口頭詩

園児たちのかわいらしいつぶやきや

まだ単語をうまく操れない頃のおかしな発言や

お母さんや先生とのやり取りを

「口頭詩（こうとうし）」と言うのだけれど、

認知症の母のおかしな発言は

なんというのだろうか？




（１）夜中に突然大きな声で私を呼んで、

　　　そして一言

　　　「今夜はおしかけはいくらすればいい？」

　　　（「おしかけ」とは、お米を洗うこと。）




（２）デイサービスの迎えを待っていたら

　　　ベッドでちょっとウトウトしてしまったみたい。

　　　突然起きたと思ったら

　　　「今何時？　学校へは何時までに行くんだっけ？」





（３）これもまた、夜中に大きな声で起こされて

　　　慌てて行ってみると

　　　「今日はわし、パーマかけに行くでね。」





（４）朝食のあと、いつもの薬を飲むとき、

　　　先にコップの水を飲んじゃって

　　　もう、コップに水がありません。

　　　「ばあちゃん、これはお薬を飲むお水だったんだよ。」

　　　「あれ、そうかい。

　　　　わし、お薬っつうものを、飲んだことがないもんでね。」






（５）ベッドに座って、庭にいる私を手招きします。

　　　「どうした？」

　　　「おなかが痛いんだよ。」

　　　「あれっ、うんちかな？　ちょっと待ってて。トイレに行くかね？」

　　　「いんね、そうじゃあないの。わし、赤ちゃんが生まれるの。」

　　　「えっ？？？」

　　　「かあさん、知らなんだ？」

　　　「うん、知らなんだよ。それじゃあ、お産婆さんを呼んだほうがいいね。」

　　　「ああ、そうしておくれ。」




純真無垢な幼児たちの「口頭詩」と、同列に考えてはいけないのかもしれませんが・・・・・

母の発する言葉も、十分に「迷言」です。

散歩

5月22日（火）


あんまり暑くなくって、

風もさわやかで、

今日は、散歩日和。





















良い散歩だった

お留守番

かあかが、美容院に行くので

今日は、とおとが「お子守り」です。




私をあてにしたいところでしょうけど

先日から

私の調子がよくないことを知っているので

とおとが一人で頑張っています。




チーちゃんは

ナオちゃんの「おかあさん」だと言って

エプロンをして

お洗濯ものを干したり

食器を洗ったりしています（笑）




こんな日のチーちゃんは

わがままも言わず、良い子だね。

ちょっと疲れちゃって

火曜日の夜、

３回も母に起こされて

その都度、失禁の後始末をしていたら

ほぼ寝不足で

あくる日、デイサービスの日だったので

寝不足を解消しようと横になっても

なぜか、心身ともに休まらず

あれから、そのまま

疲れを引きずっているような気がします。





急な気候の変化

夏のような暑さ、梅雨のような蒸し暑さも手伝って

体が、心が言うことを聴きません。





栄養ドリンクと

頭痛薬と

胃の薬と

そんなものを服用して

ちょっと、体を騙していました。





昨夜は、前の職場の「思い出会」があったので

母に「お泊り」をお願いしました。





久しぶりの同僚たちとのおしゃべりと

昨夜の一雨で、

気分が晴れたり、過ごしやすくもなってきていて

ようやく、心も体も

復活しつつあるかな…

と、感じる朝です。

泣いたり笑ったり・・・・（理解不能）

先日、

ばあばあばあの部屋で

チーちゃんを遊ばせていた息子が

「この頃、おばあちゃん　頭はっきりしてきたね。」

と、言います。




確かに、おかしな言動が少なくなったような気がします。

場所だけは、いつも不確かだったけれど…




昨日などは、テレビのニュースが理解できて

いっぱしの感想を言っています。

テレビを「めんどっくさい。」と嫌っていたのに

昨夜は、NHKの「さらめし」を熱心に見て、

「ちょっと、おもしろいで　消さなんで。」と言います。





ところが昨夜、

三度にわたり、夜中に起きて

その都度、失禁が相次ぎました。

ベッドの上。絨毯の上。廊下。




今朝になっても、頭がぼ～っとしているようで

「今は朝？」と、何回も聞きます。




「今日は、デイの日だからね。」と言うと、

「いやだなあ・・・。行きたくないなあ・・・。」と言います。





ところが、お迎えが来る時間が近づくと

「お迎え来てくれるって？　今日は、申し込んであるの？」



そして、お迎えが来ると

「そいじゃあ、行ってくるでね。

　行ってきま～す。」

と、手を振って出かけて行ったのでありました。




ホントに認知症は

まだまだ理解不能な部分が沢山あります。