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「医者に殺されない47の心得」 近藤誠

2013-04-10 | 本と雑誌

47

アスコム 230ページ 1100円+税

発売以来ベストセラー街道を突っ走っている異端の医師、医学者 近藤誠さんの「医療と正しく付き合って健康にいきるための解説書」。
サブタイトル「医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」とあり、帯には書名と同じ大きさの文字で「病院に行く前に、かならず読んでください。」と医薬品の注意書きをもじったコピーが付いています。
二十数年前に文藝春秋で日本の乳がんの治療法に一石を投じた論文を読んだのが近藤誠さんとの初めての出会いでした。ここで、日本の外科医はやたらと切りたがること、その結果患者は苦しむだけでなく生存率も低くしているという医学界ではタブーと言えることをずばりを書いていたことを思い出しました。これ以来、がん治療を中心として何冊かの本を書いておられ、機会が合った折には読んでいました。

本書は日本の医療全体についての問題点、そしてこれに直接かかわって辛い思いをするだけで全く無駄な医療行為を受けてしまう患者側へのアドバイスの書となっています。

メモ
・高血圧のガイドライン操作で、薬の売り上げが6倍に
最高血圧の基準が160→140→130に引き下げ。降圧剤の売り上げ2008年 1兆円を超えている。
・がん検診が有効という根拠はひとつもない。
症状がなくて検査で見つかったがんはほぼ、命を奪わない「がんもどき」。
・がんで苦しみ抜いて死ななければならないのは、がんのせいではなく「がんの治療のせい」
・レントゲン検査。会社や地域の検診を検診車で受ける場合は要注意。間接撮影なので被ばく量が3から10倍。アメリカでは取りやめられている。
・抗生物質や抗菌剤が大量に使われるほど、「菌の耐性化」問題が生まれます。日本は今、世界ワーストの院内感染国。
・塩がたりないと病気になる。塩の欠乏は命を奪う。日本人の高血圧症の98%以上は、塩は関係ない。
・インフルエンザ・ワクチンを打った群と打たない群を比較したら、インフルエンザの予防効果は全く無かったというデータがある。
・インフルエンザ・ウイルスの粒子はマスクの繊維のすきまを通り抜けるので、欧米ではマスクが予防に使われていません。

今まで新聞等で断片的に色々な人が語っていた医療の問題を総括して説明しています。例えば最後のインフルエンザに対するマスクの予防効果。これは国のWebにも「マスク着用」と書かれいる一方で、無効論があります。
全ての情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、その裏側にある情報もつかんで自分で判断していこうと思った次第です。お薦め本です。

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