陽あたり良好

ほんわかした毎日と、写真、そして黒柴「茶々」
りんごとれもんの二人で綴ります

※ 茶々は令和6年6月にお空へ…

増富ラジウム温泉津金楼

2023-12-27 17:27:38 | 温泉
れもん* です。
書こう書こうと思いながら年末になってしまいましたが、
毎年恒例の秋の写真合宿 、今年も行ってきましたよ

10月26日から一泊二日で、行き先は山梨県。
目的は、
みずがき山自然公園クリスタルライン の紅葉です。
利便性を考えて決めた温泉は、
増富ラジウム温泉
ラジウム含有量が世界有数で、古くから湯治場として知られています。

ただしこの増富温泉、宿は何件かあって泉質も日本屈指なのですが、
設備や食事内容、入浴や食事時間の設定など、
湯治色が強くて、お世辞にも観光向きとは言えません

そんなふうなので宿の選択には迷ったのですが、
宿泊料金その他諸々の兼ね合いで、
今回は、明治18年創業の大湯元
津金楼 を選びました。

増富ラジウム温泉・大湯元津金楼
津金楼/玄関口
建物は古いのですが、外見はモダンな印象です。

津金楼/エントランス
津金楼/ロビー
玄関とロビー。
朝の光ということもあってか、実際より明るくいい感じに撮れました(笑)
客室は撮り忘れましたが、結構広くて小ぎれいでした。
ただし、後ろに山が迫っているせいか、
廊下など建物全体としては暗めの雰囲気なのが残念でした

増富ラジウム温泉津金楼/大浴場
津金楼の大浴場
100%天然ラジウム温泉の浴室です。
向こう側は源泉かけ流しで、手前は上がり湯。
源泉は、陽に当たる加減で黄色から緑と微妙に変化する濁り湯です。
泉温は27〜28℃くらいでひんやりしていますが、
浸かっていると不思議と温まってきます

上がり湯の方は、湯舟の源泉を蒸気ボイラーで沸かした一部かけ流し。
ろ過されたお湯は透明で、朝の自然光では深い緑色でした。
この二つに交互に浸かって、
ゆっくりと入浴するのがこの温泉の醍醐味でしょう。

ちなみに、あるサイトのレポートで、
このお湯に放射線測定器をかざしているのを見ましたが、
測定値は0.69マイクロシーベルトと、通常値のほぼ7倍
ラジウムの効果は1か月ほど持続して、
体内の自然治癒力を高めてくれるそうです。 


津金楼/丹生の湯
丹生の湯の湯舟
こちらは、旧館にある『丹生の湯』です。
大浴場とは別の源泉で、湧出口からは0m。
自然噴出の新鮮な温泉を、直接湯船に溜めています。
新鮮なゆえか、少し炭酸も感じられて良かったのですが、
上がり湯が無いので、夏以外の長時間の入浴は厳しいです。


津金楼/夕食
夕食は、観光目的の宿泊だと物足らないでしょう。
予め並べられた料理には温かいものがなく、
食事中に運ばれてくるものは何もありませんでした
味は良いので、例えば揚げたての天ぷらなど一品でも出てきたら
食事の印象もかなり変わってくるのではないでしょうか。


津金楼/朝食
こちらは朝食。
こちらも夕食と同様、食事中に運ばれてくるものはありません。




さて、話は変わりますが、早朝撮影から帰ってきたら、
玄関前に、小鳥がちょこんと座っていました
キビタキの雌でしょうか、どうやらガラス戸にぶつかったようです。
心配でしたが、しばらく見ていたら飛び立ったので一安心でした。
キビタキ♀
ガラスにぶつかったキビタキ


宿の前の紅葉です
ちょうど真っ盛りで、朝日があたってとても綺麗でした
津金楼前の紅葉
増富温泉・本谷川沿いの紅葉
増富ラジウム温泉付近の紅葉


コメント (8)

今年も松之山温泉 その2

2022-12-26 21:09:57 | 温泉
れもん* です。
いろいろな事情で遅くなってしまいましたが、
松之山温泉凌雲閣 の後編です。
よろしかったら 去年の記事 と合わせてご覧ください。

松之山温泉凌雲閣本館
昭和13年築の本館は木造三階建てで、国の登録有形文化財です。

松之山温泉凌雲閣/玄関ホール
玄関ホールとフロント。

凌雲閣/衝立と古時計
重厚な衝立と古時計が印象的。

松之山温泉凌雲閣/ロビーの飾り柱
ロビーの真ん中の飾り柱。

凌雲閣/温泉棟への廊下
温泉棟に続く廊下。


去年は一部屋でしたが、今年は人数が増えたので二部屋予約しました。
キープしたのは去年と同じ
管領の間 と、凝った造りが楽しい 鏡の間 です。
それでは三階に上がってみましょう。

