缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

SISIG缶、再来

2007-06-21 11:47:04 | 

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後光と花をまとい、ご登場

 この日。
 台場は、大変に暑かった。
 浜辺には、ビキニの女性ならびに短パンのオヤジが、肌を灼こうと集まっていた。
 かくいう私も、オヤジと呼ばれるにはやぶさかでない年齢なのだが、今はそこを追求しないでいただきたい。
 このような浜辺を散歩するときには、目のやり場に困る。
 とても困る。
 意識してビキニ方面を見ないようにすると、それはやはり不自然となる。
 意識するあまり、オヤジ方面ばかり見てしまう。
 それは精神衛生上、あまり健康ではないような気がする。
 かといって、堂々とビキニ方面を鑑賞するような剛胆さも、持ち合わせていない。
「困ったな、夏の浜辺は、困ったな」
 降り注ぐ太陽の下に、まったくそぐわないようなことを考察しながら、我が家に帰ってきたのだ。




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開缶! レバーが入っているぞ

 本日の缶詰さんは、フィリピンのSISIG。ブログ仲間dii-chaiさんのお土産であります。
 これは味付けしたポークチョップの缶詰で、フィリピンではビールのお供になっているそうだ。
 我が家でもさっそく、ビールを用意することにする。
 折しも昼飯どき。
 ナシゴレンのシーズニングも使って、本日は辛~いインドネシア風チャーハンを作ってみるのだ。




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長ネギとともに炒める

 ところで、このSISIG缶。
 実は昨年の2月にも、缶詰blogに登場しております。
 今回は、スパイシー・バージョンということらしいです。
 パッケージデザインに、炎があがっているのが見えます。
 いやが上にも、期待は高まるのであります。




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 かくのごとし。
 SISIG缶が辛いうえに、シーズニングも相当辛いはずなので、覚悟を決めて口中へ運ぶ。
「むむっ...」
 うっひー! かかかっ、辛いっす。
 これは明らかに唐辛子の辛さ。
 口の中が熱くなり、よく冷ましたはずの一口が、非常に熱く感じる。
 その辛さを、いったんビールで流し込んで、小休止。
 するとやはり、涅槃の境地と言いますか、辛さの奥に潜む旨味に、舌がじんわりと喜んでいる。
 SISIGの肉片は、レバーの香りが利いていて、とても美味い。
 ぶーちゃんの旨味があり、かの国では豚肉を美味しく食べる文化があるのだろうなと、推測出来るのだ。

 薄くなった頭頂部から、滝のような汗が流れている。
 早食いしたため、腹もぽってりと膨らんでいる。
 やはり私も、オヤジ方面の仲間だったことが判明したのであります。




 原材料名:豚肉、豚レバー、大豆タンパク、スパイス、シーズニング、砂糖、塩、酢、チリ
 内容量:150g
 原産国:フィリッピン




逆輸入缶詰だっ! INARIZUSHI

2007-06-14 22:17:30 | 総菜

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 これは、なーにか?
 これすなわち、INARIZUSHIである。
 オゥ、ローマ字表記だと、とても読みにくいデスネ。
 すなわち、いなり寿司なんであります。
 読者諸賢よ! 何てぇこった、いなり寿司の缶詰ですぞ!




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 こうっと、裏面を見なせえ。
 つらつらっと、能書きが書いてあらぁね。
 いなり寿司に、ああだこうだもねぇだろうが、しかしこいつは、米国に輸出している缶詰なのでね。
 いろいろとこの、あっちでは、表記に関してやかましいのだねえ。




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 ややっ?
 これは、いなり寿司の皮ではねぇか。
 そうかあ、いなり寿司が丸ごと入っているわけではなかったのか。
 考えてみれば、当たり前ではある。
 それにしても、この整然さを見ていただきたい。たかが缶詰と、あなどるなかれ。
 こりゃあ、ドイツのプロシア流儀もかなわねえくれえの、秩序と心配りってぇものさ。




