突然ですが、筆者はここに宣言します。
缶詰の王様はサバ缶だと。
サバ缶に比べれば、鮭缶なんぞ足元にもおよばない。ましてやカニ缶なぞ足元の下、地下1階くらいの存在である。
では、どうしてサバ缶が王様なのか。
それは安いからであります。
「ずいぶんと安い王様もいたもんだな」という声もありましょう。
しかし、安いだけじゃない。美味しいんです!(J.カビラ風にいってください)。
さばの水煮に、たっぷりとしょうゆをかけ回し、そいつで熱々のご飯を頬張る幸せといったらない。
ということで、本日はリリーコーポレーション(菱食)のさば水煮(平釜炊き塩)に登板を願ったのであります。
ぱかりっと、開缶。
缶内側に身がみっちりと詰まっている、このみちみち感がおトク感を呼ぶ。
ところで、このあいだTBSのはなまるマーケットでサバ缶の特集をやってました。
放送に先立って、サバ缶を使ったレシピを視聴者から募集したらしいんだけど、その中に極めて興味深いレシピがあったのだ。
それをぜひ、読者諸賢にもお教えしたいと思う。
こんな具合でサバ缶は待機
お椀にはめんつゆを投入してある
刻んだ薬味と、そーめんが一盛り...。
何と、さばを汁ごとめんつゆへ投入っ!
めんつゆの表面には脂が拡がっていく
かくのごとし。
ほぐしたさばとそーめんを一緒に食べるんであります。
何でも山形県ではスタンダードな食べ方だそうだ。
筆者もこれは初体験、まずは一口いかせていただきまする。
やっ、さばの味があまりしないぞ。
さばの脂と特有の匂いが、めんつゆの塩辛さに吸収されております。
薬味もそれなりに役目を果たしているようだけど、ともかくあのサバ臭がしないのだ。
そこでわざと血合いの部分で食べてみると、やっといつものさば臭が感じられた。
あのですね、これすごーく美味しいです。
薬味だけでは物足りないそーめんに、コクが加わってる。
つゆを啜ってみても生臭くない。さばの脂がはんなりと品良く舌に乗り、澄明な味わいさえ感じられる。
サバ缶をここまで使いこなすとは、山形県民は相当民度が高いのでありましょう。
結論:やっぱりサバ缶は王様なのだ!!
固形量:135g
内容量:180g
原材料名:さば(ノルウェー産)、食塩
原産国:日本、リリーコーポレーション(製造:福井県小浜市、福井缶詰)