『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

R君のこと

2023年09月26日 | 保育

先日行った運動会で、

6年生になったR君の成長ぶりも見てきました。

プログラム一番、全員参加の「ラジオ体操」で、

壇上に登って、一生懸命体操する姿がありました。

 

彼を保育園に受け入れたのは、年長児の時。

オムツも外れておらず、言葉も喋れず、

気に入らないことがあると暴れるR君。

知的障害、自閉症を併せ持つR君でした。

 

およそ意思の疎通をどうしたものか? との心配がありました。

しかし、「地元の保育園へ、地元の小学校へ」という

保護者の強い希望もあって、

支援保育では、もうスペシャリストと言ってもいい

ベテランのI先生に保育をお願いして受け入れることに。

 

その彼が、

I先生と年長児担任の努力と愛情のおかげで、

小学校入学までに、いくつかの言葉が発出し、

オムツも無事取れ、集会に短時間なら座っていられ、

私の部屋に一人でやってきては、なんとなく甘える・・・、

そんなふうに成長していきました。

 

しかし小学校は保育園とは違い学習の場、

到底、普通学校では彼がついていけないことは目に見えていて

専門家も、小児科医師も相談室の先生も

養護学校を強く勧めたのですが、これまた保護者の強い希望で

ここの小学校に入学することになったのでした。

 

小学校入学後の、

彼の成長の詳細(特に、学習面については)は分かりません。

でも、様子を見に行くと、

周りのみんなに助けてもらいながら

楽しそうに学校生活を送る彼がいました。

音楽会で、横に先生についてもらってだけど、

シンバルを奏でるR君がいました。

高学年になると、全校集会で司会をする姿や

活動の説明をする姿もあった、と聞きました。

 

保護者の方が、「普通学校に」と強く希望されたとき、

「じゃあ、3年生まで様子を見ましょう。

 無理の様なら、4年生からは養護学校ね。」と

あの時、私や校長先生もそう話していたのですが、

私達の予想をはるかに超えて、R君は成長していたのでした。

小学校では、T先生が6年間ずっと彼を担当してくださっているのも

心強いことでした。

 

運動会を一緒に見学した支援保育士のI先生と

「子どもの成長する力って、すごいね。」

「周りの人間の接し方や彼を取り巻く環境が大切ってわかるね。」

「私達には、ここまでの成長、想像できなかったねえ。」

そんな感想を言い合ったのでした。

 

彼、中学校も、普通学校を希望しています。

 

 

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粘り勝ち

2021年12月25日 | 保育

「新山保育園」が完成したので、今日は完成見学会に行ってきました。

 

十数年前、園児数が極端に減少し、

「廃園案」が市側にあったことを考えると、

よくここまできたなあ、と感慨深いものがありました。

 

「廃園」を断固拒否し、約5年の「休園」を経て、

保護者や地域の皆さんが奔走して

『定員の半分の、ぎりぎり20名』の園児をかき集め

再び「開園」するということになった時、

30年ぶりに懐かしい古びた園舎に再任用されたのが6年前でした。

 

昔 担任をした園児たちは、

頼りがいのあるお父さん、活発なお母さんになっていました。

あの頃の保護者は、おじいちゃんおばあちゃんになり、

暖かく、また私を受け入れてくれました。

 

保護者会が中心になって

市長を囲んで「お出かけ講座」を開催したり

「懇親会」で市長と意見交換したり、

そんな努力を重ねた結果が、

今回の保育園新築につながったと思っています。

 

 

久しぶりに市長に会ったので、

「地区の皆さんの粘り勝ちですね。」と言うと、

「ああ、本当に地域の皆さんの熱意だよなあ・・・」と

おっしゃっておられました。

 

少子高齢化が著しく進むこの地区は、

50年以上も前から、地区住民が全員、小学校の「PTA会員」です。

そうした地域の連帯感がこの結果を生んだのかもしれません。

新しい保育園の見学会は、

孫がいなくても、高齢のおじいちゃん、おばあちゃんが

「みごとだねえ。」と言いながら

嬉しそうに、園舎を回っている、

そんな、和やかな「新山地区」ならではの光景でした。

 

退職する年、

新しい保育園の設計に関する相談が、当時の課長からありました。

まだ公にはできないけれど、と

簡単な設計図を見せてもらった時、

「子供の人数は、減りこそすれ増えることはないと思う。

 今までの設計にとらわれずに、

 保育室の考え方は発想を変えてもいいと思う。」

と、話したことがありました。

 

