缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

缶詰の王様はサバ缶だっ! リリーのサバ缶でそーめんを食べる

2009-05-31 18:46:53 | 魚介

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 突然ですが、筆者はここに宣言します。
 缶詰の王様はサバ缶だと。
 サバ缶に比べれば、鮭缶なんぞ足元にもおよばない。ましてやカニ缶なぞ足元の下、地下1階くらいの存在である。
 では、どうしてサバ缶が王様なのか。
 それは安いからであります。
「ずいぶんと安い王様もいたもんだな」という声もありましょう。
 しかし、安いだけじゃない。美味しいんです!(J.カビラ風にいってください)。
 さばの水煮に、たっぷりとしょうゆをかけ回し、そいつで熱々のご飯を頬張る幸せといったらない。
 ということで、本日はリリーコーポレーション(菱食)のさば水煮(平釜炊き塩)に登板を願ったのであります。



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 ぱかりっと、開缶。
 缶内側に身がみっちりと詰まっている、このみちみち感がおトク感を呼ぶ。
 ところで、このあいだTBSのはなまるマーケットでサバ缶の特集をやってました。
 放送に先立って、サバ缶を使ったレシピを視聴者から募集したらしいんだけど、その中に極めて興味深いレシピがあったのだ。
 それをぜひ、読者諸賢にもお教えしたいと思う。



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こんな具合でサバ缶は待機
お椀にはめんつゆを投入してある
刻んだ薬味と、そーめんが一盛り...。



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何と、さばを汁ごとめんつゆへ投入っ!
めんつゆの表面には脂が拡がっていく



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 かくのごとし。
 ほぐしたさばとそーめんを一緒に食べるんであります。
 何でも山形県ではスタンダードな食べ方だそうだ。
 筆者もこれは初体験、まずは一口いかせていただきまする。
 やっ、さばの味があまりしないぞ。
 さばの脂と特有の匂いが、めんつゆの塩辛さに吸収されております。
 薬味もそれなりに役目を果たしているようだけど、ともかくあのサバ臭がしないのだ。
 そこでわざと血合いの部分で食べてみると、やっといつものさば臭が感じられた。
 あのですね、これすごーく美味しいです。
 薬味だけでは物足りないそーめんに、コクが加わってる。
 つゆを啜ってみても生臭くない。さばの脂がはんなりと品良く舌に乗り、澄明な味わいさえ感じられる。
 サバ缶をここまで使いこなすとは、山形県民は相当民度が高いのでありましょう。

 結論:やっぱりサバ缶は王様なのだ!!



 固形量:135g
 内容量:180g
 原材料名:さば(ノルウェー産)、食塩
 原産国:日本、リリーコーポレーション(製造:福井県小浜市、福井缶詰


竹中のオイルサーディンでパスタ・シシリエンヌ

2009-05-26 13:48:43 | 魚介
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 とうとう、缶詰blogに大御所さんがいらした。
 竹中罐詰さんのオイルサーディンである。
 これは、知っている人は知っている、知らない人は知らないという(当たり前だ)、缶界ではとても有名な缶詰なのだ。
 銀座のバー『ロックフィッシュ』でも、このオイルサーディンの美味しさに衝撃を受けて、つまみに缶詰を出すようになったという。
 たいした缶詰なんであります。




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 開けてみればこの通り。
 精緻、規律、欣喜、品格。
 こういった、普段はあまり使わない単語が出てくるほど詰め込みが美しい。
 多くのオイルサーディン缶は、イワシを缶の長辺に対して平行に入れていくのだ。
 ところが竹中は短辺に沿い、互い違いに詰めている。
 もう、たまんないです。
 皮が絹織物みたいに輝いている。
 真ん中には月桂樹の葉が、ひっそりと一枚。




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 ここで筆者は、おもむろにニンニクを刻み始めるのである。




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 そいつを松の実、フェンネルとともにオリーブオイルで炒め始めるのである。




