缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

何もかもみな懐かしい・・・さらばコンビーフ枕缶 愛の巻き取り鍵!

2020-02-10 10:42:44 | 

ノザキのコンビーフが枕缶をやめる。

このニュースで、世間は上を下への大騒ぎである。

コンビーフといえばこの形、枕缶が世界基準だった。

なぜ枕缶というのか。その由来は、江戸時代などに使われた、髷を結ったまま眠れる枕に似ているからだという。

そんな由来を聞けば、あらためてその歴史の長さを実缶してしまう(江戸時代にコンビーフはなかったけど)。

今回はそんな枕缶とのお別れ企画であります。大事に取っておいたノザキの「上級コンビーフ」を開けるのであります。

すでに終売してしまった、ゴージャスでセレブリティな商品であります。

 

内容量190gの大型枕缶。全身がゴールドに輝いている。

 

 

このくるくる巻き取る道具の正式名称は巻き取り鍵。

言い得て妙、というか、名称が用途を缶潔にあらわしております。

その巻き取り鍵もゴールド。さらに、それを貼り付けるシールまでゴールド。素敵すぎるぞ。

こんなにバブリーなコンビーフは、もう出てこないかもしれない。

 

 

 

このとっかかりを鍵穴に差し込むのが最初の儀式。

 

 

くるくる巻いていけば、中から牛肉様がお出ましになる。

この瞬缶がたまらない。

人力と道具だけで金属缶を切り開いていく。そしてその先には肉。

何か、人類の根源的な悦びが湧き上がる瞬缶だ。

 

 

巻き取り部分のアップ。よく見ると中央に切り目が入っている。

これは、巻き取りの途中で千切れてしまう欠点を克服した切り目なのだ。

実は枕缶も、細かい部分をきちんとアップデートしていたわけであります。

 

 

全部を巻き取ったら開缶。上部をつかんでていねいに引っ張ると...。

 

 

かくのごとし。この開け方が出来る人は“コンビーフマイスター”と呼ばれている(ウソです)。

僕もこの開け方を習得するまで10年掛かった。

 

 

ご覧あれ! この圧倒的な存在缶(感)。

凛とした佇まいには畏怖さえ抱いてしまう。

しかし、こんな体験も間もなく出来なくなるのだ。

物事の終焉って悲しいものですね。

何もかもみな、懐かしい。