こう寒いと、スープが飲みたくなる。
あっさりとした味噌汁より、脂っこい、西洋のスープが欲しくなる。
こういうときに便利至極なのが、我らが缶詰さんである。
ということで、本日はキャンベルのチキン・ヌードル・スープ缶。
この剛毅さと朗らかさを併せ持つデザインは、やはり秀逸だなと思う。
筆者はこの外国語表記に目がない。
幼い頃に、西洋文化に憧れたせいでありましょう。
懇切丁寧なイラストがまた、いいのだ。
本日も、パカッと開缶。
どうもこの、気温の低い時期に開ける汁物缶は、見た目がよろしくない。
固まった脂が表層に漂い、奥では麺がたゆたっている。
何かこう、むくつけき様子である。
せめて野菜を足そうと、インゲンを用意する。
片手鍋で茹でるだけという、何とも手軽な料理ではある。
しかし、なぜか饐えたような匂いが立ちのぼってきた。
不安が頭をよぎる。
米国製缶詰はお味に難点のある品物が多いのである。
不安を抱きつつ、かくのごとし。
ともかく寒いんだし、暖まるためにもと、一口...。
む、実に塩辛い。こりゃいかん。
たまらずお湯で割って薄めると、それでちょうどいい塩梅である。
そこでヌードルを啜ってみると、これが饐えた匂いの元であった。まるで古い畳のような匂いが鼻から抜けていく。
「こういう匂い、アメリカ人はあまり気にしないんだろうな」と筆者。
「全然気にしないでしょう」と、家人。
「不味い。しかし残すわけにもいかぬ...」
「...」
以降、この二人はただ顔を見合わせ、黙然とスープを啜り続けたのであった。
了。
内容量:305g
原材料名:チキンストック、エッグヌードル、強化剤(ナイアシンなど)、調味料(アミノ酸など)、鶏肉、食塩、コーンスターチ、香料、オニオン、カロチン色素、大豆タンパク、ガーリック、香辛料
原産国:米国
このようなお食事に付き合わされる奥方に、ふかく同情いたします。
それにしてもモノクローム映画のような情景・・・目に浮かびます(^^)
今ではいっぱしの缶詰マニアでございます。
缶を開けて、中身を鍋に。そして缶に同量の水を入れて中身の入った鍋に投入。
そしたら温めて完了です。
キャンベルは大概そんな感じです。