを果たして
すっかりその虜になって今に至ります…


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三味線の撥って必要なんですか?

2016年10月27日 | 三味線のはなし
上海音楽院の趙先生のお話を聞きました。

中国でも
自国の伝統音楽は西洋音楽に押されていて
その現状、未来を憂える話題の中で、

琵琶の撥は必要なんですか?
ピックではダメなんですか?

とか言ってしまう若者がいる、と。


そう!
いるんですよ。
三味線についても同じ。

何でそんな大きくて使いにくい撥なんですか?
ピックで弾けば楽じゃないですか。

とか言われたことある!!


そんな訳ないでしょうが。

三味線の魅力のひとつは撥音だ。
ジャンルによって撥の形状が違うのも、
求める音に合う撥を追求した結果だ。
中でも義太夫三味線の撥音、撥遣いの表現力は本当に凄い。
あの強さをピックごときで出せるわけがない。

本当に残念と言うか
もう悔しいと言うか。

何で
どうしたら
三味線の良さを伝えられるんだろう。


とにもかくにも
三味線には撥が必要なんです。

撥がなかったら
必殺仕事人にもなれないでしょ。




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六段の重ねかた。

2016年10月26日 | 鑑賞
箏曲「六段」といえば超有名どころ。
タイトルでピンと来なくても
和食レストランのBGMなんかで耳にしたことがきっとあるはず。

そんな“ザ・邦楽”という感じのこの曲が
実はグレゴリオ聖歌から生まれた、という大胆な説で作られているのが、このCD。

箏曲「六段」とグレゴリオ聖歌「クレド」~日本伝統音楽とキリシタン音楽との出会い~
日本伝統文化振興財団


正直、
そんなわけないやろーと思いながら聴いてみたのですが、
六段と聖歌の長さが一致しているだけでなく
聖歌の歌詞の重要な部分では六段も音楽的盛り上がりがあったり、
偶然ではない意図的な一致であるとして
きちんと楽譜も提示されていたり、
とても真面目な作品です。

六段と聖歌を重ねて演奏している曲では
箏の調子が通常の平調子という半音を使ったものではなく
半音を使わない調子に変えられていて、
なるほどなーと思いました。
現行曲のまま重ねると、さすがに無理があるけれど、
調子が変わると、あり得るなと。
調弦が変わると同じ手を弾いても全然違う雰囲気になるのは箏ならでは。
三弦だと、こうはならない。


いやーしかし
面白い試みだなと他人事のような感想を述べてどうする。
私もやってましたわ。
箏曲六段に津軽三味線六段を重ねるというチャレンジ。

六段×六段 performanced by 響喜 - FC2動画


こちらの六段は現行の調子。
あえて違う音階のままぶつけるのがポイントです。

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さいゆうき。

2016年10月24日 | 鑑賞
新作文楽「西遊記玉兎の涙」をテレビ録画で鑑賞。

天竺や天界の場面になると
箏や胡弓の音色が異世界感をこれでもかと盛り上げるのが面白い。

悟空の宙乗りがあったり
兎の妖怪らしく飛び回る動きや
コミカルなシーンも沢山あったり
サルやウサギの人形が可愛かったり、
見て分かりやすい作品を意図しているのだろうなと感じました。
古典の場合は悲劇的な場面も多い文楽ですが、
物語もハッピーエンド。


しかし
美しい三蔵法師が登場すると
条件反射のように思い浮かんでしまうイメージ画像。

最遊記: 1 (ZERO-SUMコミックス)
峰倉かずや
一迅社


こちら。
峰倉かずやの最遊記。
金髪タレ目の鬼畜生臭坊主、玄奘三蔵サマ。
大好きーー。
来年アニメ化企画が進行中だとか。
楽しみだーー!見逃したらどうしよう。

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道頓堀川面舞台。

2016年10月22日 | ライヴ日記
本日はこちらでした。



昨年に引き続き
上方舞山村流のへらへら踊りで
演奏させていただきました。

道頓堀の川の上の特設ステージなので
本番中も揺れる!!
その舞台で逆立ちできる立方の皆さん。
舞踊って優雅に見えるけど、
鍛えられた身体あってこそなんだなぁ。
三味線弾きには到底無理な話です。



