缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

サバイバル時の缶詰さん

2005-04-27 22:41:52 | 缶詰考察
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 殆どの缶詰さんがプルタブ方式になってから、缶切りはあまり使われなくなってきている。プルタブ式は手軽だし、ぎざぎざの切り口が出来ないから安全性も高いのである。
 しかし私はここに、極めて安全性の低い、ナイフによる缶詰開けテクニックをご紹介したいのである。乗っていた船が転覆して、缶詰さんたちと一緒に無人島に漂着するような事態がいつ起こるか知れない(いつ?)。そんな非常時にはきっと役立つことであろう。


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 使用するのは丈夫なステンレス鋼などのナイフ。折り畳み式(フォールディング)ではないものがいいが、もしフォールディングタイプであれば、刃にロック機構がついているものを使用すること。
 刃の背を手に当てて固定し、刃先を押しつける(各画像クリック拡大可)。くぼみがついたら静かに体重を掛けていく。いったん刃が入ったら、底を突き抜けないように力を加減しよう。

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 刃を前にして、倒すようにして切り進む。それを繰り返していけば即ち缶切りなのだ。決して刃の進行方向に手を置かないようにするべし。


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 かくのごとし。サバ缶やイタリアのトマト缶などには、未だにプルタブ方式を用いていないものがある。男子諸賢なら缶切りのついた便利なアーミーナイフ様の道具をお持ちかもしれないが、こうしたテクニックも憶えていて損はない。焚き火に放り込んで爆発させるテクニックよりも、だいぶ穏やかにコトは進むであろう。

追:刃物を安全に扱うには、何よりも経験が必要である。扱い慣れてないお方は、まずは鉛筆でも削ってみようではないかい。

  


Maya®Tuna Rica-Rica

2005-04-20 21:00:59 | 魚介
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 タイ、インドネシア方面の缶詰さんで、ツナを使用したものにはこれまでしっかりとヤラレている私(昨年の記事参照)。ツナ(まぐろ)缶と言えば我が国ではサラダ油漬けがトップスターであるし、生のマグロであればまずは刺身、加熱するなら照り焼き塩焼き、もしくは醤油味で煮るのが一般的だ。
 だがここにいらっしゃるRica-Rica缶詰さんは、パッケージの写真からして唐辛子まみれの真っ赤っかである。これは昨年以来の大勝負となりそうなのである。

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 そおれ見たことか。近くば寄りて目にも見よ。
 開けた瞬間からRico-Ricoさんは勝負してきた。あの、緑色の唐辛子があるでしょう。びりりレロレロと辛く、いつしか辛さを通り越して苦みさえ感じる青唐辛子。あれの匂いが「いやっほう!」と部屋中を飛び回り、鼻腔から侵入し、脳内を駆け回って耳から抜けていきました。よっしゃ、勝負だ!

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 かくのごとし。レロレロマフィンの出来上がりである。いくらかでも辛さを和らげようと、ズッキーニの輪切りを挟み込んだ。
 意を決して、がぶりと一口。

 

ヨロレヒホー( ̄∇ ̄ ) 

 何という辛さ。口中で辛い辛い成分が膨らみ、不用意に吸い込むと激しく咳き込むほどである。今日は気温が低いというのに、あっという間に全身が熱い。しかし二口三口と食べていくと、ああこれは涅槃の境地か、辛さの向こう岸から旨みがやってくるのである。これはスパイスだけではなく、マグロの旨みも大きいようだ。お魚さんは偉大だ。

 と、ここまで書きながら、私の目はしょぼしょぼし、頭頂部からは汗がだら~りと流れているのである。レロレロマフィンを食べ終わり、珈琲を飲み終え、そうしてこの記事を書くために机上にはこの缶詰さんが置いてあるのだが、それはもう中身を出してしまったあとの空っぽの缶なのだが、凄まじいことに内側にわずかに残っているスパイスが揮発して、部屋中を駆けめぐっているのである。それが目から鼻から入りこんでくるのである。
 あな恐ろし東南アジアのツナ缶よ。とっつあ~んdii-chaiさ~ん、こいつは効くぜ♪

内容量:185g
原材料名:ヨロレヒのために判読不能 
原産国:インドネシア


香茹猪脚腿

2005-04-12 13:27:24 | 

Porklegs1300
怪しさMAX!!!
絵がどことなくドグラマグラ的


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ブログ仲間のヒカルさんによると椎茸入り豚足



 我が家では、煮炊きをするときに、一つきりしかない鍋を用いている。
 その鍋で缶詰を暖め、味噌汁をこしらえ、珈琲用の湯を沸かしているのである。何となれば、晩にカレーを大量に作ったりすると、それを食べきるまでは珈琲も茶も飲めないのである。これは道理だが、やや不便だ。
 ところが巷では、電気炊飯器を使った調理が流行しているというではないか。それもスパゲッティ、シチュー、ハンバーグなど加熱料理の殆どをやってのけるというではないか。
 だからして、今回はその炊飯器調理にトライしてみようと思う。その実験に使用されるのが、この香茹猪脚腿という缶詰なのである。



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 缶詰の中身を開けて“炊飯”スイッチをON。
 途中で開けてみると、存外しっかり煮立っているではないか。
 噂によると、炊飯器は密閉性があるために、圧力釜と似た加熱をするらしい。今回は最初“炊飯”にして、ブクブク言い始めたところですぐ“保温”に切り換えた。缶詰というのはすでに加熱調理済みなのだから、より美味しくいただくために熱々にするだけでいいのだ。



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 かくのごとし。ゼラチンぶるぶるだったものが溶けて、素晴らしくいい香りを振りまいている。ややハッカクっぽい香りだ。
 口に運んでみる。しっかりとした醤油味がついていて、このままご飯のおかずになりそうである。ゼラチンが口中に広がり、舌や頬の内側をぺっとりと包み込む。大変に美味である。
 猪、あっ違った、豚肉は角煮のようなとろとろ肉で、危惧期待していた蹄などは見当たらないようだ。すっかり肉の落ちた骨が三本あるだけである。柔らかく煮えた栗も入っており、とても香ばしい。
 今夜はこいつで一杯やるつもりだ。何しろ炊飯器に入っているから、冷めても“保温”スイッチを押すだけでいいのだ。こりゃあ、楽でいい。

 dii-chaiさんヒカルさんに、乾杯。



内容量:397g
原材料名:猪肉、猪蹄、栗子、香茹(少し字が違うな)、醸造醤油、砂糖、天然香辛料
原産国:中国