2013年 米国作品。
アップルの創業者の伝記映画。1973年から2011年の間、アップル・コンピューターを作り、自分がスカウトしたジョン・スカリーに追放され、アップル・コンピューターが経営危機に陥った時に再び戻り、時価最高額の企業として復活させたスティーブ・ジョブズの姿を描いています。
自分の理想を追い求め、このためには社員を罵倒し友達友人もクビにする。このため敵も多くあって、ついには役員会で追放された男。それでも、立ち上がり自分の会社に舞い戻って、以前にもまして成功を収めたジョブズ。この彼の傲慢さ、繊細さ、そして子供のような純粋な心で理想を追い求める姿が伝わってきます。
スティーブ・ジョブズを知らない人がこの映画を観ると、どう映るのでしょうか。単なるわがまま男が上手くやったとか、そんなふうにも見えるのかもしれません。単行本の「スティーブ・ジョブズ」を読んでいるとか、そういうお方向けの映画ですね。
私はそれなりにスティーブ・ジョブズを知っているので、彼のカリスマ性の裏側にある姿が出てくると、「あの時のエピソードだ」とか分かります。なので、この映画は安心して観られました。裏返すと、想定の範囲内でビックリするようなことはありませんでした。もう少し、暴れても良かったかと思うところがあります。
Appleファン、スティーブ・ジョブズのファンにはお薦めの映画です。
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