缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

さばの日イベントご報告

2011-03-24 14:07:32 | イベント・講座

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イベントのハブ的店舗『さばのゆ』の様子

 3/8に行われた『さばの日イベント』のご報告であります。
 参加した店舗は東京、長野、北九州で27店舗。協賛企業は8社と、初めてのイベントとしては大規模であった。
 筆者は当日、イベントの事務局であり、かつ情報の集約・拡散を行った“ハブ”的店舗の『さばのゆ』に駆けつけた。
 さばのゆは世田谷区・経堂にある、やたらと知り合いが増えるイベントカフェであります。




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上方落語のホープと期待される桂吉坊さんの落語があった
枕(イントロ)はサバにまつわるお話し


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筆者も協賛サバ缶それぞれのこだわりを解説
それを知れば、食べたときひと味もふた味も変わってくる


 ここで、今回のイベント内容をあらためてご説明申し上げたい。

 3/8をサバと掛け、
「安くてウマいサバ缶をみんなで食べて、ぱーっと楽しもう」
 これが最初の思いつきであった。
 そこに、これまで考え続けてきた勝手連思想が加わった。
 すなわち、その土地の外食店、特に呑み屋を応援しようというものだ。
 どうして地元の呑み屋さんを応援するかというと、そこは文化とコミュニケーションの生まれる場所だから。
 客層を絞った業態と違い、駅前の呑み屋さんとかは、学生も浪人生も社会人もやってくる。
 ご隠居さんや有閑マダムもやってくる。
 懐が豊かな人、そうでない人も混ざりあい、ジンセー哲学も異性の好みも、それぞれ違う。
 こういう場所で、酒を呑みながらの話しは面白い。普段の生活では知り得ないことが分かってくる。
 だから、地元の呑み屋さんは大事なのであります。
 何となれば...。
「よし、缶詰企業さんに商品協賛をお願いして、そいつを各地の参加店に配ってもらおう」
 こういう経緯だったのだ。




 このイベントに快く協力してくれた缶詰企業(パッカー)さんの中には、東日本大震災で壊滅的な被害を受けたところもある。
 これから先、復興には大変な努力と資金が必要になってくる。だから、災害に遭わなかった我々は、その企業の商品を食べ、美味しさを伝え広めることが、一番の復興支援なのだ。




 それでは、以下にその商品をご紹介しよう。
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 青森・味の加久の屋の『八戸沖秋さば』630円
 脂の乗った皮の厚み。血合いの鮮やかな色。サバ缶の一級品であります。




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 岩手・宏八屋の『三陸産 秋さばの水煮』380円
 脂の乗った三陸沖の秋サバにこだわったサバ缶。
(宏八屋さんはHACCP(ハサップ)対応型の工場を持っていたが、津波に流されてしまい注文は受けられない状態)




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 宮城・木の屋石巻水産の『金華さば』330円
 金華山沖で獲れるブランドサバ・金華さばを使用。その美味しさは外食店でも提供しているほど。
(木の屋さんは社屋・工場とも津波で流され、新たな注文は受けられない状態)




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 茨城・高木商店の『銚子港水揚げさば水煮』500円
 秋冬の旬の時期に揚がったサバを、ほぼ1匹分使用(固形量320g以上)。テレビ東京『美女学』でも取り上げられた逸品だ。




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 千葉・信田缶詰の『缶熟さばの水煮』
 信田缶詰さんはサバカレーでも有名。創業は何と1905年という老舗なのだ。これ以外にもオススメ缶詰たくさんあるゾ。




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 千葉・田原(たわら)缶詰の『さば水煮 限定品』
 八戸で水揚げされた旬のサバを使用。しかも500g以上の大型サバだけを手詰めするという、こだわりのシーズン限定生産品だ。
 田原缶詰さんはほかにも、『ちょうしたのさんま蒲焼』なども有名。雑誌『特選街』でも紹介されたロングセラー商品だ。
 ちなみにちょうしたとは、“銚”子の“田”原缶詰の略であります。




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 東京・マルハニチロ食品の『さば缶 月花シリーズ』
 ナショナルブランドなのでどこでも買えるのが嬉しい。肉厚で、脂の乗った国産サバだけを使用している。




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 静岡・伊藤食品『美味しい鯖味噌煮』
 三陸沖の脂の乗ったサバを仕様。辛口の津軽味噌と北海道産の甜菜糖(ビートグラニュー糖)で煮込んである。
 イベント当日は、ブランドマークの「あいこちゃん」がなぜかみんなに親しまれた。
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これが伊藤食品のあいこちゃん
「子供に安心な食品を」という企業理念の表れ




 ここで紹介しなかったパッカーさんの、絶対オススメのサバ缶もまだまだある。それらの中には、やはり今回の震災で壊滅的な被害を受けたところも多いのだ。
 読者諸賢よ。国産の美味しいサバ缶を食べて、パッカーさんと水産業界を応援しようではないか!




復興に向けて

2011-03-21 13:39:40 | 日記
 青森県八戸市の「味の加久の屋」さんはご無事でした。
 野田部長と電話で話すことができたのだ。社屋は無事。しかし物流が分断されているので、商品を出荷したくても出来ないという。
 ここの「八戸沖秋さば水煮」は絶品。先の「さばの日イベント」でも好評だった。
 ブランドサバである「金華サバ」の缶詰で大ブレーク中の、宮城県石巻市の「木の屋石巻水産」さんは、工場設備がすべて津波に流されたとのこと。
 しかし従業員の方は何人か無事が確認できた。先日、東京で2人と会うことが出来た。本当に良かったです。
 茨城県神栖市の「高木商店」さん、千葉県銚子市の「田原缶詰」さん、「信田缶詰」さんも無事。
 本当に良かった。
 しかし高木商店さんは、水道が止まっており、水を借りてきて操業しているとのこと。
 岩手県沿岸部のパッカーさんは、いまだ連絡が取れない。
 おそらく社屋は壊滅的なダメージを受けているはず。従業員の方々の命も心配です。

 災害に遭わなかった人間が出来ることは、こうした企業の商品を買うことなのだ。
 日々、額に汗して働き抜いて出来上がる素晴らしい缶詰。これらをたくさん買って、日常食として利用しようではないか。
 缶詰が非常時の食べ物だなんて、なんともったいないことか!
 
 


各地のパッカーさんへ

2011-03-13 17:58:48 | 日記
 北海道、東北、関東の缶詰企業さんの無事を願っております。

 青森県八戸市の味の加久の屋さん、
 岩手県九戸郡の宏八屋(こうはちや)さん、
 岩手県釜石市の岩手缶詰さん、
 宮城県石巻市の木の屋石巻水産さん、気仙沼市の気仙沼ほていさん、
 茨城県神栖市の高木商店さん、
 千葉県銚子市の田原缶詰さん、信田缶詰さん、
 マルハニチロ食品の北海道・東北工場さん、
 ほか、沿岸部のパッカーさん。
 どうぞご無事でいてください。心より祈っております。