缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

鮭の心臓缶

2011-12-31 18:14:14 | 魚介

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鮭がジロリと睨むパッケージ。迫力満点だ

 2011年は、いろんな意味で心臓に良くない年だった。
「もっと自分の心臓が強ければ...」
 こう願わずにはおれない年だった。
 筆者は生来、気が弱い。脅かされるのが嫌いだし、ホラー映画なぞもってのほかである。
 告白するが、[エクソシスト]をこれまで一度も観たことがない。
 あの映画が日本で公開されたとき、どういうわけか家の近所の電柱に、ポスターが設置された。
 幼い筆者は、そのポスターを見ただけで震え上がった。しかし買い物で必ず使う道だったので、夜などは数メートル手前からあらぬ方向を見据え、道の反対側を通ったのであった。
 そういうわけで、強壮を願う筆者としては、2011年の締めくくりを鮭の心臓缶にしたいと思う。




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開缶! 鮭の心臓はこんなカタチだったのか
数えてみると15個入っていた
即ち鮭15匹分である




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 かくのごとし。あらかじめ湯煎して温めてある。
 甘辛く煮付けた煮魚の匂いがしていて、そこにレバーっぽい匂いが混ざった感じ。
 そのまま食べてみると、しっかりとした歯応えがあって、ちょいと砂肝に煮ている。内臓っぽい臭みはあまりなく、なかなかウマい。
 ただ、そのまま15個をつまむと飽きてくるので、すり下ろしたショウガと白髪ネギを加えてみた。
 すると俄然、小料理屋で食べているような風味に変わった。やはり缶詰にはフレッシュな薬味が有効なんであります。
 そこにさらに、最後はゴマ油を垂らして食べてみた。フレバーが変わることでまた違った魅力が出てきて、実にいい組み合わせとなった。

 こうして筆者は、鮭の心臓15個を食べ尽くしたのであった。
 我が心臓もきっと、強力な心臓に生まれ変わることでありましょう。




 内容量:50g
 内容総量:80g
 原材料名:鮭の心臓、砂糖、還元水飴、ショウガ、醤油、みりん、唐辛子、調味料(アミノ酸等)
 原産国:日本(札幌市・(株)北都
 参考価格:700円前後
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ツナ缶でニース風サラダ

2011-12-26 12:20:13 | 魚介

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製造後は半年寝かせて出荷するという(!!)
由比缶詰所のまぐろオリーブ油漬け

 クリスマスも終わって、いよいよ押し詰まってきた。
 仕事やら遊びやら大掃除やら、いろんなものに押され、詰まってきた。
 しかしこの、ぎゅうぎゅう詰まった感じは、決して悪くない。
 予定がなくてぼーっとしてるより、ずっといい。
 缶詰だって、中身がぎゅうぎゅうに詰まってるから嬉しいのだ。
 そんな忙しない年の瀬。忙しくて野菜がなかなか摂れず、
「生野菜バリバリ食べたい」
 こう思っていた。
 なので本日は、ツナ缶を使ってニース風サラダを作ろうと思うんであります。




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開缶! 切り身が大きいファンシータイプである
ひと口つまむと、やっ。噛みしめるたびうま味がにじみ出る

 


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ここでおもむろに野菜を切り始める
冷蔵庫に残ってる野菜をみんな使っちゃおう




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大皿に野菜を盛りつけ、上からツナをたっぷり乗せる
大きい身を手でほぐすのは快感だ




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 かくのごとし。
 野菜の他に、具にアンチョビを刻んだものも入っている。それとオリーブ。
 どちらも缶詰を使ったので、このサラダはツナ缶、アンチョビ缶、オリーブ缶と缶詰づくしなのだ。
 ドレッシングはEVオリーブ油と黒コショウのみ。
 ではでは、早速ひと口...。
 むっ。油漬けのツナなのに、上からEVオリーブ油をかけてもしつこくない。むしろEVオリーブ油のフレッシュな風味は必須であります。
 それと、個々の野菜の味も生きている。口中でツナとミックスしても、混ざり合った味にはならず、それぞれがちゃんと味わえる。
 しょっぱいアンチョビとオリーブがいいアクセントであります。
 これは材料さえあれば簡単に出来るので、忙しないときにぜひ、お試しいただきたいと思う。
 まっ、真冬に食べるには少々、ひんやりしたメニューではありますが。




