



アメリカで補正下着のブランドとして「kimono」が商標登録、
というニュースでSNSが賑わっています。
キモノが下着の名称として認知されるようになるのは
イヤですよね。断固反対。
日本だけでなく、海外にも
キモノを愛してくれる人はたくさんいるのだし。
しかし、そういうTLの中で
殊更に、着物とは歴史があって、伝統があって、格式があって、
特別なもので、、みたいな言説に出会うと
ちょっと違和感も感じる。
とかいいながら
キメッキメの一枚をアップするやつ。笑
着物は大好きです。
それにしても
#KimOhNo
って、センス良すぎるよね。
日常的にオシャレとは縁遠い人生ですが、
着物は別。
着物は好きだから
物欲も消えないし
もっとかっこよく着たいという向上心もある。
今日は義太夫ワークショップ。
悪天候の予報だったので
雨の日も安心のポリエステル着物。
久しぶりにしっくり着れた。
美付師講座を受けてから
襦袢の衣紋抜きを使っていなかったのですが、
やはりどうしても衿が抜けないので復活させ、
一方で、コーリンベルトはやめました。
着物はいつも千壽師匠がそれは美しく着ていらっしゃるので、
師匠のアドバイスを受けてコーリンベルトをやめてみた。
確かに着心地は格段にラク。
着物は教科書みたいにカッチリガチガチに着るより
ちょっと崩して粋に着たい。
ビアズリーのサロメの挿絵プリントの着物など
とにかく他所では絶対にない着物・帯が満載のゴフクヤサンドットコムで
見つけてしまった、三味線を弾くウサギの帯!!
歌川芳藤の「流行兎けん」という絵だそうですが、
着物や帯で三味線の柄ってなかなかないんですよ。
そこらへん、同じ弦楽器でも琵琶とか箏との社会的地位の差を感じます。
そんなわけで案の定、買ってしまった帯を
本日の義太夫ワークショップで着用。
同じ帯を見ても人のリアクションはさまざま。
ふつうの人
→そのウサギ、ちょっとこわいね
→ウサギ年なの?
太夫さん
→それ何て書いてあるん? さてもこんとの…
私
→三味線ーー!!
先日、竹本雛子師匠が「高岡美樹のべっぴんラジオ」に出演されて
義太夫ワークショップのお話をされましたが、
そのパーソナリティの高岡さんが今日のワークショップに参加されました。
そして、twitterにわたくしの帯の写真もアップされてます。笑
義太夫ワークショップ、次回は6月15日(土)です。
今回は前回よりも三味線・語りコースともに参加者が増えて、
はじめての方もたくさん来てくださいました。
ぜひ、お気軽にお越しください。
詳細は女義太夫の会(むすめぎだゆうのかい)ブログにて。
何やら最近 #令和装 というワードを目にします。
着物が広まるのはいいなと思うし
和洋折衷コーデもアリだと思います。
基本的にセンスのない私の場合、
折衷コーデが好きとか嫌いとかじゃなくて
単純にそんな洒落たコーディネートが思いつかないので、
いたって普通に着付けます。
そして、もちろん仕事のときにはTPO重視。
派手な着物大好きですが、場所柄はわきまえて慎みます。
とはいえ、一気に暑くなってきたので
五月ですが、もう単衣を着ようと思うのです。
明日は義太夫ワークショップ。
立ったり座ったりで、どうしても皺になるので
あんまりイイ着物は勿体ないなぁ、、とか思うと
結局、いつも同じようなのを着ることになります。
おばあちゃんが買ってくれてた着物とか
着たいと思ってるものは色々あるんですが、
なかなか着ていく機会がない。
なんかこう、ロビーコンサートとかBGM的なのでも
ちょっとキレイめな着物が似合う会場での演奏依頼、お待ちしてます!!
