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「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー 高橋秀実

2013-04-08 | 本と雑誌

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新潮社 Kindle本 1040円

東大合格者数 第1位の進学校 開成高校の硬式野球部は週に1回 3時間の練習で、当然ながらシニアリーグなどの経験者もいない。練習を観ると、エラーの連発ではっきり言って下手。ボール当たると危ないから内野よりは外野を守るという選手もいるくらい。青木秀憲監督がこのチームが勝つために取った方法は、守備よりは打撃、それ故に守備練習はほとんどしない、思い切りバットを振ってボールを遠くへ飛ばすこと、サインプレーが送りバント無し、どさくさで大量点を取って勝つ。
一般的な野球のセオリーは、拮抗する高いレベルのチーム同士が対戦する際に通用するもので、下手なチームが同じことをやったら絶対に勝てない。
甲子園に出場するようなチームはシニアチームで活躍していた子供たちを集めて、専用グラウンドなどの整った環境で毎日練習している。ある意味、異常な世界。大抵の高校はそうではなく、開成高校と同じ、こちらが普通と言える。
こういうチームが勝つためにはどういう野球を目指してどういう練習をするべきなのか。これを実践したのが開成高校。これまでの高校野球の常識を覆したセオリーについての本。

メモ
・1番から強い打球を打てる可能性のある選手です。2番に最も打てる強打者を置いて、3番4番5番6番までそこそこ打てる選手を並べる。
・1試合で各ポジションの選手が処理する打球は大体3~8個。そのうち猛烈な守備練習の成果が生かされるような難しい打球は1つあるかないかです。我々はそのために少ない練習時間を割くわけにはいかないんです。
・基本動作に合った球だけ捕る.それ以外は無かったことにする。
・ピッチャー:投げ方が安定している。
内野手:そこそこ投げ方が安定している
外野手:それ以外

本書は高校野球のセオリーの本ですが、これはビジネスでも言えることかと思った次第。ついついこれまでの常識にとらわれて、いや問題意識無く同じ業務を毎年続けていますが、このやり方・常識を疑って考え、全く違うことをするととてつもない成果が出そうです。
「野球の基本は守備。だから守備練習に時間を割く。」「1番は足の速い選手で、2番は小技が得意な選手で送りバント、3番は・・・」 こういう常識を打ち破ったのが開成高校。ではビジネスでも 例えば 報連相が基本 とあるのを この管理に使う時間を他に回せば何かが変わるかもしれません。
斬新なことを考え、やってみたい気持ちになりました。


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