 まぐろオリーブ油漬け
 内容総量:185g
 原材料名:ビンナガマグロ、オリーブ油、食塩、調味料(アミノ酸等)
 原産国:日本(静岡市清水区・由比缶詰所
 参考価格:約350円






沖縄ホーメルのビーフシチュー缶

2011-12-24 09:09:04 | 汁物

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沖縄は12月でも上着いらず

 クリスマスであります。
 今年は大変な一年だったけど、この日だけは
「笑顔で過ごしてもいいんじゃない」
 そういう節目であります。
 そこで、クリスマスらしい缶詰を開けようと思い立ち、品定めをした。
 品定めをしたついでに、その製造企業を訪ねようという気が起こった。
 なので早速、羽田からヒコーキに乗って、高度1万2000メートルをすっ飛んでいった。
 その訪問先は沖縄ホーメルであります。




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受付前には巨大スパム®缶があった(実は机)
案内をしてくれたのは上原永司課長




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エメラルドに輝く中城湾のすぐそばという立地
工場内もしっかり見学させていただいたが、
秘密のノウハウぎっしりなので非公開としたい




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応接室に並ぶ商品群




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スパム®は米国ホーメルからの輸入販売だ




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トニー賞受賞のミュージカル「スパマロット」記念缶
日本でも1月9日(月)~1月22日(日)に公開されるゾ




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沖縄ホーメル社長の比嘉昌治氏にもお会いできた




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 ということで、気温も人も暖かかった沖縄を想い出しつつ、開缶するのはビーフシチュー缶。
 言わずもがな、沖縄ホーメルの製造であります。
 彼の地ではポークランチョンミート、ツナ、コンビーフハッシュに続いて人気の高い缶詰らしい。




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上部より底部の径がわずかに狭い
だからこうしてきっちり重ねられる
これが実はすごく助かるんです




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イージーオープンじゃないのでキコキコ開けよう




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開缶! 薬師丸ひろ子さん、お元気ですか




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鍋に移してぐつぐつ温める
冬はスロークッキングが心地よい
(缶詰クッキングだけど)




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 かくのごとしでメリークリスマス!
 具はジャガイモ、人参と牛肉が入っているのだが、その牛肉のボリュームがすごい。掘っても掘っても肉が出てくる。
 そこに彩りとして、蒸したカボチャとブロッコリーを添えた。
 それでは早速、ひと口...。
 やっ、これはトマト味のシチューであります。通常、ビーフシチューというと焦げ茶色のデミグラスソースが使われるが、このホーメルビーフシチューは違う。トマトの柔らかい酸味が利いたさっぱり味であります。
 筆者はキャンプに行くと、よくこういう料理を作る。深鍋で肉・野菜を炒めた後、トマト缶をブチ込んでぐつぐつ煮込むのだ。
 そういう素朴な風味が、このビーフシチュー缶で味わえる。
 なお、缶詰独特の匂いが気になる方には、ナツメグを振りかけるのをオススメしたい。
「ちょっと利かせすぎかな?」
 くらい多めに振りかけるのがコツであります。




 内容量:360g
 原材料名:牛肉、野菜(ジャガイモ、人参)、でん粉、トマトペースト、食塩、香辛料、砂糖
 製造国:日本(沖縄県・沖縄ホーメル
 参考価格:500円程度