だいぶ前に録画してあった番組。
着物の似合う女性、といえば
まず思い浮かべるのが岩下志麻さん。
綺麗で凛として
かっこいい。
番組の中でも完璧な着姿。
この衿のバランスが最高だと思うのです。
そんなに抜いてるわけでもなく、
詰まりすぎず開きすぎずの
絶妙なバランス。
品があって華もある。
あこがれのひと。
美しすぎる。
今日は文楽劇場でお稽古でした。
課題がいっぱい出来ました…
でも、今回は師匠のおっしゃっていることが
前よりは理解できたような気がします。
理解できても、すぐには弾けるようになりませんが。。
スリの連続のときの意識とか
今まで無意識に流していたことに
初めて気づかされたり、
とても内容の濃いお稽古でした。
お稽古のときによく着ている一枚。
杏さんからいただいたもの。
そういえば先日、師匠が
「もう派手で着ない着物があるからあげるわ
あんた、いつも地味なん着てるし」
と言って着物をくださいました。
白地に黒、赤、紫、という好きな色しか入っていない素敵な一枚です。
ですが、お稽古のときは地味なのを選んで着てますから。
実はかなり派手な着物もいろいろ持ってるんです。笑
昨日は初売りバーゲンの街をうろうろしました。
これいいな、と思うお洋服もなくはなかったのですが、
何を決め手に買えばいいのか判断がつかず、
結局、ショートブーツだけ買って帰りました。
洋服がわからない。
年相応の格好とか、どうすればいいのか。
そこへいくと
着物は形自体は決まってるから
選びやすいのかもしれません。
年始のご挨拶はいつもよりシックなお着物で。
久しぶりに着た藤色の一つ紋。
もっと派手なイメージだったけど、
そうでもなかった。
悪目立ちしない適度な華やかさで
かつ、自分に馴染む色。
安心して着られる感じ。
着物はTPOに合わせてきちんと着ます。
耳上の髪をバレッタでとめて
残りの毛先をくるっと内側に丸めて収納しただけの
簡単ヘアアレンジ。
あっという間にできるけど
それっぽく仕上がりました。
津軽塗のバレッタはお気に入り。
昔、青森で買ったもの。
数年前に
偶然この本に出会って以来、
あこがれの美付師・濱田久代先生。
![]() |
平成浮世の着物絵巻 |
濱田久代 | |
梓書院 |
九州にお住まいの先生ですが
今回、和歌山で特別出張講座があるというので
勇気を出して申し込み、マンツーマン講座を受けてきました。
着付けは母から習っただけで
ちゃんと習いに行ったことがないので
補正とか軽視してて全くしてなかったのですが、
今回のレッスンですごい納得!
既成の補正ベルトをただ巻くとかではなくて、
なぜ補正をするのか
何のためにするのか
どういう形が美しく見えるのか
ちゃんと理解すると、その必要度がわかります。
他にも
衿の合わせ方、裾の合わせ方など
気をつけるべきポイントはそこなのか!と
まさに目からウロコの劇的ビフォアアフター講座でした。
半衿は絶対に白派、だったのですが
これくらいシックな感じなら
淡い色の着物のときなど、色を使うのもアリですね。
ホットカーラーも使えるようになろう…
もう本当、カッコイイ先生。
師匠にも言われたし
天Qのマスターにも言われたし
この夏、いつもより着物率が低かったのは
暑かったのもあるけど
髪を上げられなかったことも原因のひとつで
まぁぶっちゃけ、切りすぎちゃったのかもしれない。
髪の長さの話。
切ったのが5月で
日常的にはけっこう快適に過ごしているし
ここまで短いのは自分でも新鮮で気に入ってはいるのだけど
もうちょっと早く伸びると思ってました。
意外と伸びないので、ちょっとヤバいなと思って
シニヨンのヘアピースも買って備えました。
でも
この長さで
地毛で結えたって
私もしかして天才じゃないかと。笑
これで華蓮の会も大丈夫。
今月の邦楽ジャーナル。
![]() |
雑誌 邦楽ジャーナル 2018年7月号 378号 シューベルトの子守歌 (送料など込) |
Kawai-JPN Traditional Instruments 河合琴三絃司 |
コロンビア大学のバーバラ・ルーシュ氏の寄稿が衝撃的すぎた。
ちょっと長いけど引用。
和音楽の世界が若い世代を歓迎するように見えず、社会から隔離されてしまっているのにはいくつかの明らかな理由があります。先ず、どういうわけか邦楽演奏家の多くが、音楽とは無関係で歴史的に正しい訳でもない着物に執着し、床に座って演奏するのです。和楽器演奏家のそうした「ユニフォーム」は結局のところ、20世紀の産物でしかないのですが、もはや日常で着物など着ることのない若い日本人はそれだけで拒否反応を示してしまうのです。
音楽そのものとは無関係なそうした衣装などは、古臭いうえに不必要に高価なものと見なされてしまううえ、視覚的にも排他的に受け取られてしまいます。演奏会告知などでよく見かける着物姿の写真はどれも同じで、言うまでもなく日本を世界から切り離してしまっている理由でもあるのです。
あんましな言い草でないの。
そんなに着物に対して否定的な目を向ける理由がわからない。
今時の邦楽家なら、場に合わせて衣装とか変えるでしょ。
洋装でやってる姿だって別に珍しくもなんともない。
オシャレな着物をデザインしてる人たちも沢山いるし
安くてもステキな着物だっていっぱい売ってる。
私は着物が好きだ。
三味線弾きだから着る訳じゃない。
好きだから着ている。
何なら昔、バンドやってた頃にも
浴衣でライブとかやってた。
ドラマーだったけど。笑
学生の頃、指揮のS先生が
音楽はビジュアルだ、と言ってた。
音楽と衣装だって無関係ではない。
昔からのスタイルに執着して着物を着てるんじゃなく
自分の好きな衣装として着物を選ぶ。
それをビジュアルで伝えられるだけの佇まいも必要なんだとは思うけれど。
そこは努力しなくてはいけないのだけど。
ちなみに、写真で私が着ているのは
Rumi Rockと Shi-bun-no-San の浴衣。
この辺のブランドのSNSとか見てほしい。
普通にカッコいいから!
というわけで。着物愛から熱くなりすぎました。
また夏物、物色中です。笑