松浪社中。
道頓堀の人混みのなかを移動する黒紋付き集団は
今日も注目の的でした。笑


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こころ。

2016年10月19日 | 三味線のはなし
上手だから人気が出るわけではない。


そんなのよくある話だし
何もポピュラー業界に限らず
三味線の世界だってそういうことがある。

そういうときに
実力を見極められない世の中の風潮を嘆いたりしがちだ。


でも、そうじゃないよ。

上手だから人気があるんじゃなくて
そこに心があるかどうかなんだよ。


って
お話を聞いて
ほーーっと思いました。

そうか。
そこで
上手いこと売りやがってチキショー
とか思ってちゃいけないんだな。


私はまだ頑張るよ。



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和楽器フロンティア。

2016年10月17日 | 鑑賞
実は8月末に放送されていたらしいテレビの録画を今さら観賞。

和楽器フロンティアと題して
和楽器バンドや竜馬四重奏など
最近の話題のグループと、
彼らの先駆者として
ヒダノ修一、上妻宏光が登場。

まぁ見る前から分かってたけど、
先駆者といいながら
彼らの演奏の方が今も先を行ってる感じ。
こっちの方がずっと面白い。

そして
技術。

テクニックのレベルが全然違う。

ヴィルトゥオーゾ的な演奏には
あまり興味がないのだけど、
やっぱり技術って大事だなと思ったことでした。
もうずいぶん前に、木下伸市さんが雑誌で発言していたように
基礎レベルをしっかり上げることが疎かになっている、
というのは我と我が身のことであります。

考えてみれば、
英哲さんだって
およそ誰にも真似できないほどの超絶技巧の持ち主。
そのテクニックは当然の前提として
さらにその上にある表現に惹かれるわけですが。


難しいなぁ。
三味線はかっこいい、
それを伝えるためにどんな表現があり得るのか。
最近、ずっとそればっかり考えてる。



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カルメン。

2016年10月14日 | 読書
いつかやってみたい作品のひとつ、カルメン。

サロメは
シュトラウスのオペラよりも
ワイルドの戯曲の方が好きでしたが、
カルメンは、ビゼーのオペラのイメージが強いです。

メリメの原作を初めてちゃんと読みました。


カルメン (新潮文庫 (メ-1-1))
メリメ 堀口大学訳
新潮社


この小説を
あのオペラに脚色する才能、すごい。

そして、長い間、ビゼーはスペイン人だと思ってましたが、
カルメンはフランス語オペラです。
学生の頃、これを歌いたかったんですが、
声楽の先生に、僕はフランス語はやりません、と言われました。

ハバネラ。

いつか歌いたい曲のひとつ。






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15年9ヶ月。

2016年10月13日 | 鑑賞
最近、目覚ましをラジオにしてます。

そんな今朝、流れてきたのがこれだ。

【早期購入特典あり】砂の塔【通常盤】(オリジナルクリアチケットホルダー付)
THE YELLOW MONKEY
日本コロムビア


THE YELLOW MONKEY 15年9ヶ月ぶりのシングル。

やっぱりいいなーイエモン。
あの歌謡ロックみたいな感じが好き。

それにしても、15年9ヶ月ぶりですって。

もう新曲なんて聴けないと思ってたから嬉しい、
けど、
あれからもうそんなに経ったのかと思うと愕然としちゃう。
その15年、何をしてた?