松之山温泉凌雲閣/本館三階廊下
磨き込まれた廊下とレトロな窓硝子。


凌雲閣/3階廊下
管領の間 は、一番奥です。

管領の間入口
入口の扉を開けると・・・

管領の間/内廊下
内廊下が広縁まで続いています。

管領の間/次の間の天井
笠のようなこの天井にまた会えました

管領の間/広縁
ゆったりした広縁、雪見障子と書院窓。

松之山温泉凌雲閣/広い縁側
突き当りの飾り窓を、去年はしっかり見ていませんでしたが・・・

凌雲閣/管領の間の飾り窓
内戸の障子には松や舟が描かれ・・・

管領の間/飾り窓を開ける
障子を開けると、窓自体にも細工が施されています。

管領の間/飾り障子
外廊下に面した飾り障子は、一部屋ごとに意匠が違います。
管領の間の飾り障子は、欄干のある火灯窓(かとうまど)。


鏡の間/飾り障子
そしてこちらは、
鏡の間 の飾り障子。
次はこの部屋を紹介しましょう。

鏡の間/踏み込み
踏み込みには玉石が敷き詰められています。


そして、次の間の天井を見上げてみると ・・・

鏡の間/次の間
何と、傘が

鏡の間/傘の天井
斬新なデザインですねぇ~

松之山温泉凌雲閣/天井の傘
芯棒まで付いています。


欄間も一風変わっていて、素材がそのまま活かされています。


本間の天井は一枚板が並べられ、竹を割ったような竿縁で押さえてあります。


本間から広縁を見たところ。


広縁の天井がまたユニークで、碁盤や将棋盤が貼り付けられています。



今年もこの宿を選んだ理由の一つは、これを見たかったから・・・


宮大工の遊び心が詰まった部屋を堪能できて良かったです


この時の棚田や紅葉は、「風のスケッチブック」でもアップしていきます。

コメント (4)

今年も松之山温泉 その1

2022-12-07 21:19:25 | 温泉
れもん* です。
毎年恒例の写真合宿。
今年も11月4日から一泊二日で行ってきました。
宿は去年と同じ、
松之山温泉凌雲閣
二年続けて同じ宿というのは異例です。
松之山温泉凌雲閣

宿や温泉の説明は 去年の記事 を見ていただくことにして、
先ずは簡単に、温泉と料理の写真をアップしていきましょう。

松之山温泉凌雲閣/大浴場
去年も紹介した、大浴場です。
温泉は、自家源泉の鏡の湯。
循環式ですが塩素臭は感じず、ゆったりと入浴できます。


松之山温泉凌雲閣/家族風呂
そしてこちらは、去年はスルーした家族風呂。
大浴場とは泉質が異なる「鷹の湯」で、100%かけ流しです。
実は、帰ってからそのことを知り、いやもう悔しかったこと
二年続けて同じ宿になった理由はいろいろあるのですが、
この家族風呂の存在も、その一つと言っていいでしょう。

大浴場と違って無色透明なのは、かけ流しだからかもしれません。
独特の臭いとぬるぬる感が少し強めに感じられて、いいお湯でした。
皆さんももし泊まられるなら、忘れずに入ってくださいね



続いて夕食の紹介です。
と言ってもほとんど去年と同じなので、
載せようかどうしようかと迷ったのですが、
記録の意味でアップすることにしました。

松之山温泉凌雲閣/夕食
(クリックで臨場感たっぷりの大きさになります)


ちなみに、去年はボリューム少なめプランでしたが、
今年は利き酒セット付プランにしたので、料理はスタンダードになります。
去年は利き酒セットをその場で頼んだのですが、
どうせ頼むのなら、最初からこのプランにするとお得でお勧めなのです。

利き酒は、10種類の冷酒から3種類を選びます。

松之山温泉凌雲閣/利き酒
私のチョイスは、
八海山純米大吟醸
松乃井生原酒
千代の光吟醸造り でした。


料理は去年と比べると、前菜と口代わりの2品が増えます。
(お品書きは こちら をクリックしてください。)

凌雲閣夕食/前菜
前菜五点盛り
一つ一つ丁寧に作られているという印象。右から二つ目は妻有ポーク。

凌雲閣夕食/口代わり
口代わり ズイキの酢漬け


この2品、それほどボリュームがあるわけでもないのですが、
これがあることで、満足感はかなり高くなるように感じました。


その他の料理は、微妙に変わったりしていますが基本は去年と同じです。
お暇な方は昨年の記事と比較してみてください(笑)