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 ニンニクに火が通った頃合いに、レーズンとオイルサーディンを投入する。
 塩胡椒も振っておく。
 ここでオイルサーディンを、1尾つまんでみる。
 うーむむ、実に品の良い味。
 味付けは少しの塩だけで、あとはイワシ本来のうまみがじわじわと舌の上に広がってくる。エグみがまったくない。
 オイルは綿実油という、綿の種を絞って得られる高級オイルを使っている。こっくりとした丸い舌触りで、ほんのり甘い。しかし飲み込んだあとはすっきり切れる。




 

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 この間にパスタを茹でておくのが上手い手です。




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 かくのごとし。
 イタリアはシチリア島の名物、イワシのパスタ(パスタ・コン・サルデ)であります。
 僕はこのメニューを知らなかった。村上春樹のエッセイを読んでいたら、出てきたんであります。
 以下、その部分を抜粋(『遠い太鼓』講談社文庫)。

「パスタに鰯と松の実とフェンネルとレーズンを混ぜたとても香ばしい料理。内容の取り合わせがちょっと奇妙に感じられるかもしれないが、実際に食べるとなかなかなごんだ味わいがある」

 ということで、まずは一口...。
 ふむふむ、抜粋させていただいた言葉通りだ。
 レーズンの甘みが意外にも合っている。酢豚のパイナップルとは違って、それほど主張してこないのだ。
 フェンネルの香りがいい。
 しかしこの香草は、好きな人にはいいけど、苦手な人にはダメだと思う(当たり前だ)。
 ちなみに、イタリア語でフェンネルはフィノッキオ(Finocchio)という。
 そしてフィノッキオというのはおチン○○という意味もある。
 男性諸賢が彼の地に行かれる場合は
「オレ、フィノッキオ大好き!」
 なぞと大声でいわないほうがいいかと思う。




 この缶詰は『缶詰まにあくす』のsotomichiさんからいただいた。感謝多謝。

 固形量:65g
 内容総量:105g
 原材料名:いわし、綿実油、食塩、月桂樹の葉
 原産国:日本(京都・竹中罐詰)

 


GOYA タコのオリーブオイル漬けとイカの辛みオイル漬け

2009-05-23 11:50:35 | 魚介

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 スペインでは、ぐでんぐでんに酔っぱらった人を
「このタコが!」
 というらしい。
 タコにとっては迷惑な形容だが、そういう国に限ってタコが好きなのだ。
 日本も同じ。
「この好かんタコ」などといったりしながら、タコをあらゆる手段を使って食べている。
 タコの名誉は回復されるが、タコのお命は狙われる。
 タコの幸せとは何だろう。



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 ということで、本日はスペイン産のタコの缶詰。
 スペイン語ではタコを「プルポ」という。
 プルポを塩湯でして、オリーブオイルに浸けたものらしい。



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 こちらはオマケのイカ缶。
 イカスミごと、“ホットソース”に浸っている。
 イカスミの香ばしい匂いが立ちのぼる。オマケといいながら、タコよりも美味そうに思えてきた。
 ちなみにイカはスペイン語で「カラマリ」だ。



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 皿に一部を開けてみる。
 タコの切り身が大きい。元の個体が大きかったのだろう。
 何となく、念仏を唱えておく。
 イカは細かくちょん切られているので、元の大きさは分からない。
 ちょいとつまんでみる。
 やっ、タコは歯ごたえもあり、独特の繊維質も味わえる。
 味付けが薄い塩味で、とても上品。
 イカも美味い。イカスミのコクがまとわりついていて、飲み込んだあとにピリッと唐辛子の辛みがある。
 このまま、ワインとかシェリーの当てにしたら最高。



