陽あたり良好

ほんわかした毎日と、写真、そして黒柴「茶々」
りんごとれもんの二人で綴ります

※ 茶々は令和6年6月にお空へ…

松之山温泉凌雲閣

2021-12-08 23:23:06 | 温泉
れもんです。
今回の新潟行き、泊まったのは
松之山温泉凌雲閣 でした。

松之山温泉は、今から七百年前、南北朝時代に発見されたと伝えられ、
有馬、草津とともに、
日本三大薬湯 と称されていて、その泉質は折り紙付き。
また、温泉街から少し離れたところにある凌雲閣は、
国の有形文化財に登録されている木造三階建ての宿です。

松之山温泉凌雲閣
入母屋屋根の車寄せも付いた、堂々とした構えの玄関。

凌雲閣/玄関ホール
ホールの木彫の衝立と、2m近い高さの古時計。

凌雲閣/ロビー
ロビーの真ん中には、自然木の飾り柱が・・・。

凌雲閣/廊下
廊下や柱には銘木が使われ、綺麗に磨き込まれています。

凌雲閣/階段
階段もあめ色に輝いていました。


客室が7室ある3階には、特に趣向を凝らした部屋が集まっています。
建築時に初代館主が上州渋川の宮大工を呼び寄せて、
一人一室ずつ任せて技を競わせたので、部屋ごとに意匠が異なり、
創意工夫と遊び心溢れる造りになっているのです。
ちなみに室内は、次の間、本間、広縁の3間続きの間取りになっています。

凌雲閣/本館3階
廊下に面して、それぞれに違った飾り窓があるのがお判りでしょうか。
私たちが泊まったのは一番向こうの「管領」でした。
皇族も宿泊されたという、格式高い客室です。

凌雲閣管領の間/飾り窓
管領の間の飾り窓には欄干が付いています。
角部屋のこの部屋だけは、基本の間取りはほかの部屋と変わらないのですが、
入り口の戸を開けると、広縁まで内廊下が続いています。

凌雲閣管領の間/次の間
内廊下から、次の間を見たところ。

凌雲閣管領の間/次の間の天井
傘を張ったような独特の天井に驚きました。

凌雲閣管領の間/次の間から見た本間
次の間から本間を見たところ。
あらかじめ布団が敷いてあるのは、コロナ対応で仕方ないですね。

凌雲閣管領の間/本間から広縁
本間から広縁を見たところです。
書院窓には木の枝や鳥の細工が施されています。
右側の障子の向こう側は、内廊下です。

凌雲閣管領の間/広縁
広縁は洋風でカーペットが敷かれ、ゆったりとした作りになっています。

凌雲閣管領の間/書院窓
書院窓の広縁側には屋根が付けられていました。


お楽しみの夕食は、地元の素材を大切にした懐石料理です。
凌雲閣の夕食/造りと天婦羅
お造り(岩魚、カンパチ、甘海老) と 天婦羅(海老、南瓜、茄子、舞茸)

凌雲閣の夕食/焼き物
目鯛の柚子味噌焼き

凌雲閣の夕食/小鉢など
凌雲閣の夕食/梨の白和え
上はナメコおろしと茄子のお浸し、下は梨の白和え

凌雲閣の夕食/食用菊
かきのもと(食用菊)のお浸し

凌雲閣の夕食/きのこ豆腐 凌雲閣の夕食/けんちん汁
ナラタケとチチタケのきのこ豆腐とけんちん汁

凌雲閣の夕食/きのこ鍋
凌雲閣の夕食/鍋の茸
きのこ鍋。 きのこは、ナメコ、ムキタケ、クリタケ。


この後は、松之山産コシヒカリのご飯と鯉こく。デザートは赤ワインゼリーでした。
続いて温泉を紹介しましょう。


浴場は、時間で男女が入れ替わる大浴場と中浴場と、家族風呂があります。
大・中浴場は自家源泉の
「鏡の湯」 で、
湧き出る時は無色透明ですが、時間と共に美しい浅緑色に変ります。

泉質は、ナトリウム成分を多く含んだ美肌の湯
古代に地中に閉じ込められた「化石海水」が地中深くで温められて、
源泉として湧き出しているので、塩分濃度が濃いのが特徴です。
塩分のほかにも、消毒や洗浄効果がある「ホウ酸」の含有量は日本一。
天然保湿成分の「メタケイ酸」もかなり多く、三大薬湯の名に恥じません。
凌雲閣/中浴場
凌雲閣/緑のお湯
凌雲閣/大浴場


朝の玄関に、明るい光が入ってきます。
凌雲閣の朝
凌雲閣/玄関

朝食は、温泉卵や車麩とゼンマイの煮物など。
ナメコとお豆腐の味噌汁はお代わりしました
凌雲閣/朝食

別テーブルで、食後のコーヒー をいただきましょう。
凌雲閣/珈琲
凌雲閣/朝のひと時
今日は一日、いい天気になりそうです


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6 コメント

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Unknown (ばなな)
2021-12-09 20:22:49
こんばんは^^
すごく良い温泉ですね!
建物も有形文化財に登録されてるだけあって、凝った造りですね。
群馬に居た頃に行けば良かったと、レポを拝見していて思いました。
お料理も珍しいものばかりで美味しそう
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Unknown (れもん)
2021-12-09 21:36:32
ばななさん、こんばんは☆
松之山温泉、全国的な知名度はそれ程でもないのですが、
江戸時代の温泉番付表にも、大きな字で書かれている由緒ある温泉です。
宿の凝った造りはまだまだあって、帰ってきてブログを書くのに調べてみたら、
見逃していたのもあって、先に調べておけば良かったと後悔しました。
料理も美味しかったのですが、一番気に入ったのは食用菊の「かきのもと」。
早速翌日、スーパーに寄って買い求めました (*^^)v
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Unknown (もっちゃん)
2021-12-10 08:48:35
素晴らしいお宿ですね。
なんだか、千と千尋の神隠しの舞台になりそうな
雰囲気ですねぇ。
いつか泊まってみたいなぁ。
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Unknown (れもん)
2021-12-10 18:57:07
もっちゃんさん、こんばんは☆
木造三階建てというだけで、古き良き時代の浪漫が感じられます。
心残りは、あまりきちんとした写真が撮れなかったこと。
見逃していた所結構あったみたいです。
また清津峡の新緑に合わせて出かけなければ・・・(笑)
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Unknown (amnesiac)
2021-12-11 00:00:22
松之山温泉はアカショウビンが来ると言うことで
ずっと行きたいと思っているところです。
これまでもあちこち行って
カメラに収められていないので、
松之山温泉なら撮れるというわけないけど、
気になっています。
そして、
とまるならこんなお宿がいいですね。
木造三階建てという所もひかれます。
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Unknown (れもん)
2021-12-11 21:46:39
amnesiacさん、こんばんは☆
松之山の「森の学校キョロロ」は、アカショウビンの鳴き声から取られていますね。
私は今年、アカショウビンを撮りに菅山寺に行きましたが、
声だけで姿は見せてくれませんでした。
松之山なら見るチャンスも何となく多そうですね。
ちなみにアカショウビンだけじゃなくて、ブッポウソウも来るそうです。

昭和初期の懐かしい佇まいの宿でした。
丹精して手入れされているので、歴史は感じても古さは全然感じられません。
もし泊まる機会があったら、できれば三階の部屋にされるといいですよ♪
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