缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

Yoders ベーコン缶

2009-10-24 13:20:28 | 

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 これは缶詰仲間のSotomichiさんからいただいた、ベーコンの缶詰。
 迷彩柄のパッケージが素敵であります。
 その内容量、なんと約255グラム! ベーコン好きにはたまらん缶詰なのだ。
 こんな缶詰を送ってくれるなんて、Sotomichiさんも豪気な方であります。感謝多謝!




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プルトップではないので、古式ゆかしく開缶




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ぎゅうぎゅうに詰まってるぞ
出すのに手がベタベタである




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ドンッ、と屹立。凛々しいお姿




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 ベーコンが重ならないように、1枚ずつ並べてパラフィン紙に巻いてあるのだった。
 パラフィン紙とか油紙に包まれてる食べものって、クラシックでいい感じ。
 その昔、岐阜で釣りキャンプをやったときには、朝に焼いた小麦粉のパンを油紙に包んで、シャツの胸ポケットに入れて持ち歩いたのだった(その旅行記はコチラ)。
 この缶詰もアウトドアーには最適だろうなァ。




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 かくのごとし。
 1枚つまんで食べてみると、素晴らしくウマいです。カリンカリンに焼いたベーコンであります。
 僕はカリンカリンベーコンを愛する男なのであります。
 塩気の利き具合も、肉屋さんで売っている本物のベーコンと同じ。ここに黒コショウをたっぷりとかければ、インモラルな美味しさ爆発なのだ。
 きっとフライパンかオーブントースターで加熱したほうが、より美味しくいただけると思う。
 しかし筆者はウマさのあまり、常温のまま食べてしまった。
 夜も「酒の肴だ!」と称して、家人とぱくぱく食べてしまった。
 これは本格的なベーコンでありますぞ!



 内容量:9オンス(約255グラム)
 原材料名:豚肉、水、塩、砂糖、スモークフレーバー、リン酸ナトリウム、エリソルビン酸塩ナトリウム、亜硝酸塩ナトリウム
 原産国:米国(Yoder's オハイオ州)



追:この記事は『缶詰まにあくす』の“Yoder's BACON smoke flavor added”と、
『ギズモード・ジャパン』の“かりかりベーコンの缶詰(超デラックス写真集)”にトラックバーック!




『缶詰の現場から』SSK 清水食品

2009-10-20 13:11:17 | 取材もの 缶詰の現場から
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SSKのオススメ缶詰の一部


 今回お邪魔したのは、静岡県静岡市にある清水食品株式会社の本社。
 SSKでお馴染みの清水食品だが、実はツナ缶を日本で初めて製造・販売した企業なのだ。いわばツナ缶のパイオニアなのであります。
 知ってました?




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SSK本社のある静岡市葵区の鈴与静岡ビル



 創業は1929年(昭和4年)のこと。
 その2年前に、静岡水産試験場で技師を務めていた村上芳雄が、米国向け輸出品としてツナの油漬缶詰を試作していた。
 当時の日本は外貨獲得が急務だったから、各産業で輸出品の開発が進んでいたのだ。ツナ缶は特に米国向けとして有望視されていた。
 試作品が好評を得たので、村上芳雄はその事業化を鈴木商店の6代目鈴木与平に相談してみた。
 鈴木与平とは、現在の鈴与株式会社の創業者。サッカーファンならよくご存じの、Jリーグの清水エスパルスを運営する会社の親会社なのであります。


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昭和4年5月のツナ缶の試作品


 さっ、昭和4年のことであります。
 当時の日本は不景気に見舞われており、静岡も例外ではなかった。ツナ缶の輸出業を始めることで失業者を救済し、ひいては日本経済の発展にもつながると考えた鈴木与平は、昭和4年12月に清水食品を設立した。
 折しもこの年の10月には、世界恐慌の引き金となったブラック・サーズデーも起こっていたから、暗い世相の中での決断だったと思う。
 翌年の昭和5年5月には米国にツナ缶を輸出開始。以後、清水港からの重要輸出品目となっていく。




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 一番奥が阿部齊(ひとし)代表取締役社長。その右側が生販統括本部の久保田知明次長。その右側はお客様相談室の犬本辰雄室長。
 取材のためにたくさんの資料と試食用缶詰を用意していただいた。




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創業時のことを説明してくれる阿部社長
とても気さくな方であります




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清水食品の創業時の社屋
現在はフェルケール博物館敷地内にある




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 清水区にあるSSKの子会社ツキジフーズの直売所
 SSKの商品とツキジフーズの商品が所狭しと並んでいて圧巻。
 代表商品のオーシャンプリンセス・ホワイトツナを試食させてもらった。びん長鮪の旨味が味わえて、実にウマし。




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 これはSSKのオーヅブルツナシリーズ。
 白しょうゆ、バター風味、ワイン風味の3種類がある(蓋の開いているのはワイン風味)。




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 ワイン風味を盛りつけたところ。
 原料となるツナはびん長鮪で、身をリーフ状にはがして使用している。
 だから断片が非常に大きいのだ。
 びん長鮪には脂がよくのっていて、そこに旨味の強い調味オイルが染み込んでいる。赤ワインがほのかに香るのが特徴であります。
 このオードブルツナシリーズは、11月15日の『缶詰酒場!~酒の肴になる旨い缶詰トークライブ~』で来場者へお土産として差し上げる予定。
 阿部社長に協賛をいただいたのだ。




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 今回の取材で心に残ったのは、阿部社長の缶詰製造・販売に対する情熱。
 素材選びから調味液の配合、はては空き缶のリサイクル率まで話題は幅広く、筆者としても大変聞き応えのあるお話だった。
「今後も缶詰製造には全力投球していく」
 と力強く宣言していた阿部社長。バイタリティー溢れる方でありましたぞ!