凌雲閣夕食/台の物
つなんポークときのこの寄せ鍋。
きのこは、サンゴハリタケ、ナメコ、シイタケなど。
右に見えているのは天然きのこ入り卵豆腐。

凌雲閣夕食/お造り
凌雲閣夕食/揚物
お造り(岩魚、カンパチ、甘海老) と 天婦羅(海老、南瓜、茄子、舞茸)

凌雲閣夕食/焼き物
凌雲閣夕食/けんちん汁、梨の白和え
上は目鯛の柚庵焼き、下はけんちん汁と梨の白和え

凌雲閣夕食/かきのもとのお浸し
凌雲閣夕食/酢の物
凌雲閣夕食/シメジのからし和え
柿の素(食用菊)お浸し、なめこおろし、シメジの辛子和え

凌雲閣夕食/鯉こくとご飯
凌雲閣夕食/白ワインゼリー
松之山産コシヒカリと鯉こく、白ワインゼリー



そして朝食。こちらもクリックでどうぞ。
なめこと豆腐の味噌汁はおかわりしました。
松之山温泉凌雲閣/朝食

食後は、陽光溢れるラウンジでコーヒーを・・・
松之山温泉凌雲閣/ラウンジ
松之山温泉凌雲閣/朝食後の珈琲

この後、たっぷり館内の写真を撮りました。
その2では、泊った部屋をメインにして紹介します。

(つづく) 

 前編はコメント欄を閉じさせていただきます。
コメント

菱野温泉常盤館

2022-07-31 23:22:12 | 温泉
れもん* です。
池の平湿原を後にして、向かったのは
菱野温泉
高峰高原の中腹に湧く薬湯で、肌に刺激の少ない無色透明の湯は、
古くから、近在の人々が湯治に足を運びました。

宿は2軒ありますが、今回泊まるのは
常盤館 です。
菱野温泉常盤館
玄関

常盤館ロビー
ロビー

常盤館/登山電車乗場
ロビーの奥には登山電車乗り場があります。

常盤館客室
定員5名の本館客室

常盤館/本館大浴場
シンプルな大浴場

常盤館/レトロバス
このレトロバスには、ドアを開けて乗ることができます。


それでは、食事を紹介しましょう。
信州の恵みを素材にした夕食は、彩りもよく考えられています。
常盤館夕食/信州牛朴葉焼
メインは、信州牛の朴葉焼き

常盤館夕食/佐久鯉の旨煮
名物の、佐久鯉の旨煮

常盤館夕食/お造り
お造りと刺身こんにゃく
造りは、大岩魚、天使の海老、信州サーモン、佐久鯉のあらい

常盤館夕食/蒸し鶏と野菜
蒸し鶏と野菜

常盤館夕食/揚げ物
揚げ物

常盤館夕食/七点盛り
七点盛りと茶碗蒸し

常盤館夕食/水菓子
デザート

朝食は、松花堂弁当とプチビュッフェ。
私は取りませんでしたが、美味しそうなパンも並んでいました。
常盤館の朝食
常盤館朝食/ミニビュッフェより


さて、最後にいよいよ露天風呂の紹介です。
登山電車乗り場があったのを覚えてみえますか。
実はこの宿、登山電車で行く標高1050mの絶景風呂が名物なのです。
それでは早速行ってみましょう。
常盤館ケーブル乗場
菱野温泉常盤館のケーブルカー車窓
定員は6名。発車ボタンを押すと出発します。

菱野温泉常盤館/登山電車
常盤館/ケーブルカー
高低差50mの短い距離ですが、途中ですれ違いがある本格派。

「雲の助」へ
1分30秒で、展望露天風呂「雲の助」に到着。

雲の助湯上り
菱野温泉常盤館/湯上りテラス
湯上り処が併設されて、地ビールや喫茶、散策なども楽しめます。


雲の助/洗い場
菱野温泉常盤館/大石風呂
大石風呂。
内湯になっていて、十分な洗い場も備わっています。

菱野温泉常盤館/雲の助の露天小風呂
大石風呂を出たところにある、小桶風呂とぬるめの泡風呂。

雲の助/展望デッキ
デッキからは、蓼科、八ヶ岳、佐久平のパノラマが一望できます。

菱野温泉常盤館/大桶風呂
展望露天風呂「雲の助」
一段下がった所には、直径2mの大桶風呂が・・・

大桶風呂に浸かる
菱野温泉常盤館/大石風呂にて
夕方、夜、朝と、気持ちのいいお風呂をたっぷり楽しみました


コメント (6)