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三味線の小ちゃいのと大っきいの。

2016年10月10日 | ライヴ日記
昨日はダブルヘッダーで
浄厳院コンサートの後は
ゆんぴと途中で別れて京都へ。

三線と津軽三味線によるスペシャルイベント@天Q。


今回はトップバッターを務めました。
先頭打者に求められるのは
簡単に凡退しない粘りです。笑。
いろいろ出足遅めだったので、たっぷりやらせていただきました。

-セットリスト-

津軽じょんから新節
津軽小原節
南部俵積み唄
りんごメドレー
津軽アイヤ節(古調)
曲弾き
津軽よされ節



最近、古調アイヤが好きです。
暗くて単調な感じがして、旧アイヤの方がずっと好きだったけど、
テンポを落として、音の余韻を切らないように
丁寧に三味線に歌わせると、なかなか素敵じゃないか!と
今ごろ思い始めました。


次回の天Qでは「津軽三味線フェスティバル」ということで、
いつもの津軽三味線対決メンバー(はたこうじ、itaru、万響)に加え、
徳田恵美さん、松村幸治さんをお迎えします。
緊張するなーーー
12月4日です。宜しくお願いします。


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浄厳院コンサート。

2016年10月09日 | ライヴ日記
昨年春の東近江ジャズフェスティバル出演が御縁となって
今日は安土の浄厳院秋期大法要にて演奏させていただきました。



織田信長創建のたいへん立派なお寺。
法要も盛大で、たくさんの人。

お昼ごはんのあとのひととき、
リラックスして楽しんでいただけていたらいいなと思います。








響喜ホームページ http://hibikimandala.jimdo.com/
響喜facebookページ https://www.facebook.com/hibikimandala

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三味線の小ちゃいのと大っきいの!

2016年10月07日 | お知らせ
イベントタイトルが微妙に変更になってますよ!


【三味線の小ちゃいのと大っきいの!】

大きい津軽三味線と小ちゃい三線、
そして三味線をバンドの中に組み込んだ珍しいバンドの聴き比べイベント!

出演
itaru(津軽三味線)
万響(津軽三味線.歌付)
ツヨシ(三線)
マコ(三線)
満月兄弟(三線と色んな楽器)

10月9日(日)PM6:30スタート
(皆に優しい投げ銭LIVE)
京都・千本中立売 天Qにて!



「歌付」と明記されている万響さん。
うん。そりゃーまー唄うでしょうよ。
でも、なんとなくなんとなく風邪のひきはじめっぽいです。
ハチミツ舐めて早く寝ます。



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十九の恋人。

2016年10月06日 | 三味線のはなし
だと思ってたら、

十九の春

でしたよ。



私があなたに惚れたのは ちょうど十九の春でした
今さら離縁というならば 元の十九にしておくれ


という沖縄民謡です。

十九の春
COLUMBIA


私がはじめての自分の三味線を手にしたのが
ちょうど19歳の誕生日の頃でした。

そのとき、やってきたのが今もいちばん活躍している子です。

当時は分からなかったけど、数年経つ頃には、
支払額の三分の一はマージンに取られたに違いない、
という相場がわかってしまったレベルの楽器です。
私が舞台用で使っている中では、いちばん安いレベル。
でも、10年以上、一張羅で二人三脚でやってきたので、
ものすごく自分に馴染んでいる。
いちばん言うことを聞いてくれる。

なのに、ここ最近、
思うように鳴ってくれなくなった。
湿気の多い会場での本番が続いたのもあるけど、
糸巻きも安定しなくなった。

なんだか分からないけど
長年連れ添った恋人に裏切られた気分で
「十九の春」を思い出しました。

この唄はなかなかひどくて、
そんなことができるなら
枯れ木に花が咲いて、焼いた魚が泳ぎだす、
(無茶を言うなよ)
という返しが待っております。あんまりじゃないか。

私の恋人はもっと優しい。
ちゃんと時間をかけて
初心に戻って弾き込んでいったら、
今日は機嫌を直してくれたようです。

これで日曜日の本番に安心して臨めるかな。



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