大阪の読者諸賢よ!
あべのハルカス近鉄本店ウイング缶、じゃなかったウイング館9階のスペース9で缶詰トークショーを行いますぞ。
題して「ラボ☆ナイト 話題のグルメ缶を食べて学ぶ夕べ」。
缶詰ブームのきっかけは何だったのか。今もっともトレンディーな缶詰はどれかなど、ラボ☆ナイトでしか聞けない缶界のウラ事情もばっちりお話しいたします。
缶つまの試食と簡単なドリンクを用意しております。ぜひ遊びに来て下され。
チケットはこちらのサイトで、下部にある「次へ」ボタンをクリックすると出てきます。
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これは友人からいただいたドイツの缶詰。
ROTWURSTと書いてあるが、ROTが“赤い”あるいは“血液”で、WURSTは“サラミ”なのだそうな。
すなわちこれは血のサラミの缶詰なのだ。
ドイツに限らず、ヨーロッパでは肉、脂肪といっしょに血を入れるサラミがあって、独特のこくとうまみがあり、好きな人には
「たまらない...」
という。
僕も一度、食べてみたかったのであります。
中にはきっと、この写真にあるような、あらかじめ薄切りにされたサラミがぎゅうぎゅうに詰まっていることだろう。
そんな期待に胸がふくらむ。では、いざ開缶...。
えーと、これはホラーですか?
薄切りどころではない。べとべとのペースト状である。
色が生々しい。腕に鳥肌が立ってきた。
あまりの禍々しさに耐えられず、フタをしてしまった。この缶詰には、便利なことにプラスティックのフタがついているのだ。
こうして冷蔵庫に入れ、いったん冷却することにした。常温で開けたために、中身が柔らかくなり、あのような惨事が起きたのだ。
腕の鳥肌も落ち着かせねばならぬ。
そうして、翌々日に再び開缶...。
かくのごとし。
冷却されたことによって脂肪も肉もかたまり、禍々しさは消え失せた。
こうしてみると、サラミの皮をむき取り、中身だけを詰めたように見えてくる。
となれば、これはとても便利で贅沢な缶詰ということになる。
まずは香りだが、クローブのようなぴりっとした香りが強い。そこにタイムやイタリアンパセリのような香りも混ざっている。
そして、全体的にはレバーペーストっぽい匂いがしており、それが濃い。
おそらくそれが血入りサラミの特徴なのだと思う。
ではいよいよ、ひと口...。
むっ。クローブの風味がとても強い。
そこにレバーペーストっぽい香りと味が立ち上がってくる。
しっかりとした塩気。かたまりの肉と脂肪にここちよい歯応えがある。
豚肉の臭みや血の臭いはない。飲み込んだあとで、かすかに鉄分っぽい匂いがしているが、それをスパイスとハーブが全員で抑え込んでいるという印象である。
その力は、あたかもラグビーW杯で活躍した日本代表選手のように強靱である。
結論。この缶詰は冷却して食べたほうがよい。
内容量:200g
原材料名(訳が間違っていたらすみませぬ):豚肉(36%)、脂肪、肉汁、豚の血(8%)、玉ねぎ、全乳(2%)、食塩、スパイス、ハーブ、ブドウ糖、調味料、酸化防止剤、アスコルビン酸、亜硝酸Na
原産国:ドイツ