Sちゃん(小4):
「リトルマーメイド」の中の「哀れな人々」という歌がお気に入りで、難しい楽譜にもかかわらず がんばって弾いています。
譜読み、指使いなど すごく努力して、ようやく半分くらいまで弾けるようになりました。
ところが・・・なんという無情でしょう。
この半分くらいのところで、楽譜はいきなり転調して、半音上げられているのです。
これまでがんばってきた部分は ハ短調でした。
♭が3つついているので、とてもとても大変なのを苦労して、ここまで弾いてきたのです。
それが、次の小節からは ニ短調で弾かなければなりません。
今まで弾いてきた音符も、指使いも、次の小節からはひとつも生かされず、また新たに、ニ短調の譜読みをして、指使いを覚えていかなければならないのです。
「でもね、Sちゃん。今まで♭3つだったのが、次からは♭1つになるんだよ。音符も、手も、楽になるんだよ」
「メロディーだって、今までに弾いたのとおんなじなんだから。音符が変わっても、知ってるメロディーなんだからわかりやすいよ」
こういって、先生は気持ちを引き立てようとするのですが、
「難しい・・・」と思ってしまったSちゃんの気持ちは、なかなか元気に取り組もう!という方向にエンジンがかかりませんでした。
2週間ぐらい、そうして遅々としていたので、今日はちょっと強引に、
「がんばって続きを弾いてごらん」と レッスンの場で弾かせてみました。
最初の1ブロックを、励ましながら何とか弾くと、次からは 同じメロディーがしょっちゅう出てきたり、伴奏の和音も同じものが繰り返し出てきたりしているのが分かり、だんだんと安心して弾けるようになってきました。
そして、とうとう、最後のフィニッシュまで無事にたどり着くことができたのです。
「できたじゃない?!」
Sちゃんは、達成感いっぱいの顔でうなずきました。
「もう、一人で来週まで練習してこれるね?」
Sちゃんはもう一度、力強くうなずきました。
これで大丈夫。
来週はきっと、自信持って最後まで弾く、Sちゃんの演奏が聴けると思います。
「リトルマーメイド」の中の「哀れな人々」という歌がお気に入りで、難しい楽譜にもかかわらず がんばって弾いています。
譜読み、指使いなど すごく努力して、ようやく半分くらいまで弾けるようになりました。
ところが・・・なんという無情でしょう。
この半分くらいのところで、楽譜はいきなり転調して、半音上げられているのです。
これまでがんばってきた部分は ハ短調でした。
♭が3つついているので、とてもとても大変なのを苦労して、ここまで弾いてきたのです。
それが、次の小節からは ニ短調で弾かなければなりません。
今まで弾いてきた音符も、指使いも、次の小節からはひとつも生かされず、また新たに、ニ短調の譜読みをして、指使いを覚えていかなければならないのです。
「でもね、Sちゃん。今まで♭3つだったのが、次からは♭1つになるんだよ。音符も、手も、楽になるんだよ」
「メロディーだって、今までに弾いたのとおんなじなんだから。音符が変わっても、知ってるメロディーなんだからわかりやすいよ」
こういって、先生は気持ちを引き立てようとするのですが、
「難しい・・・」と思ってしまったSちゃんの気持ちは、なかなか元気に取り組もう!という方向にエンジンがかかりませんでした。
2週間ぐらい、そうして遅々としていたので、今日はちょっと強引に、
「がんばって続きを弾いてごらん」と レッスンの場で弾かせてみました。
最初の1ブロックを、励ましながら何とか弾くと、次からは 同じメロディーがしょっちゅう出てきたり、伴奏の和音も同じものが繰り返し出てきたりしているのが分かり、だんだんと安心して弾けるようになってきました。
そして、とうとう、最後のフィニッシュまで無事にたどり着くことができたのです。
「できたじゃない?!」
Sちゃんは、達成感いっぱいの顔でうなずきました。
「もう、一人で来週まで練習してこれるね?」
Sちゃんはもう一度、力強くうなずきました。
これで大丈夫。
来週はきっと、自信持って最後まで弾く、Sちゃんの演奏が聴けると思います。