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 かくのごとし。
 昼食時だったので、スペイン風焼きそばにしてみた。
 もっとも、スペインに焼きそばがあるのかどうか知らない。缶詰のオリーブオイルで炒めたので、そうなってしまったのだ。
 ではでは、失敬して一口...。
 ふーむむむ、美味しいといえば、美味しい。
 しかし、オリーブオイルで仕上がった焼きそばというのが妙な感じである。
 一寸、茫漠とした味なのだ。
 主役のタコは影が薄くなった。自身のスミにまみれたイカは旨味が強く、そのうえ麺にもその旨味を移してやっている。
 オマケだったイカは、実は気配り上手のいい奴だったのだ。
 こうなるとタコが気の毒になってくる。しょうがないからまた念仏を唱えることにした。
 また食べてやるかんな。




 内容量:113g
 タコの原材料名:タコ、オリーブオイル、塩
 イカの原材料名:植物油、トマト、玉ねぎ、イカスミ、スパイス、塩
 原産国:スペイン(GOYA FOODS




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SPAM缶 ベーコン

2009-05-09 12:27:59 | 

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 夏を予感させる、梅雨前のひととき。
 こういう季節はジャンクフードが食べたくなる。
 照りつける陽光の下では、キチンと仕事を施した寿司なんかは似合わない。
 ホットドッグとかハンバーガーとか、ケチャップまみれのフレンチフライなんかが似合う。
 スパム缶を使ったやっつけ料理なんかが似合う。
 そこで本日登場するのは、「ベーコン」と大書きされたスパム缶である。



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 缶の裏側には博士がいるかと思ったら、BLTサンドイッチのレシピが描かれていた。
 このスパムをベーコン(B)とすれば、レタス(L)とトマト(T)を使えば確かにBLTサンドにはなる。
「これってスパム缶でしょ。ベーコンじゃないでしょ」
 という声もどこかから聞こえてきそうだが、そこはいつもの妄想イマジンで補って、米国ホーメル社を許してあげようではないか。



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このデカいプルタブが好き



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ぱきりっと開缶っ!
この肌色、やはりいつものスパムである



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 で、スライスしたスパムを茹でる。
 気分的にはフライパンでかりりっと焼きたいところだが、こうして茹でると余分な脂と塩分が抜けるのだ。
「ジャンクフード食べたいっ」といいつつ、中年のおじさんはこういうことをしちゃうのだ。



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 かくのごとし。
 ジャンキーな軽食、スパムマフィンの完成である。
 ではでは、失敬して一口...。
 ふむー。かすかにベーコンの匂いがするような気もする。
 試しに茹でていないものを食べてみると、通常のスパムよりも塩辛さがマイルドになっているようだ。
 違いといえば、そんなものである。
 ところで、スパムを使ったジャンクフードといえばスパムむすびやスパム寿司もある。
 ワイキキのABCストアでは、保冷ケースの中でスパムむすびが売られていた。
 熱く焼けたワイキキビーチに、なぜかスパムおにぎりは良く似合うのであった。



 内容量:340g
 原材料名:忘れました
 原産国:米国





ハワイの缶詰事情

2009-05-04 11:56:20 | 缶詰旅行

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 世は大型連休の真っ只中。読者諸賢はいかがお過ごしでありましょうか。
 筆者は連休の前半を利用して、米国ハワイ州に旅行してきた。
 目的はもちろん、缶詰の収集である。
 筆者が海外旅行に行くのは、すべて缶詰のためなのである(うそです)。



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 ここはオアフ島ホノルルにあるフードパントリーというスーパーの缶詰売り場。
 ニューヨーク市と同じく、品数がとても多かった。
 しかしじっくりと眺めてみると、同じ品物をたくさん並べているのが分かる。



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 そして買ってきたのが、こいつらであります。
 しかしハワイ製の缶詰は見当たらなかった。
 オアフ島に農園があるドールのパイン缶でさえ、よく見たらフィリピン製であった。
 値段も90セントくらいから3~4ドル程度が多く、我が国と似たようなものであった。



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 最後にハワイらしい写真を1枚。
 これはワイキキビーチに日が沈もうとしている、まさにそのときである。
 浜辺には観光客が集まり、それぞれ写真を撮ったり、落陽を眺めていたりした。
 皆さんも年に1回の大型連休を、どうぞ楽しく過ごしてくだされ。