NRE プレミアム缶ワイン(モンデ酒造)

2009-10-17 13:27:00 | 酒・茶など嗜好品

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 以前、オーストラリアのバロークスという缶ワインをご紹介したが、今回は国産の缶ワインであります。
 NRE(昔の日本食堂)が販売する、赤と白の甲州ワインなのだ。
 JR東日本の駅構内で売っているので、今回は旅行に出たついでに購入。場所は新宿駅の駅弁売り場でありました。




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 特急あずさにて、開缶!
 駅弁は新宿弁当という、中央線沿線の味覚を詰め込んだもの。その食事に合わせて白ワインのほうを開けてみた。
 香りも味もフルーティだけど、甘さはほどほど。しっかりと冷えていたせいもあり、なかなかウマいワインであります。
 ちゃんとプラスチック製のコップが付いてくるのだゾ。




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 赤のほうは家に帰ってから開缶。
 このフィルムの下のアルミ缶は、大和製罐が新開発したワイン専用の缶。
 昔から缶ワインはあったんだけど、前回のバロークスやこのプレミアム缶ワインはまったく違うものだ。
 というのも、ワインの成分はアルミを腐食するらしく、せっかく美味しいワインを入れても品質劣化が避けられなかったんであります。それを解決したのが、強腐食対応の新型アルミ缶なのだ。パチパチパチ。




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 かくのごとし。
 色は濃いめで、香りがとてもフルーティ。
 お味も甘くて、メルロー種100%の若いワインに近い。“渋さ”がまったくないから、そういうのが好きな人には向いていると思う。
 あらためて表記を見てみると、マスカットベリーA種使用とのこと。なるほど、確かに、マスカットっぽい風味であります。
 筆者の好みとしては、断然白のほうでありました。
 今後、もっと種類が増えていくといいなァ。スパークリングワインとかね。




 内容量:300ml
 アルコール分:12%
 価格:500円
 原産国:日本(販売:NRE、製造:モンデ酒造




イベント&出版決定!

2009-10-08 08:58:51 | イベント・講座
 来たる11月15日(日)。
 東京はお台場にある東京カルチャーカルチャーにて、
『缶詰酒場!~酒の肴になる旨い缶詰トークライブ~』が開催されるのだ!
 これは実質上、第3回『缶詰ナイト』となるんだけど、昼間にやるから急遽タイトル変更となったんであります。
 僕の缶詰本の出版記念&サイン会も兼ねてまっす。ぜひ来てくだされ! 
 詳しくはニフティの東京カルチャーカルチャーH.Pを参照されたし!

 そして、缶詰本であります。
 アスキー新書から11月10日発売予定で、
『おつまみ缶詰酒場 うまい!酒の肴になる!』
 というタイトル。
 眺めているだけで一杯飲りたくなってしまうコンテンツが満載なのだ。
 みんな、ぜひ買ってくれよな!
 
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Chicken of the Sea 牡蠣の燻製オイル漬け

2009-10-04 12:57:00 | 魚介

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 当方40代のオジサンだが、可愛いものを見たときには素直に
「かわいいなァ」
 と言うようにしている。
 ましてやこんな愛らしい缶詰を見つけた日にゃあ、
「かわいー! うひー」
 と声に出てしまう。
 これはハワイで見つけた缶詰。棚を眺めていたら、人魚が魔法のステッキを振っているのが目に飛び込んできたのだ。
「これが可愛くなくて、何が可愛いか」
 オジサンは修辞的につぶやき、迷わず買い物カゴに放り込んだのであった。




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 ではでは、開缶!
 商品名が示す通り、中身は燻製の牡蠣を綿実油に浸けたものだ。
 こういう缶詰は日本でも何種類か売っている。特に竹中罐詰とかレインボー食品のものは牡蠣の身が大きく、味付けも最高なのだ。
 それに対して、この人魚ブランドの牡蠣はずいぶんと小粒である。
 ともかく、いつもの調理を施すことにする。




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 調理とはすなわち、かくのごとし。

1、EXバージン・オリーブオイルをちょいと垂らす。
2、オーブントースターで加熱する。
3、辛くない玉ねぎのみじん切りを振りかける。

 というものだ。実に明朗、実に安価。しかしこの調理法こそ、カキ燻缶をカンタンに美味しくいただく方法なのでありますぞ。
 さ、そんなわけで、まずひと口...。
 ふーむむむ。牡蠣がちょいと大味だ。小粒だから逆にウマいのかと思ったら、そういうわけではないようだ。
 しかし塩の味付けはほどよく、燻製の具合もちょうどいい。玉ねぎみじん切りも功を奏して、おつまみやオードブルには充分使えるクオリティかも。
 ところで、パッケージ裏側には「美味しいレシピ」が書かれていた。曰く
「フライパンで牛乳とトマトと炊いた米を加熱してイタリアンシーズニングで味付けし、そこにこのスモークド・オイスターとエビを入れて上からパルメザンチーズを掛けよ」
 とあった。
 それはもう、立派な料理というものですなァ。





 内容量:106g
 原材料名:燻製牡蠣、綿実油、塩
 販売:CHIKIN OF THE SEA(米国サンディエゴ)
 製造:中国