缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

つぶ貝

2007-04-27 23:48:10 | 魚介

Tsubu1400

 さて、前回の予告通りであります。つぶ貝の参上であります。
 ここ缶詰blogでは珍しく、千円を超える値段の缶詰さんなのであります。
 和紙風の紙を身にまとい、高級かつご当地逸品的なたたずまいに、ややワタクシはたじろいでおります。




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 読むところが多く、いやが上にも期待が高まっていきますです。
 こういうのを読むのは、わりと好きです。
 要約すると、
「新鮮なうちに浜辺で茹で、化学調味料を使わず詰めました」
 ということらしい。
 いいんでない。




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 おおう。何かこう、妖艶というか、何というか。
 磯のかほりが素晴らしいです。




 

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 かくのごとし。
 薄くそいで、刺身風にしてみました。
 これが、実に美味い。
 茹で加減が絶妙で、固すぎず柔らかすぎず、しゃくしゃくとした歯ごたえ。
 缶詰っぽい匂いも皆無。まさに素材を楽しめる缶詰なんであります。
 この他に、前回ご紹介したパスタにも用いましたが、それもまことに美味かった。
 さすがに高級缶詰さんです。
 願わくば、しょっちゅう食べたい。
 冷蔵庫に、どーんと常備したい。
 その隣には、キャビアの缶詰も、どーんと。
 どーんと、ぱあーっと。「5時から男」で、「花金(はなきん)・花木(はなもく)」。「帰りにさー、ベルファーレ寄っていかなーい?」。ワンレン、ボディコン、デカバッグ...。
 どうもこの、ワタクシはバブル時代の消費文化が、まだ抜けてないようであります...。





 内容量:90g
 原材料名:つぶ貝、食塩、PH調整剤(クエン酸)
 原産国:日本は北海道(スハラ食品




かにみそ

2007-04-14 13:30:57 | 魚介

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Nikkei497_2
 それは、まだ桜の咲く前のこと。
 日経新聞のお仕事に関係して、北海道産の缶詰を、いくつも食べたことがござりました。
 その中から選んだものを、これよりご紹介していこうと思うのであります。
 記念すべき第1回は、かにみその缶詰であります。




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 プルタブを引っ張りあげると...。
 ややや、表面がゼリー状に輝いている。
 原材料を見てみれば、なるほど寒天が入っている。
「寒天で固めたのかあ...はあ」
 肝心の“みそ”の濃度が疑わしいではないですか。寒天で固めるというと、安っぽいゼリー菓子を連想してしまうではないですか。
 しかし口に含んでみると...。
 おおう、予想外に濃厚な味わい。これはほぼ、“かにみそ”そのものでござります。特有のかほりも、こってりと鼻腔から抜けていく。文句なく美味いです。
 そもそも、かにみそなんて、カニの一番美味いところであります。
 そいつを集めて缶詰にしてしまうなんて、なんとゼータクなことか!
 人間の欲望の深さを実感できる、大変ありがたい缶詰なのかもしれませぬ。



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 かくのごとし。
 次回ご紹介する予定の『つぶ貝』とともに、シーフード・スパゲッティと相成った。
 旨味のかたまりである“かにみそ”を味のベースにして、こってりしっかりと仕上がってござります。
 バターを加えたことで、磯臭さを回避しております。たらこスパゲッティと同じ理屈ですね。

 さて、これより続く北海道シリーズ。うまいこといけば、最終回には缶詰づくしディナーとなるやもしれませぬ。読者諸賢よ、乞うご期待!





 内容量:90g
 原材料名:かに甲羅みそ、かに身、みりん、でん粉、小麦粉、水あめ、しょうゆ、寒天、調味料(アミノ酸等)
 原産国:ジャパーン!


腐乳

2007-04-09 12:22:22 | 調味料

Funyu1300

 長いあいだ気になっていた食べ物が、あります。
 “それ”は、ある人によると
「熱々の飯にまぶして、ショーユをたらして食うとたまらん」
 と、おっしゃる。しかし、またある人は
「臭くって辛くって、食べられたもんじゃない」
 と、おっしゃる。
 この場合の「辛い」は、塩辛いという意味らしいですが。
 どうもこの、“それ”に対する具体的なイメージが、わいてこないんであります。
 しかしある日のこと。
 “それ”は突然、私の目の前に現れたのです。 



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 “それ”とは、腐乳(ふにゅう)でありました。
 久しぶりの瓶詰でのご登場。分厚いガラスが、何か頼もしくも思えてくる。
 さて、ふたを開けると...。
 上質の酒粕のようなかほりが、あくまでも控えめに立ち昇ってきますです。
 予想に反して、ずいぶんと品の良いお方なのかも、しれません。
 前評判やパッケージデザインからして、もう一寸、パンチの利いた激しい気性を予想していたのでありますが。




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 今回は、油揚げにチーズを乗せ、そこに腐乳をまぶしてオーブンで焼くというメニューであります。
 このメニューは、過日ご紹介させていただいた、銀座のロック・フィッシュの『おきつねチーズ』を真似てみたのであります。
 




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 かくのごとし。
 熱々のこってりしたチーズに、塩辛い腐乳が合います合います。
 その辛さが、もう、たまらん美味さであります。
 しかし、原料が大豆と乳製品だけなので、若干の生臭さも欲しくなってくる。
 後日アンチョビーを加えてみると、そのほうがぐっと旨味が増すようであります。

 さて、この腐乳。
 そのまま舐めてみると、相当に塩辛いです。辛さの度合いで比較すると、アンチョビーと同等か、もしくは上回るくらいのもの。
 塩分に関して言えば、やはり相当のパンチ力を持っていらっしゃるわけです。
 しかし、その塩辛さを利用すれば、実に美味いものを拵えることが出来る。とくに酒のアテにするようなメニューには、もう最高の刺客かもしれないんであります。 
 これから先、暑くて汗をかく時節には、塩辛いものが欲しくなるもの。今のうちに、じっくりとこの刺客を使ったメニューを考えておこうではありませんか。





 内容量:300g
 原材料名:大豆、食塩、アルコール、胡麻油、凝固剤(硫酸Ca)
 原産国:台湾