ここは、3歳未満児室。

0歳から2歳のお子さんたちの保育室です。

小さな地区でも、

今、未満児の保育希望者は結構いるのです。

 

 

実は、幼児(3歳から5歳まで)の人数は、

3歳未満児の数と同じくらい、というのが現状です。

全員で30人にも満たない、そんなかわいい保育園なのです。

したがって、この広いリズム室は、

可動のパーテーションを使って3歳以上の園児の保育室に変化します。

 

もちろん、給食室もあります。

以前は、隣の保育園(10数キロ離れた)から運び込まれていました。

給食室の問題は、小学校との関係もあるので、

また後日、時間があるときにお話しできれば、と思います。

(いろいろと、まあ・・・・・、あるのです。)

 

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趣味は「草取り」

2021年07月18日 | 保育

園長仲間の友人のなかに、

趣味は草取り」という友人が数人おりました。

「日曜日に黙々と草取りしてるとリラックスするの。」

と異口同音に話していました。

 

その頃の私は、母の介護もあって

草取りはどちらかというと、やっつけしごと 的なものでしたので、

彼女らの話は「ふ~~~ん」という気持ちで聞いていました。

 

でも今、

こうして毎日のように草取りをしていると

彼女たちが話していたことがわかるような気がしています。

草取りしながら、

いろんなことを考えたり、思いを巡らせたりしているからです。

もし、当時、

こんなふうにゆとりのある中で草取りができていたら、

保育園の中の懸案事項や、職員のことや、保育そのものなど

いろんなことを考えることができていただろうに、と思うのです。

「草取りが趣味」と言った彼女たちにとって、

休日の「草取り」の時間は、

じっくり、そんなことを考える貴重な時間だったのではないか、と思われます。

 

そして今、私も

自分のペースで、じっくり草取りする時間は

誰にも邪魔されないでいろんなことを考えることができる

とっても貴重な時間になっていて、好きです。

 

私も今、「草取りが趣味」です。

 

それにしても、炎天下での草取りは、ちょっときついなあ・・・・・。

 

 

 

 

 

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秋晴れの中! ハッピー・ハロウィン!!

2017年10月31日 | 保育
雨ばっかりだった10月。

10月最後の今日は、ようやく晴れて
子どもたちもうれしい、ハッピー・ハロウィン!!



魔女に扮した先生を先頭に
今年も、田んぼ道をパレードしました。



久しぶりの青空!
今朝の寒さで、イチョウの木は一気にはだかんぼ!






待っていてくれたおばあちゃんたち



「お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!」
「お菓子をあげるから、いたずらしないでね。」




途中でも、お家の前で待っていてくれたおばあちゃんもいました。




次の場所では、ママたちがお出迎え!


「お菓子をあげるから、いい子でいてね。」



通園バッグいっぱいのお菓子!
お昼前だけど、1個くらい食べてもいいよねえ・・・



久しぶりに、気持ちのいい一日でした。

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祖父母参観日

2017年10月01日 | 保育
今年も、祖父母参観日の日は
晴天に恵まれました。

運動会は、雨模様の中だったから
この日の祖父母参観日「運動会ごっこ」は、
猶更、うれしく思いました。


「玉入れ」は、
子どもたちVS祖父母の皆さん



祖父母の皆さんは、
玉入れのかごは、もちろん精一杯一番高くして
大きな円を描いて、
(この中に入っちゃあいけないよ。線より外に出て入れるんで~す。)
このくらいハンディキャップつけなくちゃね。




その次は、椅子取りゲームならぬ「フラフープ取りゲーム」



子どもたちより、むきになるおばあちゃんたちがいて
可愛いですね~
「子どもたちが見てますよ~。子どもたちを主役にしてあげてくださ~い。」




運動会の日は曇天で見栄えがしなかったけれど
今日は、晴天の下でできる「パラバルーンのリズム」
幼児組(年少児3人、年中児14人、年長児5人)22人の気持ちを合わせたリズムです。


















そして、リクエストにお答えして
年長さんのフープとフラッグのリズム
たった5人の年長さんで、
急のリクエストで、ぶっつけ本番だったけれど
立派にできましたね。








おしまいは、おじいちゃんおばあちゃんたちと一緒のフォークダンス。
参観日の2時間は
あっという間でした。





秋の行事がまた一つ終わりました。

やっぱり、お天気が良いと気持ちいいですね。

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