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 かくのごとし。
 あらためて数えると、お揚げさんは14枚も入っていた。すなわち、おいなりさんを14個もこしらえたわけだ。
 けっこうな量と言わねばならないだろう。
 さて、肝心のお味であるが...。
 この皮、かなり甘い。しっかりと汁をしぼったのだが、それでも相当に、甘い。
 食べ物を保存するには、砂糖をたっぷりと使うのが常道ではあるが、これは缶詰なのだから、これほどの量は必要ないはずなのだ(加熱・殺菌してあるから)。
 何となれば、これは甘いものが好きな米国人向けの味付けなのかも、知れぬ。

 ところでこの缶詰。ブログ仲間のNoritanが、お土産に買ってきてくれたものの1つだ。
 逆輸入缶詰シリーズとして、いくつかいただいたのである。
 缶詰ブログは、こうして世の人々の厚意と人情によって、成り立っているのだなぁ。
 くうっ!





 内容量:284g
 原材料名:大豆、水、大豆油、塩、砂糖、醤油、グルタミンサン・ナトリウム
 原産国:日本




ああ、青春のシーチキンご飯・・・祝! 缶詰ブログ3周年

2007-06-08 15:25:20 | 魚介

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ゴージャスな紙箱入りツナ缶だ

「先輩。シーチキン1個買ってきて、炊ぎません?

 これは、およそ二十年前の、筆者の台詞である。
 学生時代に、男ばかり四人で暮らしたことがあった。
 そこではおかしな事柄がいくつも起きたのだが、
(興味を持たれた御仁は『桜町荘セレナーデ』シリーズを読まれたし)
 食生活となると、いかにも貧しげであった。
 この四人が格別にビンボーだったわけではない。しかしそこは若さゆえ、食事にはまるで無頓着なのである。
 何となれば、実にいい加減なものばかり、喰っていた。
 ちなみに言うと、上記の台詞の「炊ぎ」という濁音、私のお国訛りである。
 私は東北の出身である。上京して、すばらぐのあいだは、この訛りが抜げねがったんだわ(語尾上がる)。




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海の神ポセイドンとは畏れいる

 さて。
 当『缶詰blog』の開始は、2004年の6月のごどであった。
 いつのまにか、丸三年が経過すたわげだ。三年つうのは、はあ、実に長い時間だべ。
 あっ、いけない。元に戻さねば。
 かつて、歌手のちあきなおみが、名曲『喝采』の中でも
「♪あれは三年前...」
と歌っていたくらい、三年というのは感慨深いスパンなのである。
 それはともかく。
 本日は四年目突入記念のエントリー記事である。
 ここは昔に立ち返り、青春時代によく食べたメニューを、再現してみたいのである。
 すなわち、ビンボーシーチキンご飯なのである。





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今回はイタリア産のツナ缶である
ブロック肉がいかにも美味そうだ





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磨いだ米の上さ、ツナっこを乗せで...





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こうっと、ショーユを垂らすて
若ぇ頃は、ショーユたっぷりだったなや




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 かくのごとし。
 米と、ツナと、ショーユのみ。当時のレシピを忠実に再現してみた。
 本当は、
「せめて米を昆布で炊こうか」
「別の調味料も加えようか」
など、いろいろと迷いも生じたのであった。
 若かったからこそ、こんなものをがつがつと食べたものの、今となっては不味いだろうなと思ったのである。
 そこを、あえて、ビンボーレシピのままにした。
 昔の自分と、向き合ってみた。
 ところが、これを一口食べてみて、驚いた。
 実に美味いのである。
 もう、すっかり喰い飽きたはずのツナが、ふくいくたる香りで迫ってくる。
 まぐろの旨味が米に移り、そこにショーユがほどよく絡んでいる。
 炊飯器の底の、ショーユの焦げついたあたりの飯が、もう、たまらない。
 これは昔のように、思いきって4合炊いでも、いがったかも知んね。
 そうすて、がつがつと、器にかぶりつくようにすて喰っても、いがったかも知んね。

 ともあれ、読者諸賢よ。4年目に突入の我らが『缶詰blog』、これからも乞うご期待!





 内容量:200g(固形量150g)
 原材料名:マグロ、オリーブオイル、塩
 (おお、オリーブオイルであった。だから美味かったのかも)
 原産国:イタリア

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