5月12日月曜日、
母、退院して二日目
退院したばかりの土曜日、
玄関からリビングに入った母は、
「私はどこに行けばいいの?」
自分の部屋をすっかり忘れてしまったらしいのです。
トイレの場所も、
父のいる仏壇の場所も
みんな忘れてしまっていたけれど
今日は、ずいぶん記憶のかけらが戻ってきたようです。
両側から誰かに支えてもらわなければ
あるいは、シルバーカーを押しても
誰かが付いていなければ不安定だった歩行が
今日は、ずいぶんしっかりしてきました。
また、立ち上がるとき、
誰かに「よいしょ」と手伝ってもらわなければ
立ち上がれなかったのに、
なにかにつかまっていれば
自分の腕の力で、
「よいしょ」と、立ち上がることができるようになりました。
少し早めの退院をお願いしたのは
もう、あれ以上病院にいたら
歩行の不安定さも認知症も
もっと進んでしまう、
と思ったからでした。
早めに退院させて、正解だったな、と思っています。
しかし、認知症は進行の速度を遅くすることはできても
昔のように、元に戻すことはできません。
今さっき言った言葉をすっかり忘れて、
さっきは「いいよ」と言ったのに、
すぐそのあとで、「いやだ」と
ひっくり返されることが多くなりました。
それでも、やはり家につれて帰ったことは
母の気持ちを安定させていると感じます。
周りのみんなに感謝し、
「迷惑をかけてすまないねえ・・・」
「みんなに面倒をかけるね。」
という母です。
みんなの面倒を見てきた母ですもの。
今度は、みんなで面倒を見る番ですよ。
母、退院して二日目
退院したばかりの土曜日、
玄関からリビングに入った母は、
「私はどこに行けばいいの?」
自分の部屋をすっかり忘れてしまったらしいのです。
トイレの場所も、
父のいる仏壇の場所も
みんな忘れてしまっていたけれど
今日は、ずいぶん記憶のかけらが戻ってきたようです。
両側から誰かに支えてもらわなければ
あるいは、シルバーカーを押しても
誰かが付いていなければ不安定だった歩行が
今日は、ずいぶんしっかりしてきました。
また、立ち上がるとき、
誰かに「よいしょ」と手伝ってもらわなければ
立ち上がれなかったのに、
なにかにつかまっていれば
自分の腕の力で、
「よいしょ」と、立ち上がることができるようになりました。
少し早めの退院をお願いしたのは
もう、あれ以上病院にいたら
歩行の不安定さも認知症も
もっと進んでしまう、
と思ったからでした。
早めに退院させて、正解だったな、と思っています。
しかし、認知症は進行の速度を遅くすることはできても
昔のように、元に戻すことはできません。
今さっき言った言葉をすっかり忘れて、
さっきは「いいよ」と言ったのに、
すぐそのあとで、「いやだ」と
ひっくり返されることが多くなりました。
それでも、やはり家につれて帰ったことは
母の気持ちを安定させていると感じます。
周りのみんなに感謝し、
「迷惑をかけてすまないねえ・・・」
「みんなに面倒をかけるね。」
という母です。
みんなの面倒を見てきた母ですもの。
今度は、みんなで面倒を見る番ですよ。