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1968年 作品。
大映製作の怪奇映画。ホラーという言葉は似合いません。
楳図かずおの漫画「赤んぼう少女」などをベースとしている。
孤児院の小百合(松井八知栄)は、資産家の娘であったことが判明して南条家に引き取られる。父、母とお手伝いさんが住む豪邸に行った小百合であったが、すぐに父親がアフリカ出張になる。小百合は深夜に母親が仏壇に食事を供えているのを見て、またその食事が無くなっていることに気づく。実は母親は昔病院で小百合ととり違えられたタマミを屋根裏部屋に隠していた。小百合はタマミと同じ部屋で暮らすことになるが、ベッドには蛇のうろこが。そしてタマミはカエルを「美味しそう」と言う。
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この映画は封切り時、私が小学生の時に映画館で観たことを思い出しました。「妖怪大戦争」との並映で、こちらを観に行ったらモノクロの「蛇娘」もやっていたという形です。
自分が蛇と思い込んでいる少女、これと家を乗っ取ろうとする悪い心の女。これに対して、美しい心の少女とこれを助ける青年。
小学生の時も同じ感覚だったのですが、これは怖くない映画です。楳図かずおの原作漫画は本当に怖い。タマミという少女とその母親は本当に怖い。何本かの漫画を合わせて脚本を作っていますが、これが上手くなく恐怖が散漫になっています。もったいないです。
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ヒロインの心中をヒロインの声で語っているのですが、これも良くないです。文部省のお薦めのようなはきはきしたきれいな発音で「タマミお姉さんは可愛そうなひとだわ」などが聞かされると、恐怖感は吹っ飛んでしまいます。これも失敗です。
好きな楳図かずおものということで観たのですが、これは芳しくない作品でした。
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