「人を馬鹿にして!」
「わしを施設に入れる算段かね!」
「どいだけ馬鹿になったか、の調査かね!」
市役所からの介護認定調査員が部屋から出て行くと
母は聞こえるような声でそう言って
それを聞いている私は、身が縮むようで、涙が出た。
調査員の方の物言いが強引だったとか
失礼だったとか、
そういうことは一切なかった。
むしろ、申し訳なさそうに
言葉を選びながら
母のプライドを傷つけないように質問してくださった。
それでも、母がそんな言葉を投げたのは
昼食の時のヘルパーさんとの
やりとりのせいだったかもしれない。
・・・・・1時過ぎに帰宅すると
母はまだ、お弁当を食べていた。
「あれ?今頃お昼?」
すると、不機嫌そうに
「そう・・・
知らん人がいたら、ご飯ものどを通らん!」
「わしのことをあれこれ、根掘り葉掘り聞いて、
あとで、人のことを言いふらすんずら!」
と言う。
連絡ノートを見ると、
『精神状態が良くないのでいろいろ言われたくないそうです。
午前中、お友だちが来てお茶を飲んだ、とも言われています。
お昼もいらない、と横になっています。
「ヘルパーさん、まだいますよ。」と言うと、
「ご自由に!」と、言われてしまいました。
トイレにも行ってもらいたかったので
いろいろ言葉を変えてみましたが、
今日は駄目の様子です。』
と、ある。
母と話をあわすために
母の趣味や、昔のことなどを尋ねたのかもしれない。
それが母には、「根掘り葉掘り」に思えたのだろう。
デイサービスも、ヘルパーさんも
「わしのことを世間に言いふらす場所や人」
ということは、
以前にもたびたび訴えていたことだった。
だからいやなのだと・・・・
調査員さんからは
「気になさらなくていいですよ。
少し、被害妄想が入ってきていますね。」
と、慰められた。
話が終わって調査員さんが帰ろうとしていると
母は何を思ったか、
シルバーカーなしで、
すたすたとトイレまで歩いて見せた。
おばあちゃん、
いったい、どうなっているの?
「わしを施設に入れる算段かね!」
「どいだけ馬鹿になったか、の調査かね!」
市役所からの介護認定調査員が部屋から出て行くと
母は聞こえるような声でそう言って
それを聞いている私は、身が縮むようで、涙が出た。
調査員の方の物言いが強引だったとか
失礼だったとか、
そういうことは一切なかった。
むしろ、申し訳なさそうに
言葉を選びながら
母のプライドを傷つけないように質問してくださった。
それでも、母がそんな言葉を投げたのは
昼食の時のヘルパーさんとの
やりとりのせいだったかもしれない。
・・・・・1時過ぎに帰宅すると
母はまだ、お弁当を食べていた。
「あれ?今頃お昼?」
すると、不機嫌そうに
「そう・・・
知らん人がいたら、ご飯ものどを通らん!」
「わしのことをあれこれ、根掘り葉掘り聞いて、
あとで、人のことを言いふらすんずら!」
と言う。
連絡ノートを見ると、
『精神状態が良くないのでいろいろ言われたくないそうです。
午前中、お友だちが来てお茶を飲んだ、とも言われています。
お昼もいらない、と横になっています。
「ヘルパーさん、まだいますよ。」と言うと、
「ご自由に!」と、言われてしまいました。
トイレにも行ってもらいたかったので
いろいろ言葉を変えてみましたが、
今日は駄目の様子です。』
と、ある。
母と話をあわすために
母の趣味や、昔のことなどを尋ねたのかもしれない。
それが母には、「根掘り葉掘り」に思えたのだろう。
デイサービスも、ヘルパーさんも
「わしのことを世間に言いふらす場所や人」
ということは、
以前にもたびたび訴えていたことだった。
だからいやなのだと・・・・
調査員さんからは
「気になさらなくていいですよ。
少し、被害妄想が入ってきていますね。」
と、慰められた。
話が終わって調査員さんが帰ろうとしていると
母は何を思ったか、
シルバーカーなしで、
すたすたとトイレまで歩いて見せた。
おばあちゃん、
いったい、どうなっているの?