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缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

新春・パンの缶詰

2006-01-08 19:15:05 | 連載もの 缶詰のある風景

Cansbread1250

 小屋に座りこんで、床に敷いたバナナの葉の上にその大きな実を五つ並べ、子細に見た。ブレッドフルート、つまりパンの実だ(中略)。
 湯気が立ち、一種のうまそうな、どちらかといえば焼き芋に近い匂いが昇った。パンの味を期待する気持ちはその時にはもうほとんど消えていた。
 池澤夏樹『夏の朝の成層圏』 中央公論社

 
 明けましておめでとうございます。缶詰ブログの迎える、二回目の年明けでこざいます。
 最初の記事はシリーズ『缶詰のある風景』なのだ。無人島に漂着した男がパンの実を発見し、
「果たして本当にパンの味がするのだろうか...」
と期待を抱きつつ焼いてみたシーンである。台詞にあるように、パンの味などまったくしないことが分かるのだが、それはそれで貴重な食料となる。
 池澤夏樹らしい、澄明で淡々とした文体でサバイバルを語るのだから、なかなかに面白い小説である。

Cansbread2400

 そしてこちらはパンの缶詰さん。以前、防災関連のテレビ番組を観ていたときに登場したもので(缶詰さんは保存食なのだ)、それ以来強い興味を抱いていたのである。それを先日、ようやく発見したのだ。
 パカリと開けると、イースト菌の発酵した心地良い匂いが立ち昇った。紙にくるまれた本体をずるずると引き出すと、割としっかりとした円柱状のパンが出てきた。

Cansbread3400

 かくのごとし。これはバナナクリーム味という商品だが、他にはいちご味、チョコ味もあったと思う。
 小さく切り分けて、がぶっと一口。もくもくもく、もくもく(という食感)...ごっくん。
 おおう、飲み込んだあとから、バナナの香りが鼻から抜けていく。何とも上品な淡い香り付けである。お味の方も甘さ控えめで、咀嚼が進むほど旨味が口中に広がるという具合。美味いです、これ。実が詰まっているので、充分に1食分はあると思う。
 上記小説の主人公も、こんな缶詰があれば面白かったろう。何しろパンの缶詰なのである。いやはや、我が国の食品加工技術というのはすごいなぁ。


内容量:100g
原材料名:小麦粉、砂糖、油脂(大豆使用)、酵母菌、乳酸菌、卵、食塩、ビタミンC、バナナクリーム(保存料ソルビン酸K・増粘多糖類・着色料クチナシ・カロチン・カゼインNa・リン酸Na・香料)
原産国:じゃぱーん!  


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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
パンの缶詰!? (Jun)
2006-01-09 03:27:43
いやー、驚きました。
私、パンの缶詰は今まで目にしたことがなかったもので・・・。
キャンプなどでの非常食になるかしら?

池澤夏樹の本も、面白そうです。
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Junさん (ハヤト)
2006-01-09 13:02:46
これには僕も驚きました。マフィンっぽいとか、パン風とかではなく、ホンモノのパンなのですぞ。
従来の非常食(乾パンとか)を覆すものであります。
池澤夏樹、Junさんにはすごくぴったりくると思うなぁ(^○^)
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びっくり~、パンの缶詰なんて私も初めてー。 (まゆみーな)
2006-01-10 00:24:38
しかもお味もいいなんて、一度試してみたいな。

最近地震も多いので、非常食用にいいですね!
なーんて、災害時用の荷物なんて準備すらしてないのに…
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まゆみーなさん (ハヤト)
2006-01-10 19:22:20
こんな非常食だったら、被災地の食事にも楽しみが生まれるかもしれないですねぇ。
>災害時用の荷物なんて
>準備すらしてないのに…
ワタクシも同じでございます。やばいぞやばいぞ...。

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びびびびっくりです! (だいなごん)
2006-01-15 11:06:53
焼いたりしていないんですよね?
このまま缶詰さんから出てきたんですよね??

しかも老女の好物バナナ味ときたら、買いに走らない訳にはいきませぬぅ~。
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だいなごんさん (ハヤト)
2006-01-17 23:09:09
驚きでしょう( 'o')b
食べてまたびつくりですぞ。焼きたてのパンではないけど、充分「パン」と言えるのだ。
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