ツナとタイカレー缶

2011-12-18 10:56:04 | 汁物

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2011年9月発売。味は本格派

 タイ料理の魅力は、スリランカと並んで世界一と言われる辛さがまずある。
 そこにレモングラスやコブミカンの爽やかさ、さらにココナツミルクの甘い香りが加わるから、その風味はいかにもエキゾチックだ。
 我が国でもすっかりタイ料理が定着した。缶界(缶詰業界)でもトム・カー・スープグリーンカレーなど、本場タイランドからタイ料理缶が輸入されているのだ。
 いや、それにしても...!
 ホントにタイ料理は辛い。今、前出のリンクを貼るために過去記事を眺めたのだが、グリーンカレーなどは思い出すだけで発汗してしまった。
 しかし今回ご紹介するタイカレーの缶詰には、そこまでの激烈な辛さはない。日本企業が手掛けたとても美味しいカレー缶だ。




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ツナ缶大手いなば食品が作るツナとタイカレー
まずは湯煎して熱々にしてやる




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業界で言う箸上げの図。これはレッドカレー




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 かくのごとし。今回はレッドカレーをご紹介しております。
 それでは早速、ひと口...。
 むっ、充分に辛い、しかしレロレロになるような辛さではない。辛さの内部にうま味、コクが含まれていて
「辛いけどやっぱウマいや!」
 快哉を叫びたくなるお味であります。
 手で千切ったというツナ(カツオ)は、噛みしめるたび、じゅわっとカツオのいい味が湧き出してくる。
 これが100円程度で買えるんだから、コストパフォーマンスは素晴らしくいい。
 あとはパッケージデザインがもっとエキゾチックだったら、言うことないなァ。




 内容量:125g
 原材料名:かつお、ココナッツミルク、レッドカレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、ガランガル、こぶみかんの葉、シャロット、ムング豆)、砂糖、大豆油、唐辛子、こぶみかんの葉、増粘剤(加工デンプン)、クエン酸(レッドカレー)
 原産国:タイ(製造・販売いなば食品






ドライなっとうの缶詰

2011-12-16 09:20:47 | 総菜

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これがドライなっとう缶。3種類も出ているのだ

 読者諸賢よ、納豆の缶詰であります。
 とうとう納豆が缶詰になったのであります。
 とはいえ、あのねばねば納豆がそのまま収まっているわけではない。ある技術によってパラパラに乾燥させた納豆が入ってるのだ。
 このドライ納豆は、缶詰になる前に、一部で非常に人気の高い商品として知られていたという。



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 それはJAL国際便で提供されているドライなっとうなんであります。
 これを作るには、まず普通のねばねば納豆を仕入れて、それを減圧状態で油で揚げるらしい。
 原材料費も手間も掛かっているスナックなのだ。




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 いりこ入りを開缶!
 全体の匂いを嗅いでも納豆臭はない。試しにひと粒、鼻腔に近づけて嗅いでみると、おお。ほんのりと納豆の香りがするぞ。
 面白くて何度も嗅いでいたら、粒が鼻の中に吸い込まれそうになった。賢明なる読者の方々は、けっして真似をされないようご留意いただきたい。
 まっ、それはともかく、ひと口...。
 ふむふむ。食感はあくまでポリポリ、さくさく。これは、あれです。でん六ミックスに入ってるような豆、あれが薄味になって、納豆の香りがついた感じ。
 と思っていたら、やっ。
 口中で、わずかにねばりが出てきたぞ。
 これは面白い。
 見た目には乾燥しているけど、その中では納豆菌が胞子状態で生きているのだという。その胞子は、ある程度以上の水分が与えられると、再び活性化するらしい。
 つまり、体内に収まると納豆菌が活動を開始するのだ。これはすごいことだ。




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 食べ残した時のためにフタも付属してる。ちょっと嬉しい。
 薄味だし、大豆食品だし、ちゃんと納豆菌が復活を遂げるし。
 すごく身体に良さそうな缶詰でありました。




 内容量:40g
 原材料名:納豆、植物油脂、かたくちいわし(いりこ入りバージョン)、砂糖、白ごま、香辛料
 原産国:日本(製造・販売:(株)フォルッツア FT)
 ※頂きものなので価格など不明。分かり次第追記します