缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

GoGoGo ! ツナのシシグだっ!

2008-09-20 18:03:11 | 

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 最近、東京ローカルのテレビ局『東京MXテレビ』で、午後9時から『マッハGoGoGo』を放映しているのだ。
 子供の頃に、面白くて面白くて、欠かさず観ていたアニメであった。
 今、少々気になって調べてみたのだが、このアニメは1967年の放映だという。
 筆者が1歳のときである。すると、すでに再放送で観ていたのだろうか。
 ともあれ、以前「イカのショーユ煮555!」で大好評だった555シリーズの第2弾、ツナのシシグをご紹介させていただきたいんであります。
 シシグというのはフィリピンの食べ物。レバーを多く含んだポークチョップで、辛く辛く味付けしてある。
 555シリーズを送ってくれたdii-chaiさんによると「現地ではこれを肴にビールを飲みます」とのこと。確かにビールにはサイコーの味付けなのだ。




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 そおれ、パカッと開缶。
 んー、この、お酢と唐辛子が混ざった匂い。たまらなくいい匂いです。
 シシグは豚肉のものしか存じ上げなかったけど、こうしてツナをミックスしたものがあったのですね。
(シシグ缶を紹介した記事はこちら




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 かくのごとし。
 スプーンでちょいとすくって、一口いただいてみる。
 うほっ、辛い。辛いけど、それは舌がヒリヒリと痛むほどではない。
 そこに酸味が加わっているのが奥深い。
 意外なのは、ツナの旨味。
 ツナが混ざって大正解でっす。
 当初は「肉100%じゃねえのかよ、ちっ...」と少々バカにしていたのだ。
 それが読者諸賢よ。ツナが旨味たっぷりのおつゆを内包している。
 つまり、ぱさぱさしてないのだ。ああ何と美味い肴だらう。
 こりゃ、どうあってもビールを飲まねばならぬ。

 しかし、あれですな。魚が美味くなってくるってぇのは、歳をとった証拠かもしんないですな。
 何といってもマッハGoGoGo世代ですからな。ビール飲んだら、ハイボールでも飲むか。




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トルティーヤに使っても美味であった

 内容量:150g
 原材料名:ツナ、植物タンパク質、豚レバー、豚脂、大豆油、玉ねぎ、ビネガー、砂糖、塩、スパイス類、ビタミンA
 原産国:フィリピン




缶詰のある風景『ライムライト』 K.T.キッパーヘリング(ライト)

2008-09-02 07:05:02 | 連載もの 缶詰のある風景

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「そうだ、食事にしようか。このすてきな燻製ニシンはどうかな?」
 チャールズ・チャップリン『ライムライト』

 今回の『缶詰のある風景』は映画のワンシーンである。それも、名画といっても過言ではないチャップリンの『ライムライト』なのである。
 のちにプリマドンナとなるテリーを自宅で静養させるチャップリン。彼女の絶望した人生観に対して、チャップリンはユーモアを交えた回訓を与えるのだが、その名台詞は現代でもよく引用されている。
「人生に必要なのは勇気と想像力、それといくばくかの金だ」というのも、このライムライトの中で登場するのだ。
「人生はみじめで辛い。だが素晴らしい」
 これも得心のいく名台詞。ほろ苦さとユーモアのバランスが、さすが英国人だなと感心する。
 しかし缶詰blogでは、名台詞よりも食べ物に反応してしまうのである。チャップリンが尻尾をつまんでぶら下げ、テリーに見せた2尾の燻製ニシンが非常に気になったのである。




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 そこで本日は、燻製ニシンの缶詰。
 燻製されているということ、さらにオイル漬けになっていることをのぞけば、我が国のソフトタイプの身欠きニシンとそっくりである。




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 かくのごとし。
『ライムライト』では、肝心のニシンを食するシーンは出てこない。英国らしい食べ方というのが思いつかなかったので、ライ麦パンに乗せてみたのだ。
 では、失敬して一口...。
 むっ、見た目以上に美味い。燻製臭が強く、さらにニシン独特のエグさを感じさせる匂いも強いが、噛むと旨味がじっくりとにじみ出てくる。
 そこはやはり、我が国の身欠きニシンと同じなのである。
 ライ麦パンも味・香りが強いので、燻製ニシンに負けていない。個性の強いもの同士でマッチしたようだ。




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 ところで、この日。
 缶詰blogはエイ出版(エイは木偏に世)さんの『月刊ライトニング』の取材を受けた。
 我が家にプロのカメラマンが入り、缶詰たちはたくさんのフラッシュを浴びて嬉しそうだった。
 10月号『It's a Collector's World 26人のモノとストーリーで綴る...おかしなおかしなコレクター列伝』という企画で、筆者はその番外編に登場している。現在書店で発売されているので、読者諸賢の方々は売り切れないうちにご購入されたし!

 ともあれ、燻製ニシンである。
 サンドイッチだけではつまらないので、かくなる上は...。




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 ニシンそばであります。
 しかしこれは脂臭く、かなりの失敗作であった。




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 ニシン漬けであります。
 これは会津の郷土料理で、身欠きニシンをショーユと酢の混合液に漬け込んだもの。あいだに山椒の葉っぱを入れるのが特徴なのだ。
 これは美味かった。脂の乗ったニシン漬けという、一風変わった一品となった。簡単に作れ、酒の肴に最適。酸っぱいのがお好きな御仁にはオススメである。

 折しも、秋。チャップリンの映画でも観ながら、また新たな缶詰を楽しもうではないかい。




Lightning471 内容総量:190g
 内容総量:190g
 原材料名:ニシン、植物油脂、塩
 原産国:アイルランド(輸入販売:川口貿易