松之山温泉凌雲閣

2021-12-08 23:23:06 | 温泉
れもんです。
今回の新潟行き、泊まったのは
松之山温泉凌雲閣 でした。

松之山温泉は、今から七百年前、南北朝時代に発見されたと伝えられ、
有馬、草津とともに、
日本三大薬湯 と称されていて、その泉質は折り紙付き。
また、温泉街から少し離れたところにある凌雲閣は、
国の有形文化財に登録されている木造三階建ての宿です。

松之山温泉凌雲閣
入母屋屋根の車寄せも付いた、堂々とした構えの玄関。

凌雲閣/玄関ホール
ホールの木彫の衝立と、2m近い高さの古時計。

凌雲閣/ロビー
ロビーの真ん中には、自然木の飾り柱が・・・。

凌雲閣/廊下
廊下や柱には銘木が使われ、綺麗に磨き込まれています。

凌雲閣/階段
階段もあめ色に輝いていました。


客室が7室ある3階には、特に趣向を凝らした部屋が集まっています。
建築時に初代館主が上州渋川の宮大工を呼び寄せて、
一人一室ずつ任せて技を競わせたので、部屋ごとに意匠が異なり、
創意工夫と遊び心溢れる造りになっているのです。
ちなみに室内は、次の間、本間、広縁の3間続きの間取りになっています。

凌雲閣/本館3階
廊下に面して、それぞれに違った飾り窓があるのがお判りでしょうか。
私たちが泊まったのは一番向こうの「管領」でした。
皇族も宿泊されたという、格式高い客室です。

凌雲閣管領の間/飾り窓
管領の間の飾り窓には欄干が付いています。
角部屋のこの部屋だけは、基本の間取りはほかの部屋と変わらないのですが、
入り口の戸を開けると、広縁まで内廊下が続いています。

凌雲閣管領の間/次の間
内廊下から、次の間を見たところ。

凌雲閣管領の間/次の間の天井
傘を張ったような独特の天井に驚きました。

凌雲閣管領の間/次の間から見た本間
次の間から本間を見たところ。
あらかじめ布団が敷いてあるのは、コロナ対応で仕方ないですね。

凌雲閣管領の間/本間から広縁
本間から広縁を見たところです。
書院窓には木の枝や鳥の細工が施されています。
右側の障子の向こう側は、内廊下です。

凌雲閣管領の間/広縁
広縁は洋風でカーペットが敷かれ、ゆったりとした作りになっています。

凌雲閣管領の間/書院窓
書院窓の広縁側には屋根が付けられていました。


お楽しみの夕食は、地元の素材を大切にした懐石料理です。
凌雲閣の夕食/造りと天婦羅
お造り(岩魚、カンパチ、甘海老) と 天婦羅(海老、南瓜、茄子、舞茸)

凌雲閣の夕食/焼き物
目鯛の柚子味噌焼き

凌雲閣の夕食/小鉢など
凌雲閣の夕食/梨の白和え
上はナメコおろしと茄子のお浸し、下は梨の白和え

凌雲閣の夕食/食用菊
かきのもと(食用菊)のお浸し

凌雲閣の夕食/きのこ豆腐 凌雲閣の夕食/けんちん汁
ナラタケとチチタケのきのこ豆腐とけんちん汁

凌雲閣の夕食/きのこ鍋
凌雲閣の夕食/鍋の茸
きのこ鍋。 きのこは、ナメコ、ムキタケ、クリタケ。


この後は、松之山産コシヒカリのご飯と鯉こく。デザートは赤ワインゼリーでした。
続いて温泉を紹介しましょう。


浴場は、時間で男女が入れ替わる大浴場と中浴場と、家族風呂があります。
大・中浴場は自家源泉の
「鏡の湯」 で、
湧き出る時は無色透明ですが、時間と共に美しい浅緑色に変ります。

泉質は、ナトリウム成分を多く含んだ美肌の湯
古代に地中に閉じ込められた「化石海水」が地中深くで温められて、
源泉として湧き出しているので、塩分濃度が濃いのが特徴です。
塩分のほかにも、消毒や洗浄効果がある「ホウ酸」の含有量は日本一。
天然保湿成分の「メタケイ酸」もかなり多く、三大薬湯の名に恥じません。
凌雲閣/中浴場
凌雲閣/緑のお湯
凌雲閣/大浴場


朝の玄関に、明るい光が入ってきます。
凌雲閣の朝
凌雲閣/玄関

朝食は、温泉卵や車麩とゼンマイの煮物など。
ナメコとお豆腐の味噌汁はお代わりしました
凌雲閣/朝食

別テーブルで、食後のコーヒー をいただきましょう。
凌雲閣/珈琲
凌雲閣/朝のひと時
今日は一日、いい天気になりそうです


コメント (6)